事例7:ウイルス対策はしていたはずなのに・・・

  Sさんが使用しているコンピュータは、1年ほど前に購入したものです。当時、コンピュータを使用している友人がウイルスに感染したこともあり、安心して利用できるように、ウイルス対策ソフトが初めからインストールされているコンピュータを選択しました。

  Sさんは、そのコンピュータで電子メールやホームページの閲覧、ショッピングなど、インターネットを楽しんでいました。しかし、ある日、友達のTさんからの電子メールを見てびっくりしました。その電子メールには、「あなたからウイルス付きの電子メールが送られてきた」と書かれていたのです。

  そんなはずはありません。Sさんのコンピュータには、購入したときからウイルス対策ソフトがインストールされているのです。それなのに、ウイルスが侵入したというのでしょうか。

  これは、Sさんが大切なことを忘れていたのが原因です。ウイルス対策ソフトは、電子メールやホームページのデータに今までに発見されているウイルスが含まれていないかどうかを検出する仕組みになっています。つまり、まったくの新種のウイルスは、発見することができない可能性があるのです。

  このケースでは、Sさんが1年前に購入してからウイルス対策ソフトウイルス検知用データを最新のものに更新していなかったため、新しいウイルスに感染してしまったというわけです。