麻生総務大臣閣議後記者会見の概要

平成16年6月4日(金)

<<冒頭発言>>
 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」についての報告と総理からそれに関して重点的に取り組むという話、小野青少年担当相から「少子化社会対策大綱」について、官房長官から「平成15年度障害者のために講じた施策の概要に関する年次報告」に関する話、河村文部科学大臣から「平成15年度科学技術の振興に関する年次報告」、川口外務大臣からのドミニカとハイチの集中豪雨の災害に関する援助の話がありました。

(質疑応答)
【骨太の方針1)】
:骨太の方針第4弾が閣議決定されました。三位一体改革の分野では、3兆円の税源移譲と総務省の麻生大臣のプランがかなり盛り込まれましたけれども、今後の進め方等について、改めて伺いたいと思います。
:3兆円の話については、昨年度の経緯がありますのでね。その意味では地方は基本的には3兆円を仮に補助金削減をしても、3兆円くるのかという話に不信感があると思います。去年4,500億円の税源は移譲されたけれども、確かあの時は一兆円強の補助金を削減していますから、その意味では一兆円だして4千億円、簡単には。プラス12パーセントの地方交付税の削減ということになっていますから、財務省とか政府に対する地方の不信感は高い、という状況で、概算要求に入りますと、来年度の予算編成は非常に無理がでてくると思いますので、その意味では3兆円を確実に移譲するという保証がないと全然先に進まないことになると思っていましたから、3兆円というのが確約されたことによって、今からは間違いなくそれに見合う3兆円強の補助金の削減を地方でまとめる。昨年、確か知事会は8.9兆円、市長会は5.9兆円でしたかね、というのを補助金削減の案として提出しておられますから、その中からキチンとしたものを今回は地方6団体がやらなければいけないと思いますので、そこを今から精力的にやって頂かなければいけないところだと思います。

【年金改革関連法案の強硬採決】
:年金改革関連法案ですが、昨日の参議院厚生労働委員会で、与党側が野党の質疑の途中で打ち切る形で強行採決して、野党側は非常に反発を強めておりますけれども、これについては政治家として、大臣はどういうふうにお考えでしょうか。
:総務大臣の記者会見の対象にはなりませんね、それは。国対の話ですね。

【骨太の方針2)】
:骨太の方針には、地方が補助金削減を取りまとめるように書いてあるのですが、先ほどのご発言では地方6団体と仰いましたけれども、これはもう具体的に地方6団体と一緒に、というふうにお考えであるとのことでしょうか。
:地方6団体といったのは、いつも地方6団体で来ているから地方6団体と言っているだけであって、地方公共団体と言っても構いませんよ。3,100の団体から成る市長会、町村会と知事会と意見が違わないよう、上手くまとめるくらいの努力はして頂かないといけないでしょうね。これは知事会の意見であって市長会の意見ではないって訳の分からないことは言わないでよ、ということ。
  以上




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