総務省中国総合通信局(局長 吉武 洋一郎)は、第七管区海上保安本部などから遭難信号電波が断続的に発射されている旨の申告を受け、平成22年9月15日及び16日に電波監視車による探索を行い、山口県山陽小野田市にある廃棄物処理場内に埋もれていた※非常用位置指示無線標識(EPIRB)装置を発見し、電波の発射を停止させました。
この遭難信号電波については、福岡空港事務所や海上自衛隊からも情報が寄せられ、海上保安本部も海上から巡視船による探索が行われました。
発見したEPIRBは、廃棄する際に電池を取り外すなどの適切な措置をとらなかったため、浸水や衝撃などで誤作動し、遭難信号を発射していたものと推定されます。
昨年度は広島県江田島市や山口県下関市でもこのような事案が発生していますが、遭難信号電波の誤発射は、遭難捜索活動に影響を与えるおそれがあることから、今後とも関係機関と協力し、確実な電池の取り外しなど廃棄時の適切な措置について、船舶関係者への周知・啓発に努めてまいります。
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※非常用位置指示無線標識(EPIRB:Emergency Position Indicating Radio Beacon)は、船舶が遭難した場合に、その遭難位置等を探知させるため、遭難信号を自動的に送信する無線装置です。 |
【参考】中国総合通信局管内における非常用位置指示無線標識の誤発射の事例(PDF 148KB)
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