3 郵便貯金ネットワークサービスの充実 民間金融機関とのネットワーク接続やホームサービスが充実  郵政省では、郵便貯金の利用者の利便性向上を図るため、郵便局に出向かなくても郵便貯金の様々なサービスが利用できるようにするための充実化施策を進めている。 1)民間金融機関とのATM・CDの提携  11年1月より、郵便貯金では、その他の金融機関と提携し、現金自動預払機(ATM)及び現金自動支払機(CD)を相互にオンラインで接続している。当初115金融機関との間で始められた提携は、12年4月には618機関に拡大した。本相互接続により、郵便貯金キャッシュカードの利用者は提携金融機関のATM・CDで通常郵便貯金の払戻し等を、提携金融機関のカードの利用者は郵便局のATM・CDで普通預金の引出し等を、それぞれ行うことが可能となった。12年2月末現在で、累計利用件数は約1,872万件となっており、1日あたりの利用も7万5,000件を超えている。  また12年3月からは、郵便貯金と提携している民間金融機関の間で相互に送金することも可能となっている。 2)郵便貯金ホームサービスの充実  郵便貯金では、一般加入電話等を利用して、一般の家庭から通常貯金の残高照会等ができる郵便貯金ホームサービスを従来から提供してきたところである。11年度には、これに加えて新たにインターネット対応の携帯電話端末による各種サービスと、電話による口座間送金サービスを開始した(図表)。 (i)インターネット対応の携帯電話端末による各種サービス  現在、携帯電話を利用した様々な金融サービスが展開されており、それらに対するニーズも高くなってきている。そこで、郵便貯金の利用者が携帯電話端末を利用して口座の残高照会等のサービスを受けられるよう、11年12月より郵便貯金ホームサービスを拡充した。 (ii)電話による口座間送金サービス  12年2月からは、新たに電話による口座間送金(電信振替)サービスを開始した。