皆さん、今の携帯電話の料金プランに満足をしていますか?
総務省の調査では、大手携帯会社4社のサービスを利用する方を中心に、自分に合った料金プランを選べていない方が多くいることが分かっています。 料金見直しで押さえるべきポイントを3つご紹介します。
(1) もしかして、今の料金プランは、自分の利用実態に合っていない?
例えば、毎月数GB(ギガ)しか通信をしないのに、最大数十GB(ギガ)が使える料金プランに入っていませんか?
また、普段通話はしないのに通話かけ放題プランに入っていたり、逆によく通話をするのに通話かけ放題プランに入っていなかったりしませんか?
自分の利用方法に合った料金プランに見直すことで、毎月の通信サービスに支払う負担が軽減されるかもしれません!
(2) なぜ料金は複雑なの?
多くの携帯会社の契約では、様々な割引メニューが用意されていますが、例えば最初の半年間だけの割引や、家族とセットの場合だけの割引など、時期や条件によって料金が変動することが多く「自分がいくら払っているか」が分かりにくい構造になっています。
また、テレビCMなどで非常に安い料金がアピールされているのをよく見かけると思いますが、これもこうした割引がすべて適用された「最安値」が表示されている場合が多いことにも注意が必要です。
【複雑な料金のイメージ(模式図)】
【複雑な料金訴求のイメージ(上の模式図とは別の料金イメージ)】
(3) 計画的な見直しのオススメ
携帯会社の乗換えを行うには適切なタイミングがあります。
例えば、契約期間が決まっている「2年縛り」などのようなプランの場合、契約から2年以内に解約すると違約金が発生する場合があります。
また、2年満期を迎えても、契約が更新されるとまた違約金が発生する場合があり、乗換えをする場合はタイミングを見計らって行うことが重要です。
さらに、固定回線(家のインターネット)と携帯電話をセットで契約して割引などを受けている方が多いと思いますが、固定回線は多くの場合2年や3年といった契約期間に応じて違約金が発生する場合が多いため、こちらの乗換えのタイミングも見計らうことが重要です。
このほか、解約時の注意点はこの後の「STEP4」を参照してみてください。
今の料金プランが自分に合っていないと思った時、どの料金プランを選択すればいいか、とても迷いますよね?
選択肢は大きくいえば、次の2つがあります。
(1) 同じ会社の中で別の料金プランに切り替える
例えば、今お使いの料金プランが大容量の定額プランの場合、「使った分だけ」の料金になる「段階制」の料金プランに変更することで費用が抑えられる場合があります。
また、大手携帯会社の中には「サブブランド」という比較的低価格なブランドを用意している場合があります。
同じ会社の中でも色々な選択肢があるので、自分にぴったり合ったものがあるか確認してみましょう。
【料金プランのイメージ】
プランの変更は、ウェブサイトのほか、店頭、電話でも受け付けています。自分に合った方法で変更を検討してみましょう。
(2)別の携帯会社に切り替える
別の携帯電話には、自分にぴったり合った料金プランがあるかもしれません。下の図のように、携帯電話のブランドは数多く存在します。
特に、「格安スマホ」や「格安SIM」、「MVNO」と呼ばれる携帯会社のサービスは、ご自身のニーズに合わせて安く便利に使えるものが多く、一度検討してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、「6 「格安スマホ」/「格安SIM」ってなに?」にまとめてありますので、ご参照ください。
また、乗換え時の方法については、電話番号を変えずに携帯会社を乗り換える「MNP」の手順を「2 電話番号を変えずに乗り換える」にまとめましたので、ご確認ください。
更に、その次のステップとして、スマートフォンなどの端末を買えないで乗り換える「SIMロック」解除の方法についても「3 端末を変えずに乗り換える」にまとめました。こちらもあわせてご確認ください。
プラン見直しや乗換えをする際には注意点があります。
(1) 違約金が発生する場合があること
STEP2の(3)に書いたように、契約期間が決まっている場合は、期間内に解約をすると違約金が発生する場合があるので注意が必要です。
同じ会社の中でのプラン変更を行う場合でも、「サブブランド」と呼ばれる低価格なプランに移る場合には、違約金などが発生する場合があります。
(2) 他の契約とのセット割がある場合の注意点
固定回線(家のインターネット)や家族の通信契約とセットで割引を受けている場合には、乗換えを行うと割引の条件が外れて、それぞれの料金が上がる場合があります。
また、ご自身の料金プランは(1)の違約金が発生しない場合でも、あわせて固定回線や家族の通信契約を解約した場合、これらの契約の違約金が発生する場合がありますのでご注意ください。
(3) 乗り換えても今お使いの電話番号をそのまま使えること
乗換え先でも「MNP」という手続きにより、今お使いの電話番号をそのままお使いいただくことが可能です。
詳しくは、「2 電話番号を変えずに乗り換える」をご参照ください。
(4) 乗り換えても今お使いの端末をそのまま使えること
今お使いのスマートフォンを乗換え先でもそのままお使いいただくことが可能です。ただし、多くの場合、「SIMロック」と呼ばれる制限がかかっていることがあり、解除が必要となります。
詳しくは、「3 端末を変えずに乗り換える」をご参照ください。
(5) 端末の分割払いは残ること
スマートフォンなどの端末の分割払いをしている場合は、支払いが終わるまでの数か月から数年は毎月請求があることにご注意ください。
(6) オプションサービスの解約忘れへの注意
携帯の契約時にオプションサービスを契約している場合には、オプションサービスの解約忘れに注意してください。
オプションサービスの解約方法や確認方法は、「8 よくある質問と用語集」の「5不要なオプションを外したい」と「6今契約しているオプションを確認したい」にまとめましたので、ご参照ください。
会社名 | 違約金の額 |
---|---|
NTTドコモ(4G) | 1,000円 |
NTTドコモ(5G) | 0円 |
KDDI | 1,000円 |
UQモバイル(KDDIのサブブランド) | 0円 |
ソフトバンク | 0円 |
ワイモバイル(ソフトバンクのサブブランド) | 0円 |
NTTドコモ | 新料金プランに移行しても、移行前の契約の定期契約期間満了するまでは、事業者乗換え時に違約金9,500円が発生(更新期間を除く。) |
KDDI | 定期契約のある旧料金プランから定期契約のない新料金プランに移行する時には、移行時に違約金9,500円が発生 |
UQモバイル(KDDIのサブブランド) | 新料金プランに移行しても、旧料金プランの契約期間が2年未満の場合には、移行不可 |
ワイモバイル(ソフトバンクのサブブランド) | 新料金プランに移行しても、ワイモバイルとの契約期間が2年未満の場合には、プラン解約時に違約金9,500円が発生。 ただし、新料金プランへの移行時に端末を購入すれば、この解約時の違約金は免除 |
・ NTTドコモ ・ NTTコミュニケーションズ ・ NTTメディアサプライ ・ NTTネオメイト ・ NTTPCコミュニケーションズ ・ ドコモCS ・ NTTビジネスソリューションズ ・ NTTリミテッド・ジャパン |
・ KDDI ・ 沖縄セルラー電話 ・ UQコミュニケーションズ ・ ビッグローブ ・ 中部テレコミュニケーション ・ ソラコム |
・ ソフトバンク ・ LINEモバイル ・ ヤフー ・ ウィルコム沖縄 ・ 汐留モバイル ・ SBパートナーズ |
・ 楽天モバイル ・ 楽天コミュニケーションズ |
・ IIJ ・ オプテージ |