防災情報通信セミナー2021を開催 − 情報を「伝える」から「伝わる」へ−
近畿総合通信局は、近畿地方非常通信協議会及び近畿情報通信協議会と共催で、以下のとおり「防災情報通信セミナー2021」を開催しました。セミナーのテーマは「風水害発生時の避難情報と住民の避難行動」で、3名の講師からそれぞれ講演をいただき、同時に防災関連の情報通信機器等の展示会も行いました。
当日は、自治体や通信関連企業などから100名を超える方々にご参加いただき、あらためて防災や減災に対する関心の高さがうかがえました。

淵江局長あいさつ

講演会の模様
1 開催日時
令和3年12月1日(水) 13時00分〜17時30分
2 開催場所
KKR HOTEL OSAKA (大阪市中央区馬場町2−24)
3 講演会
- 【講演1】
- 演題: 防災気象情報の活用について〜「自らの命は自らが守る」社会構築に向けて〜
- 講師: 大阪管区気象台 気象防災部 気象防災情報調整官 山本 善弘 氏
- 内容: 防災気象情報の活用、近年の豪雨被害、様々な防災気象情報の見方や気象庁のホームページの活用方法などについて、説明いただきました。
各種の気象警報や注意報を発表する基準や、それらのメッセージがどの程度住民の危機に迫っている状況を示しているのかを正確に理解する必要性を感じさせる講演でした。
【講演1】大阪管区気象台 山本善弘 氏
- 【講演2】
- 演題: 「防災チャットボット(SOCDA)」が実現する災害情報の把握と提供
- 講師: 株式会社ウェザーニューズ 防災チャットボットプロジェクト 萩行 正嗣 氏
- 内容: 国家プロジェクトとして研究開発が進められている「防災チャットボット(SOCDA)」について、システムの概要と社会実装における成果と課題、展望等について、説明いただきました。
SOCDAは、SNS上で利用者と自動で対話し、防災情報の提供・収集を自動的に行うシステムであり、先行して導入している一部自治体の先進的な活用事例は参加者の高い関心を集めました。
【講演2】株式会社ウェザーニューズ 萩行正嗣 氏
- 【講演3】
- 演題: 防災情報は、だれのもの?〜共に育む知識と知恵〜
- 講師: 関西大学 社会安全学部 准教授 近藤 誠司 氏
- 内容: 防災情報の量的な増加や情報通信技術の高度化が住民に身近なものとして受け止められておらず、防災情報からとるべき適切な行動に結びついていないとの問題提起がありました。
防災情報を自分のものとしてリアリティがあるものとするために、京都府京丹波町等の取組事例を通して、みんなで「ともに」活用していくことが大切であるとの提言を受け、「伝える」から「伝わる」情報とするためのヒントを得る機会となりました。
【講演3】関西大学 近藤誠司 氏
4 展示会
企業・団体11社が各種の防災関連機器や情報伝達システムを出展し、当局は、身近な災害情報を住民に伝達できる臨時災害放送局用設備の展示を行いました。 会場内は熱心に説明を聴く方々で満たされ、改めて防災情報に対する関心の高さを感じることができました。

展示会の模様

臨時災害放送局用設備の展示
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