北海道総合通信局(局長 大矢 浩 (おおや ひろし))は、アイシン精機株式会社(取締役社長 山内 康仁 (やまうち やすひと))から申請のあった実験試験局に対して、本日(平成21年2月10日(火曜日))、免許を付与しました。
本実験試験局は、高度道路交通システム(ITS : Intelligent Transport Systems)の実用化に向け、中川郡豊頃町の同社豊頃試験場において、車車間通信に利用する電波の伝搬特性の測定をするために開設するものです。
車車間通信は、複数の車が無線通信機を搭載し、走行中の位置や方向等をお互いに送信し合い、情報を交換する通信システムで、相手が見えにくい状況でもお互いの運転者に自車の情報を知らせることで車同士の事故防止などに役立てるものです。特に北海道では、吹雪等の視界不良による衝突・追突事故や十勝型といわれる出会頭の衝突事故などが多発しており、こうした事故防止対策への利活用が期待されます。
本実験は3年間の計画で、寒冷地での路面の影響、トンネルなどの道路構造による影響など、様々な条件における電波伝搬特性の検証を行うこととしています。(実験イメージは別紙のとおり)
なお、免許の概要は以下のとおりです。
< 免許の概要 >
申請者
名称 : アイシン精機株式会社
住所 : 愛知県刈谷市朝日町2-1
周波数帯及び空中線電力
700MHz帯 100mW
実験を行おうとする地域
中川郡豊頃町 (アイシン精機株式会社豊頃試験場)
【本件報道発表に関するお問い合わせ先】
連絡先 : 無線通信部 陸上課
電話 : 011-709-2311(内線 4642)
別紙