機器障害への対策

  社内の情報機器を安全に利用するためには、不正侵入に対する防御だけでなく、停電の対策や機器に障害が発生した場合の対策も検討しておかなければなりません。

  まず、停電対策として、サーバには無停電電源装置(UPS)を設置しなければなりません。無停電電源装置は、電気の供給が停止したり、電圧が低下したりしたときに、内蔵しているバッテリから一時的に電気を供給できるようになっています。供給できる時間はバッテリによって異なり、数分から数十分程度ですが、無停電電源装置の設定によって一定時間電気の供給が停止した場合には、サーバを自動的にシャットダウンすることができます。さらに、ほとんどの無停電電源装置には、雷による機器の破損も防備する機構が備わっています。

  また、サーバに障害が発生したときのために、定期的にバックアップをとっておくことが大切です。さらに、緊急時にすぐに代替機を設定できるようにするために、あらかじめすべてのサーバの設定内容を安全に保管しておかなければなりません。社内の基幹サーバなどのように、サーバの停止が業務に大きな影響を与える場合には、あらかじめ同じソフトウェアをインストールした交換用のサーバを用意しておくこともよいでしょう。交換用サーババックアップされたデータを復元するだけで、ダウン時間を最小限に留め、基幹サーバ可用性を高めることができます。

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