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「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」資料

字幕放送・手話番組の現況(メモ)

平成18年10月23日
NHK

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(1) 基本的な考え方

(字幕放送)

NHKは、これまで、障害者・高齢者向けサービスを公共放送の重要な責務と考え、拡充に努めてきた。
○ 中でも字幕放送については、「平成19年までに、ニュースやスポーツ等の生放送と著作権上字幕化が困難な番組を除き、午前7時から午前0時までの字幕化100%」との行政の指針をふまえて長期計画を策定、その実現に取り組んできた。
○ 平成17年度後期現在、総合テレビの字幕付与可能番組での字幕化率は98.2%(対総放送時間比では40.0%)であり、当初の計画を1年前倒しして、平成18年後期に100%達成を目指しているところである。
○テレビに字幕機能が標準装備されるデジタル放送時代を迎え、障害者だけでなくすべての人が情報格差なく放送を楽しめるために、字幕放送の充実を図っていく。


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(手話番組)

○ 手話番組として、現在、「NHK手話ニュース」・「こども手話ウィークリー」・「NHKみんなの手話」・「ろうを生きる難聴を生きる」など、1週間に7番組、合計3時間40分のニュース・番組を放送している。

NHKでは、聴覚障害者への放送サービスとしては、字幕放送を中心に拡充に努め、手話番組については、編成面の工夫や内容の一層の充実を図ることとしている。


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(2) 字幕化の歩み(総合テレビ)
以下、字幕化の歩みを示した表
昭和60年度(1985年)、総放送時間比 2.4、一週間の字幕放送時間 3時間、字幕化したおもな番組 連続テレビ小説「いちばん太鼓」※字幕放送を開始
平成6年度(1994年)、総放送時間比 9.5、一週間の字幕放送時間 12時間9分、字幕化したおもな番組 ドラマの全番組
平成9年度(1997年)、総放送時間比 12.9 一週間の字幕放送時間 20時間59分 ※郵政省(現総務省)の「行政上の指針」策定
平成12年度(2000年)字幕化率 67.6%、総放送時間比 19.8、一週間の字幕放送時間 33時間16分、字幕化したおもな番組 「プロジェクトX」「ニュース7」(生字幕)※ニュース生字幕開始

平成13年度(2001年)字幕化率 73.4%、総放送時間比 22.9、一週間の字幕放送時間 38時間24分、字幕化したおもな番組「ニュース9」(生字幕)・「紅白歌合戦」(生字幕)
平成14年度(2002年)字幕化率 77.9%、総放送時間比 27.1、一週間の字幕放送時間 45時間33分、字幕化したおもな番組「ソルトレーク五輪」(生字幕)・「日韓ワールドカップサッカー」(生字幕)・「小さな旅」
平成15年度(2003年)字幕化率 92.4%、総放送時間比 33.2、一週間の字幕放送時間 55時間42分、字幕化したおもな番組「大相撲」(生字幕)・プロ野球(生字幕)・「歌謡コンサート」(生字幕)
平成16年度(2004年)字幕化率 89.5%、総放送時間比 34.9、一週間の字幕放送時間 58時間36分、字幕化したおもな番組「アテネ五輪」(生字幕)・「おはよう日本(一部)」(生字幕)
平成17年度(2005年)字幕化率 98.2%、総放送時間比 40.0、一週間の字幕放送時間 67時間14分、字幕化したおもな番組「MLB」(生字幕)・「トリノ五輪」(生字幕)・「探検ロマン世界遺産」
平成18年度(2006年)字幕化したおもな番組「ドイツワールドカップサッカー」(生字幕)

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(3) 生放送番組の字幕化
以下、生字幕放送の方式についての表

名称 音声自動認識、方式 事前に作成した辞書がアナウンサーの実況音声をそのまま認識して字幕化、実施番組 MLB中継、特性 低コスト アナウンサーの実況のみ可能
名称 音声自動認識(リスピーク)、方式 字幕制作のためのアナウンサーが静かなスタジオで番組音声を聞きながら要約したものを字幕化、実施番組 プロ野球・大相撲・W杯などのスポーツ中継、特性 解説者・ゲストの音声も可能 複数のアナウンサーが必要
名称 スピードワープロ、 方式 速記用のキーボードを使い高速入力して字幕化、実施番組 ニュース、特性 事前の準備(辞書作成等)が不要。専門オペレーターの確保が必要。
名称 キーボード入力、方式 通常のパソコン3台を使い、短いセンテンスで交代しながら字幕化。実施番組 紅白歌合戦などの歌謡番組、福祉番組、特性 多様なジャンルの番組に対応可能。長時間の入力は困難。


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○ 「おはよう日本」「正午のニュース」「ニュース7」「ニュースウォッチ9」など、朝から夜までの主要ニュースをすべて字幕化している。
・ 従来、選挙関連ニュース、政治討論番組では、正確さ、公平さ の完全な確保が未だ困難であるとの理由から、生字幕の付与を見送ってきた。しかし、ユーザーからの要望が多く、検討の結果、生字幕の信頼性は向上しつつあると判断し、平成17年9月総選挙で初めて字幕を付与した。

(ニュース以外の生字幕放送実施番組については、別紙参照)

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(4) 総合テレビ以外のかくはの字幕化

以下、かくはの字幕化の現状についての表
各波の字幕放送開始年度、17年度の字幕化率(総放送時間比)および一週間の放送時間を表記している。

総合テレビ 昭和60年度字幕放送開始、17年度字幕化率 40.0%、17年度の一週間の字幕放送時間 67時間14
教育テレビ 平成11年度字幕放送開始、17年度字幕化率 27.9%、17年度の一週間の字幕放送時間 46時間19
衛星第2テレビ 平成9年度字幕放送開始 17年度字幕化率 28.3%、17年度の一週間の字幕放送時間 47時間28
衛星ハイビジョン(デジタル)平成12年度字幕放送開始 17年度字幕化率 31.9%、17年度の一週間の字幕放送時間 53時間34



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(5) 地域放送の字幕化

地域放送の字幕化の現状
以下、表の説明。各地域放送局の字幕放送開始年度、字幕化した番組を示している。
大阪放送局 平成16年度字幕放送開始、字幕化した番組「関西もっといい旅」「京都上がる下がる」「地球ウォーカー」
名古屋放送局 平成16年度字幕放送開始 字幕化した番組「東海ナビゲーション」「ビジネス未来人」「巨樹は語る」NHKスペシャル「よみがえる源氏物語絵巻」の再放送
福岡放送局 平成18年度字幕放送開始 字幕化した番組「九州・沖縄スペシャル」(18年度)
仙台放送局 平成18年度字幕放送開始 字幕化した番組「クローズアップ東北」(18年度)


○ 地域においても、一日のうちの大半は東京発の全国放送番組が放送されている。
また、ローカル番組のほとんどは、ニュースを始め生放送の情報番組である。

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(6) 字幕放送のその他の課題

○ 新しいデジタル放送サービスとの連動
・データ放送、インターネット、ワンセグ放送 など

○ 新技術の開発と、それにともなう新しい制作体制の検討、そのためのコスト負担の考え方

○ 障害者が望むことは何か、についての検証
・字幕を望む番組のジャンルは何か、放送時間帯はどうか
・どのくらい逐語訳に近いものが必要か
・機器購入時の費用補助について など

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(7) 手話番組
以下、手話番組一覧(いずれも教育テレビ)を示した表
NHK手話ニュース 平成2年放送開始、放送曜日 毎日、放送時刻 月曜日から金曜日13時から13時5分 曜日および日曜日、放送時刻 1955分から20時、内容時間 5分 
NHK手話ニュース845 平成 2年放送開始、放送曜日 月曜日から金曜日、放送時刻 2045分から21時、内容時間15
こども手話ウィークリー 平成10年放送開始 放送曜日 金曜日、1950分から20時、内容時間 10
週間手話ニュース 平成7年放送開始、放送曜日 土曜日、放送時間 1145分から12時、内容時間 15
NHKみんなの手話(再放送)平成2年放送開始、放送曜日 土曜日および金曜日、放送時刻 土曜日 2130から2155分 金曜日6時45分から7時10分、内容時間 25
ろうを生きる難聴を生きる(再放送)平成16年放送開始、放送曜日 日曜日、2030分から2045分 および 6時40分から6時55分、内容時間15
ワンポイント手話 平成8年放送開始、放送曜日 土曜日、放送時刻 2155分から22時、内容時間 5分


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○ ニュースは日々最新情報を時間との戦いの中で伝えるものであり、また、常に新しいことばが登場するために、手話で伝えるのが困難な分野である。

NHKでは、手話ニュースを放送するにあたり、報道局内に専従セクションを設置し、手話で表現しやすいようにニュース原稿を書き換えたり、できるだけ多くの項目が入るように原稿を思い切って要約したり、見やすい図表を新たに作成するなど、いろいろな工夫を重ねて放送している。

○ 一般番組については、引き続き、字幕放送を中心に聴覚障害者向けのサービスの拡充に努める。