| テレビ静岡の取組みについて 平成18年10月23日 テレビ静岡 1) これまでの取り組み 字幕放送を実現するには 1)放送設備 2)字幕制作設備 3)運用体制の3つが必要で、設備的にはアナログ放送・デジタル放送の2つの放送に対応しなければならない。また、番組も 1)ネット番組 2)購入番組 3)自社制作番組があり、それぞれ対応する必要がある。当社の場合、これらの番組の比率は大まかにネット番組7割、購入番組2割、自社制作番組1割であり、ネット番組及び購入番組の比率が大きく、これを制作するキー局並びに準キー局の字幕付与に負う所が大きい。 平成9年(1997年)に行政上の指針「字幕放送普及目標」が策定されたものの、地上放送のデジタル化という大きな課題に優先的に取り組まざるを得ない環境にあって、自社制作番組への字幕放送の対応はさき送りを余儀なくされている。 ちなみに、平成17年度の実績は総放送時間に対する字幕付与率18.5%、字幕付与可能な総放送時間に対する字幕付与率は6月58.4%、12月60.4%となっている。(「実績調査」) 2) 現時点での取り組み状況 ・ネット番組 当社の送出設備はネット番組に字幕が付与されていれば、そのまま字幕放送をすることが可能になっている。 ネット番組については東京キー局をはじめ発局が字幕拡充計画に沿って、字幕拡充を進めているところである。 ・購入番組 購入番組についてはVTRで搬入されるもの、マイクロ回線を使って受け取るものの2つがある。番組に字幕が付与されていれば、マイクロ回線で受けるものは字幕付与が可能なものの、VTRで搬入される場合は現状の設備では字幕は付与できない。 ・自社制作番組 自社制作番組の多く(75%)は生番組であり、ローカル局での字幕付与は極めて困難である。また、VTR番組についても現状は設備が整っておらず対応できていない。 尚、自社制作番組の1つ「テレビ寺子屋」(週1回30分番組)は今年30周年、1,500回を数える長寿番組で、昭和54年(1979年)から手話放送を実施しており、現在、全国25局に番組販売している。 3) 字幕付与に当たっての問題点・課題 設備的にはアナログ放送・デジタル放送の2つの放送に対応しなければならない。当社の場合、送出設備はアナログ・デジタルが別々になっており、これに合わせた設備の構築が必要になる。特に、自社制作番組で字幕放送を行う場合には また、運用体制については一部を社内で制作、一部は外部に委託する方法を検討しているが、元々制作スケジュールがタイトであり、字幕制作作業を入れるにはかなりの困難が予想される。社内制作の場合は字幕制作要員の育成が課題であり、外部委託は地元には受け皿がないのが現状である。 生放送に対応するには、設備はもとより熟練した制作要員が必要になり、外部委託するとしても委託先の確保には非常な困難な予想される。 さらに、字幕の制作費用について言えば、ローカル局の番組制作費は元々少なく、そこから費用を捻出するのはきわめて困難である。ローカル番組の収支はほとんどが赤字というのが実態である。 4) 今後の取り組み 平成17年(2005年)11月に当社でもデジタル放送が開始されたのを受け、「字幕付与可能なすべての放送番組について平成19年(2007年)までに字幕を付与する」という目標を達成すべく、現在、導入すべき設備・運用体制の検討を進めている。しかし、先に述べたように問題点・課題は多く、目標の達成はこれらの解決ができるかどうかにかかっている。 |