北海道総合通信局 (局長 浅見 洋 (あさみ ひろし))は、海上保安庁から申請があったAIS海岸局19局について、平成20年4月24日(木曜日)付けで免許しました。
AIS(船舶自動識別装置)海岸局は、沿岸に設置された送受信所から航行中の船舶に対して、気象情報など船舶の安全航行に関する情報を提供するとともに、AISを設置した船舶が自動的に送信する船名、位置、進路等の情報を受信する無線局です。
なお、受信した情報を活用し、気象・海象に関する情報提供及び乗り上げ、走錨(※)の恐れのある船舶に対して個別、かつ具体的な注意喚起を行うことができます。
海上保安庁では7月から正式運用を開始する予定です。
また、利用可能エリアは別紙のとおりです。
AISは、船舶同士が互いの情報(船名、位置、目的地、速力等)を自動的に交換することにより、衝突事故等の予防を図るため、船舶の安全に関する国際基準を定めた「海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)」並びに電波法施行規則第28条及び船舶設備規程(国土交通省令)に基づき、平成20(2008)年6月30日までに、国際航海に従事する旅客船及び300トン以上のその他の船舶並びに国際航海に従事しない500トン以上の全ての船舶について、設置が義務付けられている。
錨を下ろして固定した状態であった船舶が、台風や津波等の気象・海象等の影響によって移動する事象。走錨によって転覆等の事故に繋がる危険性が高い。
【本件報道発表に関するお問い合わせ先】
担当:無線通信部 航空海上課
電話:011-709-2311(内線 4632)
別紙1