BB or not BB; that is the question.
五通 豊（平成１５年入省）
総合通信基盤局 高度通信網振興課 企画係
電気通信事業に供する電気通信網の高度化に関する総合的な政策の推進に関すること。
課の庶務に関すること。 |
はじめに
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みなさん、こんにちは。五通（ごつう）と申します。高度通信網振興課は、モデル事業や税制面での優遇措置などを行いブロードバンド、特に光ファイバの普及に努めております。 |
多分、きっと・・・
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さて、表題に使用したBBとは、このブロードバンド（BroadBand）の略です。インターネットを頻繁に利用される方は、よく耳にしたことがあると思います。光ファイバをはじめ、DSL、CATVインターネット、一部の無線アクセスなど様々な種類があります。ダイヤルアップやISDNなどのナローバンドによるサービスと比べ、動画等の大容量の送受信が可能となり、それを利用した遠隔医療、遠隔教育などのサービスを受けることができます。
このように、インターネット、特にBBは私たちの生活をより便利なものにしています。しかし、便利になったことで人の暮らしが豊かになり、幸せになったかというと、一概にそうとは言い切れないと感じます。e-mailのおかげで私たちは遠く離れた人々に対しても手軽に、そして頻繁に連絡を取り合っています。ちょっとした事務連絡にはこれは非常に役に立ちますが、果たして気持ちのこもった直筆の手紙に勝るものなのでしょうか。最近はe-mailを介して、善良な消費者が架空請求に脅かされる始末です。インターネットを利用し、簡易に情報を入手できるために未成年者でも有害なコンテンツの閲覧が可能となったりしています。また、サイトで知り合った仲間が集団自殺を決行し、かけがえのない自らの生命を散らせています。貪り尽くす悪事でさえも手軽になったという冗句、開発者達のため息が聞こえてきそうではありませんか。先頃は、不登校児に遠隔教育を施す旨の記事を読みました。それが根本的な問題の解決につながるかは、大いに疑問が残ります。
このような現状ばかり見せられると、研究者の心とは裏腹に用いられる、技術革新という名の下に誤魔化されたような気さえします。面授が失われつつある昨今、ますます人間の関係が（親子でさえも）希薄になるに違いありません。 |
公務員とは
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物理学者マイケル・ファラデーは、自分の発見した電磁誘導がどのような役に立つか、と問われたとき、「生まれたばかりの赤ん坊は、どんな役に立ちますか。」と問い返したそうです。生まれたばかりの技術を正しく育て、歪な便利さを真の幸福に導くことが、政策を与る人々の使命であり、厳命であると感じます。 |
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