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<テレワークを導入している企業に聞きました:VOL.1株式会社WORK SMILE LABO>

働き方改革や新型コロナウイルス感染防止対策として注目されている「テレワーク」について、実際にテレワークを導入している株式会社WORK SMILE LABO(本社:岡山県岡山市、社員数:34名)のマーケティング室マネージャーの 瀬尾 直樹 氏に自社の経験談(効果、課題、解決方法、感想など)について聞きました。

Q1)御社がテレワークを始めた時期・きっかけを教えてください。

 弊社の働き方の課題の一つに、「子育て中の女性が、子供の体調不良などで急に仕事を休まないといけない」ということがありました。社員数の少ない中小企業では、パートの事務員さんが一人いないだけでも周囲への負担は大きく、頻繁に続くとどうしても社内の雰囲気が悪くなり、申し訳ない気持ちで辞めていく方もいました。


(出典:株式会社WORK SMILE LABO提供資料)

 この課題を解決するため、2016年5月に、その当時は「在宅ワーク」と言っていましたが、テレワークを導入しました。その結果、これまでのようなイレギュラー時に休まず自宅で仕事が出来るようになっただけでなく、通勤時間はなくなり、休憩時間も家事の時間に充てることが出来るなど、社員満足度の向上に繋がりました。

 

 

 

 

Q2)新型コロナウイルス感染防止対策としてテレワークを実施されていますか?


(出典:株式会社WORK SMILE LABO提供資料)

 はい、テレワークを実施しています。会社を0人にするわけにはいかないので、シフト制にしながらも、基本全社員がテレワークを活用した『出社しない』、『営業訪問しない』スタイルをとっています。
 現在、社員34名中、24名が毎日テレワークを活用しています。(テレワーク実施率約70%達成)

 

 

 

Q3)テレワークを実施する上で特に課題に感じたことは何でしょうか?

 『テレワークではこの業務はできない』という固定概念です。
 できない理由はいくらでも探せば出てくるので、その発想を捨て、『どうすれば解決できるか』に注力することで初めて工夫が生まれ、会社の質も変化します。

 

Q4)課題に対して、どのように解決されたのでしょうか?


(出典:株式会社WORK SMILE LABO提供資料)

 弊社では、テレワークを中心とした新しい働き方を追求し、一つでもお客様にご提供できるモデルを作ることがミッションと考えており、全職種、全社員、共通の仕事として取り組んでいます。 
 一例としては、毎月一度ある全体会議で『ワクスマ改善案』をパート社員さん含む全社員から募集し、全員で議論しています。

 

 

 

Q5)実際に御社でテレワークを実施された感想をお聞かせください。

 テレワークを導入したことで、緊急時の柔軟な対応ができるようになったことをはじめ、次のような効果がありました。
 ・ライフステージに合わせた働き方が出来る(子育て、介護など)
 ・イレギュラー時も仕事ができる、BCP対策(ケガ、台風、大雪など)
 ・新型コロナウイルス等の感染拡大の防止に資する
 ・生産性向上 2017年対前実績(残業時間41.3%減、売上113.6%UP、人時生産性、107.6%UP)
 ・採用力向上 新卒ランキング6位、中途採用応募数3倍
 ・社員満足の向上(急な欠勤に対する「申し訳ない」という社員の心理的負担の軽減)
 ・メディアに取り上げてもらうことが増え、企業イメージが向上
 ・ITインフラの改善(セキュリティも向上)
 ・打合せ(自社内・他社間)の効率化

Q6)テレワークを今から導入しようとしている中小企業に向けて一言、アドバイスやメッセージをお願いします。

 今がテレワーク導入のチャンスです。当面の予測として、コロナの影響で、今後ますますお客様先への訪問が敬遠されてきます。訪問自体がトラブルを招きかねず、顧客満足度を下げる要因になりかねません。今のうちにオンライン営業の活用を始めることで、営業活動を継続でき、またコロナ終息後にも新しい営業スタイルが1つ増え、効率化につながります。
 確かにテレワークが向いていない業種や職種もあります。ただ、創意工夫で状況をより良い方向へ改善された企業様の事例もたくさん知っています。社員とその家族の安心・安全を最優先し、お客様との良好な関係の下、事業継続をしていく取組が今、必要となっています。
 


[平成30年度 テレワーク先駆者百選 総務大臣賞受賞]

 弊社ではテレワークについてのWEBセミナー(無料)を開催する等、テレワークに関する経験談やノウハウをお伝えしています。今後もテレワーク先駆者企業として、50名以下の中小企業向けに『これからの働き方』をご支援していきたいと思っています。

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