麻生総務大臣記者会見の概要
(内閣改造後の官邸での会見模様)

平成16年9月27日(月)

<<冒頭発言>>
  谷垣財務大臣同様、引き続き総務大臣に留任することになりました麻生太郎です。抱えております問題は、基本的には、この役所、幅が広いところですけれども、一番大きいのは郵政民営化と三位一体の改革、この2つということになるのだろうと思っております。郵政民営化につきましては、先ほど谷垣大臣からお話がありましたとおり、閣議決定というところまでいっておりますので、平成19年4月に民営化をする法案ということになるのだと思います。いずれにいたしましても、この民営化された後、新たに補助金が発生することのないよう、民営化した結果、少なくとも利便、サービスというものが落ちない、職員約38万の職員の立場、職場の安定、そして国全体としてのことという3点がこの民営化に当たっては大事だということを最初から申し上げてきております。その点を勘案して、郵政民営化担当大臣等々関係閣僚等と引き続き協議をしてまいらねばならぬものだと思っております。三位一体の改革につきましては、ご存知のように、去る8月に地方6団体の方から案が示されておりますので、経済財政諮問会議等々でもこれを真摯に受けて取り組んでいかねばならないということを決めておりますので、その方針に沿って、基本的にはこの3兆円の補助金の削減並びに地方への税源の移譲というものが一体的に行われていくよう頑張らなくてはならぬところだと思っておりますので、地方6団体からの改革案は真摯に受け止めるという言葉が入っておりますので、地方分権の本旨に沿ってやってまいりたいと思っております。この他にも、国民スポーツ担当大臣ということも、併せて拝命を致しておりますので、拠点作り等々、今少しずつやりかけております問題を含めてやってまいりたいと思っております。私の方からは以上です。


(質疑応答)
【郵政民営化】
:今、郵政について言及がありましたが、この改造内閣、郵政民営化が最大の課題であると思いますが、改めてですね、郵政民営化についての賛否、おっしゃっていただきたいのですけれども。
:賛否はいろいろおありになるところだとは思いますけれども。少なくとも郵政民営化をするという方向で事を進めて、その方向で閣議決定がなされておりますので、私共閣内の一員としては、その方向に沿って、郵政民営化された後、やって良かったとの結論、改革は改悪ではなくて改良に繋がるように努力していくということだと思っております。
:総理からですね、郵政民営化に対して何らかの指示はございましたでしょうか。
:郵政民営化担当大臣と協力して、是非やってもらいたいという話がありました。
:与党側でも、郵政民営化に関してはかなり、まだ慎重論、反対論があるようですけれども、これから理解を得られるとお考えでしょうか。来年の法案審議に向けて理解を得られるとお考えですか。
:今から法案の作成に取りかかることになるのだと思いますので、その作成の段階で与党と協議していくことは当然のことだと思いますので、努力して、理解、了解が得られるようにやっていかなければいけないところだと思っております。

【政治献金】
:昨日なのですけれども、東京地検の方で、例の旧橋本派の日歯連の闇献金事件の方で、村岡元官房長官が在宅起訴になりましたが、今回の一連の日歯連の事件に関してのご感想とですね、大臣もパーティー券ご購入の経験、経緯があると思いますが、今回の特捜部の捜査と日歯連事件について、ご感想がありましたら。
:ご感想、ご感想ですか?どの部分の感想ですか。
:自民党と献金システムのあり方についても言及していただければ、在り方の是非について言及していただければ。
:基本的に、政治というものにお金がかかるということは、これはある程度前提として成り立っているという点については変わらずそう思っております。従って、それに対して応援をしていただいている方から浄財が集まるというのは、おかしいことでも何でもなくて、民主主義という国においては、いずれの国においてもその種のことは、全額国で政策費、政党助成金を出しているという国も無いわけではありませんが、日本においては、そこのところは政党交付金というものに頼らず、多くの金を浄財として集めるということは、全然間違った方向だとは思いませんので、基本的に記載等々が不記載とか、そういったことのないように、きちんと対応されていけばよろしいことだと思っております。
  以上




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