【三位一体の改革】 |
問 |
:三位一体改革の関連でお伺いしたいのですが、昨日、片山虎之助前総務大臣らが、党の意見書を渡しまして、内容的には3兆円以上の税源移譲など麻生大臣のプランと同じように、地方の要望が色濃く反映されたものですが、昨日片山前大臣が記者団に、総理は多少わかってくれたのではないかなというふうに自信を示していたのですけれども、他にもいろんな知事が税源の先行移譲をと言っていると思いますが、骨太の方針第四弾にですね、こういう地方の意向というのが盛り込まれると大臣はお考えですか。 |
答 |
:ちょっと骨太の方針の中にどういう書き方をされるかまで分かっているわけではありませんけれども、基本的には地方として税源移譲をしてもらう以上は、それに伴いどの分を補助金のカットにつなげますというアイデア、意見というものも地方の方で考える、というところがポイントで、税源移譲はされたが補助金は全然減らないという話は出来ませんから、それに伴うアイデアもきちんと出していただかなければいけないということです。過日私の方から申しあげたプランと片山前総務大臣のものは、ほぼ同じような感じになっていますので、大変心強いと思っておりますけれども。そちらでは、少なくとも3兆円の税源移譲というアイデアになっており、もし3兆円の税源移譲につながる補助金削減が出来なかったら差額は返しますという話を私の方は申しあげているのですけれども、チラっと片山前大臣の意見書の2枚綴りの紙を見た範囲では、返す必要などないというお考えのようで、そこのところは少し違うような感じがしましたけれども、だいたい基本的には同じようなところだと思っております。
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【民主党の代表選び】 |
問 |
:他党のことで恐縮ですが、民主党の代表の後継選びですが。 |
答 |
:どうなった? |
問 |
:現在は、菅代表辞めた後の後任、話し合いで小沢代表代行にというふうに話が進んでいるのですが、選挙をやらずに決める方向で密室政治ではないかという批判もありますが、総務大臣としてではなく政治家麻生太郎衆議院議員としてはどのようにお感じになっていますでしょうか。 |
答 |
:自民党がやると密室で、民主党がやると話し合いっていうのは、公平性を欠く発言だと思います。
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【郵政民営化旭川懇談会】 |
問 |
:郵政民営化についてですが、23日に旭川で民営化懇談会の第一回目が開かれるのですが、大臣はどのようなことを特に主張されるのか、それからどんな議論を期待されるのか、如何でしょう。 |
答 |
:基本的には聞かしてもらいたいと思うんですね。ここに来ている方の話っていうのはだいたい誰がどう言うか、顔を見たら何を言うか分かります。だから、旭川というところでそういうのを開かせて頂くということになったのですから、ぜひ地元の話を、ローカルな話、地方の話っていうのをぜひ率直に聞かせて貰いたいということで、こちらが語るより聞かせていただきたいというのが基本と思っております。
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【国民年金業務の行政評価・監視】 |
問 |
:先ほどの年金の話の関連ですが、これは閣議の中、それとも閣僚懇談会のどちらでこういうお話をされたんですか。 |
答 |
:今日、この話は閣議に出た訳ではありません。閣議の話とは違います。
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【人事交流】 |
問 |
:省庁間の人事交流について、これも以前からそういう方針が打ち出されていたということですが、今日それが出たとか、そういう話ですか。総理から改めて出たとか・・・。 |
答 |
:総理から話がでたのは、この審議官ですよ。地方税と国税の話やらなにやらで、別に新たな指示がありましたから。これは今日も首尾よく新聞見たら出ていますよ、とは言っておきましたけれども、同じようなことを考えておられたんだと思います。ウチはもうやることになっております、と言ったらオーって言って、必ずやってよ。こういうのはとにかく、敵対するところとやるとね、何となく宜しいので、そういうところを色々やるとお互い様、相手のことも分かりますし、己の立場がなんとなく、逆に視野が広くなるか、それとも逆になるのか・・。
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【u-Japan構想】 |
問 |
:先日の経済財政諮問会議でu-Japan構想を提出されましたけれども、その中でインターネットのWEBサービスについてまとめられました。また民間の推進組織設立総会にも出席されて、いろいろエールを送っていらっしゃいますけれども、総務省としてどういうふうに取り組まれる考えなのですか。 |
答 |
:WEBは、早い話互換性がないわけですよ。だから、互換性がないから、話が非常に込み入ってくるというよりコストがかかる、手間がかかるわけですよ。だから違ったものがお互いにデータ交換出来るようにするという技術を、日本が開発するのに成功したらこれは凄いことになりますからね。それを中央大学の大橋先生のところが非常に進んでいるという話だったので、是非そこでやって貰おう、そして何を実験台にするのかということになると、これはどう考えても3000余の地方公共団体のWEBが交換出来ることになるとこれは猛烈な勢いで効果が出ますから、そういった意味では総務省はたまたま通信の部分と地方の役場というか、両方を所轄しているところでもありますから、そこで色々やってみる。やってから外に出さないと、これが下手な形で出て行くとちょっと話込み入っちゃいますからね。混乱すると困ったことになりますので、そういった意味ではこれは是非やりたいと思っており、これが将来のu-Japanに繋がっていくのだと思います。
やっぱり高齢化は避け難い、世界中で高齢化は避け難い。暫しの流れとして少子化も。少子化の結果、高齢化する訳であって、別に高齢化することは悪いことではないのだけど、少子化の結果高齢化がすすむと、要介護者が増える。要介護者はイコール税金をもらう側で、健常者の方が税金を納める側ということになりますが、要介護者の数が増えてくれば増えてくるだけ社会の払うコストがかかってくるということになりますが、こういった機械が発達すると、例えば電車に乗るときに、手が震えて切符が窓口に入らないとすると並んでいる人たちはイライラする訳ですよ、朝の時などは。しかし今、非接触型のICチップが出ているから、トロンも含めて、歩いて行きさえすれば普通に通れる、ということによって要介護者が社会に普通に参画出来るということになった訳でしょう。これはICT技術の進歩ですよ。同じようにいろんな形で高齢者、身体障害者、心身障害者が社会生活を健常者の人と同様に営めるか営めないかによって社会のコストは大きく変わるのですよ。これは税金にも関係してきますからね。そういった意味ではITとかICTのセキュリティーの話が、まだ沢山ありますけれども、そのICTで安全、ICTで安心ということになっていくのが本来の姿なのだと思います。そういう技術を上手く使った結果、日本という国が少なくとも「世界の先進国の中で最も活力ある高齢化社会」ということになれば、u-Japanというものに間違いなく世界が乗ってくると思います。だからいろんな意味でユビキタスという言葉、ラテン語で「どこからでも」という意味ですけれども、別にユビキタスに拘らずユニバーサルのUでもいいですよ。そういった意味で、いろんな人達が普通に生活を営めるようにするという時に、例えば北海道からもってきた携帯電話を接続させても上手くいかないというのでは困ります。今、落し物で一番困るのは携帯電話でしょ?どう考えても。だからその意味では、携帯電話というものは多分これが車の鍵になりますよ、携帯電話を差し込んだら車のイグニションが動く、有料道路に入っていったらここから多分ETCでお金が落とせる。携帯電話を持っていけばスーパーマーケットで全部自動引き落としになるなど、多分それ位のものになりますよ、このモバイルの技術の進歩っていうのは。それはイコール、高齢者といった人達にとって、実に社会に要介護を受けずして参加出来ていくことになりますので、そういった意味ではこのユビキタスをどうやっていくかというのは非常に大きいので、その時にやっぱり各々の情報がお互いに交換出来るように。やっぱりいい意味で競争は必要なのですが、結果として競争が妙なところにいって不毛な競争をやっても意味がありませんから、その意味では今回のWEBサービスの様なものは、1回出来上がっているものを、今までの技術では絶対に出来なかったんだけど、技術が進歩したお陰で異なった機械の相互互換性が出来るようにしようというもので、これはちょっと正直、私共にとっては目標としては大きなところなのですけれどもね。次世代ICTというのは多分これですよ、と思いますけどね。 |
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以上 |