1)情報通信産業の名目粗付加価値額の推移(図表1))
我が国の情報通信産業の名目粗付加価値額
(注12)は、10年には47.8兆円となり、全産業に占めるシェアは9.4%となった。全産業に占めるシェアは、2年から7年にかけて一時下落したものの、10年には増加に転じた。昭和55年から平成10年にかけての、情報通信産業の名目粗付加価値額の年平均成長率は6.4%となっている。
2)産業別名目粗付加価値額の比較(図表2))
名目粗付加価値額を情報通信産業と主な産業について比較してみると、情報通信産業は2年及び7年において建設の名目粗付加価値額を下回っていたが、10年において再び建設を上回った。昭和55年から平成10年にかけての年平均成長率をみると、情報通信産業が最も高く6.4%、次いで電気機械の6.3%となっている。
3)情報通信産業における部門別名目粗付加価値額の比較(図表3))
名目粗付加価値額を情報通信産業における部門別でみると、10年において最も大きいのは情報関連サービスの11.9兆円、次いで情報通信機器製造の10.2兆円となっている。昭和55年から平成10年にかけての年平均成長率をみると、最も年平均成長率が高いのは情報ソフトの13.0%、次いで情報通信機器賃貸の11.1%となっている。