5 インターネット料金 インターネット利用における通信料金の定額制導入が本格化  インターネット利用者は爆発的に増加しているが、近年、通信料金の定額制の導入及び料金の低廉化へのニーズが高まっている。  インターネット先進国である米国と、インターネットを常時接続で利用した場合の料金を比較すると、現状では依然大きな差がある(図表)。  しかしながら、東西NTTは11年11月から一部の地域において試験役務として開始している常時接続サービス(IP接続サービス)を、12年5月からはサービス提供地域を拡大し、料金も大幅に引き下げることを公表、加えて、同社は試験サービス終了後に本サービスへ移行し、サービス提供地域を段階的に拡大し、料金水準についても引き続き検討を行うこととしている。  この他にも、既に定額制サービスの提供を行っているケーブルテレビ事業者や、ADSL技術やアクセス回線に無線技術を用いてサービスの提供を行う事業者が登場してきており、インターネットの通信料金は今後も一層の低廉化が期待される。  一方で、現状、これらのサービスは限られた地域のみにおいて提供されているため、今後は利用料金の低廉化とともに、全国においてサービスを利用できるよう、インターネット利用環境の地域間格差の是正が求められる。