【閣僚懇談会】 |
問 |
:閣僚懇談会での慰労の話及び他の閣僚の方々からですね、参院選の結果を踏まえた発言等々というのは。 |
答 |
:参議院議員通常選挙に関しての発言は総務大臣からだけです。その内容は、「竹中さん、選挙出られたご感想は?」と一斉にみんな笑っていましたけれども。「勉強になりました。」等々言っていましたね。それから、総理から、演説やらなにやら、政治家よりよっぽど上手かったという話があったくらいですかね。そんなところでしょう。
|
【郵政民営化1)】 |
問 |
:昨日の小泉首相の記者会見でですね、今後郵政民営化を重視していくと。9月の内閣改造までに郵政民営化案をまとめるということになります。この先、経済財政諮問会議での集中審議等で煮詰まっていくと思いますけれども、そこに参加されていく大臣として郵政民営化の具体的な今後のあり方をどうお考えでしょうか。 |
答 |
:郵政民営化については、これは基本的には基本方針で、これは8月までかけて経済財政諮問会議で三時間コースみたいなのが何回かあるのだと思いますけれども、その段階でいろいろ具体案を詰めていくということになると思いますけれどもね、これは。
|
問 |
:そういう中で、大臣が常々言われているバランス・シートが黒字になるような、その観点を大臣は重視されていくという…。 |
答 |
:そうですね。郵政を民営化してそれが赤字になったら、今黒字なのが民営化したら赤字になるなんていうような枠組みや決め方はしない。というのが一番肝心なところなんじゃないでしょうかね。色んな意見が出ますよ、それはこれだけデカイことやるのですから、いろいろ意見が出ないほうがおかしいのであって、いろいろ出て当然。百数十年の歴史がある話しですし、そして40万人からの人がいるのですから。それは正確には職員28万人、ゆうメイト10万人、38万人の職員で、2万4千7百の支店を持ったドデカイ組織ですから。それを改革しようと思えば色んなご意見が出てくるのは当然なので、意見が出て来ない方が気持ち悪いですから。政府、与党間で温度差もいろいろあるでしょうし、地域によってもいろいろ意見が分かれるところだと思いますので、それは当然ではないでしょうかね。いろいろやっていかなくてはならないことだと思います。
|
問 |
:その中で、与党の方ですけれども、竹中さんが、高得票で当選される一方、長谷川さんも、それなりに、自民党内では3番目という得票で通りましたけれども、与党の今後の出方というのをどう見られていますか。 |
答 |
:与党も7月11日の選挙までの間はいろいろ村井先生のところで知識の共有化というのをずっとやっておられましたので、それができた段階で、これ終わって一斉に、いろいろな小委員会に分けたり、いろいろされて案を練られるのだと思いますので、どういう案が出て来るか。政府として出す案と、いろいろ詰めていかなければいけないところだと思いますけれどもね。ただ、当然のこととして、新しい組織というものが、いわゆる公であろうと民であろうと、党として考えられるところは、当然のこととして同様に、利益を生まない組織では意味がないだろうと思います。要は、費用対効果の話ですから、そういった意味では、経営という意味の観点からいけば、きちんとしたものを練られるだろうと思います。その出来上がった組織、制度が、どういった形で出てくるか、そこのところまでは案がよく見えてこない段階で、政府案として作り上げて、それに対するご意見、それから党は党として案をお出しになる。これは両方いろいろ考えられると思いますけれどもね。
|
【三位一体改革】 |
問 |
:三位一体改革に関してです。今度の木曜日15日に、新潟で全国知事会議があります。大臣も出席されるそうですが、8月20日という補助金削減案の取りまとめ、大臣の書簡もでてから1ヶ月近くたちまして、8月20日までも1ヶ月後に迫っております。知事会での意見、なかなか収斂も難しい中だと思いますけれども、そこに向けた期待や注文等ございましたらお願いいたします。 |
答 |
:少なくとも総理のリーダーシップというのかね、で、とにかく3兆円の税源移譲というのを先にやりますということを決めてスタートしていますので、これを受けてその補助金の削減というか改革を、まとめきるかきらないかというのは、今後の地方分権にかかって、1つの試金石だと思いますので。これだけ政府からのものが出た、地方に税源を移譲された例というのは過去にありませんから。3割自治といわれたものが、こういうものが通っていくということによって、目標としている5対5に近づくわけですから、これはキチンとまとめるというのは、これは、具体案を提出していただかないと、地方分権と言っている地方公共団体はそういうものを受けるだけの能力がない、まとまり方ができないというのは足元見られるだけの話ですから、これは少々なことがあってもキッチリまとめることが大事、と私は思いますけれどもね。
|
【郵政民営化2)】 |
問 |
:再び郵政民営化の話ですが、さきほど大臣は、政府と与党との温度差という言葉を使われたのですけれども、経済財政諮問会議の方は8月の上旬と下旬にわけて段階的に議論を進めていくようなのですが、政府与党間の温度差を埋める政府与党協議のようなものは、いつどのようなタイミングで行うべきだと考えられますか。 |
答 |
:党の方でどれくらいのペースでいつの段階で出て来られるか、というのはちょっと正直見てないのですね、私の方は。ですからそこのところは村井先生のところの委員会とよく詰めなければいけないところだと思いますので。どこでどうされるのだか、政調ではあるのでしょうけれども、政調でずーっとしてこられた方々のところで聞いて詰めなければいけないところでしょうけれど。村井さんのところで過去3ヶ月くらいに渡って、知識をかなり共有されるという努力は、大変しっかりしたものになってきておられるように思います。その共有した知識を元にして、キチンと論議をされ案を出されるのか、それとも政府の案が出て来るのを見て、この案だったらいいけど、ここのところがダメとか、これ、テンからダメとか、いろいろ意見が出て来るのか。8月も概算要求が終わって後半くらいにならないと、なかなか出てこないのではないですかね。物理的に。選挙が終わってやれやれというところがあるでしょうから。簡単にはいかないところもあると思いますね。ですから、詰めるとしても8月のお盆の頃はみんないないでしょうから、後半になるのではないでしょうかね。 |
問 |
:少なくとも政府と与党が一応協議をした形で最終方針を決めるべきだと、そういうお考えで…。 |
答 |
:そこまで煮詰まるとは思いますけれどもね。煮詰まる方向でやらなければいけないところなのだと思いますけれども。ここのところ選挙をやっていましたので、この1月間くらい少し感性がずれているかもしれませんけれども、少なくともこれまでのところ、村井委員会やら亀井久興先生やらなにやらとそうそうずれてないという感じはしますけれども。
|
【参議院議員通常選挙1)】 |
問 |
:選挙のことなのですけれども。今回の選挙結果ですね、改選議席だけで見ますと、自民より民主が上であるというこの結果を、政治家としてどのように受け止めてるかということと、今後の政権運営、あるいは国会運営等々ですね、政治に与える影響、その辺りを総括的に。 |
答 |
:49議席の予測をぴったり当てたのはテレビ東京?。お宅だけでしたよキッチリ当てたのは。大したものでしたよ。感想といわれたら、何となく自民党でフォローの選挙でやった3年前、アゲンストでやった6年前。というのでいくと、やはりアゲンストで吹いた割にはそこそこ自民党としてはよく票はとったなという感じですかね。自分で回った感じで。正直なところでいくと、あのキッチリ各所で、県連の組織のしっかりしているところ、候補者のそこそこなところ、が、票をとった。高齢者は総じてキツかった。これは前からそうですね。それから共産党は選挙区でゼロですかね。共産党が選挙区でゼロというのはあまり記憶にないんですけれども、40年ぶりではないかな。やはり共産党がゼロになっているのは多分、平和憲法護持かな。これがなんとなく一般的な意見とは、今の世論と少し違って来ているのは、共産党票というものが、反自民の票として民主党に大半が流れた、と思うのですね。私、福岡でいうと、福岡で目標数値を各町ごとに割り振って、ほとんどのところでキッチリその票を上回ったところを出したのですよ。トータルを出してみると、自由民主党は、福岡県で、目標数値を10万超えていますものね。ところが、民主党は70万か?ということは、それが、投票率もマスコミの予想だと下がるはずが、投票率は上がりましたもんね。あれだけ上がるのだったら、むしろ高めに出さなければいけなかったなと、自分で思いますけれども。投票率が並みにいって、あれだけ票が、民主も自民も増えているというと、減った分はどこかといえば、共産党と社民党の票が激減しているという結果だったと、僕にはそう見えるのですね。ですからその意味では、前回と比べて242ですから、全体で10議席減ということは今回改選で半分の5議席減っている訳ですから、その中で一人区で14ということですから。比例区もそこそこだったしという感じで、岩手も、小沢さんのところで、あれだけの差しかつかないほど差が縮まっていますし、色んな意味で、自民党はこのアゲンストの風の割に、前回は小泉総裁への、期待感で結構、追い風になったと思いますが、今回は逆に、風がアゲンストになった割には、結構善戦したかなーというのは私自身の感じですかね。もう少し、年金の話とかイラクの話とかいうのがたぶん話題になったということなのでしょうけど、この種の話は、年金の話をキチンと説明して3分で終えるというのは不可能ですから。ですからこれキチンと話をする。一元化というのだけを言っているのとちょっとワケが違いますので、これは、きっちり説明をするというのは選挙という時間の限られたところでは、なかなか、守る方が難しい、与党の方が難しいという問題だった思います。そういった意味では、説明から入っていかなければいけないというのはどう考えても、選挙という戦の中では不利に働きます。そういった状況の中では結構自民党は、票は、27の一人区で2対25とか、そういった4対23というようなことではなくて、一応14対13というのがいけている。地方の方は基本的には、景気の回復の方が遅れているわけですから、そちらの方にとっては痛い状況が続いているはずですから、その中にあっては、経団連と違って、商工会議所関係の地方の中小零細企業を持っておられる地域の方がしんどい状況が続いていると思います。その中にあって、やはりキチンとした票がとれたというのは、やっぱり自民党、結構善戦したのかなという感じですかね。
|
【郵政民営化3)】 |
問 |
:郵政民営化の話にまた戻りますが、選挙の前に政府の方は骨太の方針の中に郵政民営化ということをキチンとかかれていたのですが、自民党は選挙の公約の中には郵政民営化という言葉は使っておりませんでした。それで、さきほどもお話がありましたけれども、郵政民営化反対ということを公然と仰ってる方もいらして、そういう方が比例区で3位ですか、高得票をとられて当選されていると。そういうことも踏まえてですね、今後の議論は、郵政民営化という、そもそも郵政民営化というのはいいのかどうかという根本のところから与党との議論がはじまっていくのか、それとも総理が仰ってるように、そこは決着した話であると、あくまで郵政民営化というのが前提での議論ということになるのか、そこの見通しはどうなりますか。 |
答 |
:基本的には郵政民営化という基本路線は、変わらないと思いますね。議論のスタンスとして。それは否決されるかどうかはわかりません。これは議会との話ですから。ただ政府としては郵政民営化ということで総裁選挙をやり衆議院選挙をやっていますから、その意味では基本的には郵政民営化ということだと思います。
|
【参議院議員通常選挙2)】 |
問 |
:参議院議員選挙に話が戻り恐縮ですが、今度ですね改選議席自民党だと51議席を勝敗ラインとされていたようなのですが、結果的にこれを割り込むということで、いろいろ小泉総理の責任論ということで話しが出ているのですが、当の総理の話の中からは、特に責任論にはならないという話が出ているのですが大臣としてはどうお考えでしょうか。 |
答 |
:マスコミの思い通りにならなかったということではないのですか。 |
|
以上 |