シーン1：離れていても、そばにいる

高齢の男性が速いペースでジョギングをしている。

ユビキタス端末
「心拍数が平均値よりかなりオーバーしています。」
おじいさん
「ふー、少し張り切り過ぎちゃったかな」

路肩に腰掛けて休んでいると…
ユビキタス端末
「中央病院から、メッセージです。」
医者
「山田さん、お身体のほうはどうですか？」
おじいさん
「はい元気です。来月市民マラソン大会に出るので今トレーニング中です。

医者
「そうですか。実は今週のデータを確認したんですが、
（データ画面表示）
ここのところ、ちょっとがんばりすぎのようですね。
念のため、マラソン大会に出る前に病院に来て頂けますか。」

おじいさん
「はい。あとで予約をいれます。」
医者
「あとトレーニングは、しばらく控えて下さいね。」
おじいさん
「はい…まいったな… 」

遠足に行っている孫からの別のメッセージがユビキタス端末に届く。
ユビキタス端末
「もうひとつ、メッセージが来ました。」
女の子
「おじいちゃーん！」
おじいさん
「彩花じゃないか。どうした？」

女の子
「あのね、この前教えてもらった紙飛行機ってこれでいいの？

おじいさん（画面の紙飛行機を見て）
「ん？それじゃあ逆。逆にこう折って・・」
女の子
「こう？・・・あ、飛んだ！おじいちゃん、すご～い！」

おじいさん
「ふふっ、気をつけて遊べよ。」
女の子
「うん。ありがとう。またね～。」