瀧野総務事務次官記者会見の概要

平成21年1月29日(木)


《冒頭発言》
 こちらからは特にございませんので、御質問をどうぞ。

《質疑応答》
【かんぽの宿】
:かんぽの宿の問題の件ですが、昨日、郵政民営化以前にですね、1万円で宿が売却されていたりとか、あるいは、日本郵政側が昨日、建設費などで、2,400億円と、そういった情報が徐々に出てきているのですけれど、今後、総務省として、そういった対応というか、その辺のことはどのようにされていきますか。
:今、御指摘がありましたように、日本郵政公社時代のいろいろな資産の売却の問題。それから、今回のかんぽの宿につきましての取得価格、こういったことについて幾つか事実が出てきております。我々も既に承知していた部分もあるわけであります。我々としてはいずれにしても、こういったことも含め、更に大臣から出されております、いろいろな質問項目がございますけれども、現在、日本郵政から詳細な説明、更に資料を求めている段階でありますので、そういったものにつきまして、更にきちんとした資料を求めまして、それらを踏まえて今後適切な判断をしていかなくてはいけないだろうというふうに考えております。

【定額給付金】
:定額給付金ですが、要綱を出されまして、東京都内でも狛江市とかが既に補正予算を出しますよとアナウンスしていたりするのですが、全国でどのぐらいのところが補正予算を準備しているのかという状況を調べたりというのは総務省としてするのでしょうか。
:我々はどういう形で予算計上していくかということについては、今は特に調べる予定はありません。大体の団体が、いずれにしても3月中旬までには議会を開き、予算を決定していくというふうに思いますし、その前の段階で、今日幾つかの市の市長さんとお会いする機会があったのですけれども、専決処分でやるようなところももちろんあるということですので、どういう形で議会に、この定額給付金の予算化を図っていくかということは、それぞれの地方で違ってくると思います。専決処分を考えるところは、他の雇用対策を早くやらなければいけないという要請があって、そういうものを早目にやるのであれば、その段階で一緒に考えた方がいいのではないかとか、あるいは臨時議会を開いた方がいいのではないかとか、いろいろそういうふうに事情が違うようですので、そこのところは、ともかく年度内の支給開始を我々はお願いしているわけですので、それに向けて、一番その団体で適切な方法でやっていただくということではないかというふうに思います。
:今日お会いされた市長さんの中で、支給開始時期、年度内に何とかいけそうだとか、あるいは逆に難しいとか、その辺りは何かお話は。
:もちろん、何とか年度内にやりたいという方もおられましたし、まだはっきりした目途がないというところもございます。大体私のところに来られる方々は、何とか年度内に開始したいという方が多いというふうに思います。
 昨日、大臣もどんどん準備を進めていただきたいとおっしゃっております。
:その事務経費に関してですけれども、昨日大臣からもお話があったのですが、関連法が通らなくても既に支給できるという解釈でよろしいでしょうか。
:事務費については、我々としては財務省ともよく相談して、そこのところは対応していきたいという考えの下で、大臣に御発言していただいているということです。したがいまして、交付要綱も事務費の部分の要綱と実際の定額給付金の給付の要綱と2つありますけれども、事務費の要綱は直ちに施行していくわけです。定額給付金本体の方は関連法案の成立を待ってから施行しようとしている。日にちに差を違えているということです。

【天下り問題】
:今、「天下り」や「渡り」というものが問題になっていますけれども、官僚にとって「天下り」や「渡り」というものは必要だと思われますか。
:いろいろ議論がございますけれども、予算とか権限を背景にした、いわゆる押し付け的な「天下り」や「渡り」、これは根絶すべきだということで、既に、国家公務員法も改正され施行され、制度的な措置が行われているわけですし、また、それに基づきまして、今後の公務員制度改革についての工程表というものも今後作っていこうという段階になっております。
 我々といたしましては、こういった制度にのっとってこれからの再就職というものをやっていかなければならないと思っていますけれども、その場合でも、国民の公務員に対する信頼性を損なうことのないように配慮することが必要だというふうに考えています。
:退職後、事務次官御自身は、「天下り」というものを考えていらっしゃいますか。
:今、私はともかく現職にいるわけですので、この仕事を全うすることだけを考えているという状況です。
:最後に1つ、我々の取材の中で、実際農水省のOBの方ですが、「渡り」を5回して、収入として、3億4千万円受け取っているという事実が発覚したのですけれども、同じ官僚ということで、その方はOBですが、そういったことを聞かれると、どう思われますか。
:事実関係を、私、つまびらかにしていませんので、特にコメントはありません。
:そういった事態は実際あることが分かっているのですけれども、たとえば、金額としてもらい過ぎだとか、「渡り」5回ということを聞かれるとどう思われますか。
:ですから、事実関係が全然分かりませんので、お答のしようがありません。
   
:よろしいでしょうか。
:よろしくお願いいたします。
以上