事例14:ワンクリック詐欺に注意

  ある日、E君の携帯電話に電子メールが送信されてきました。送信元の名前は知らない人でした。でも、電子メールには、なにやら楽しげな文字が躍っています。ちょうど時間を持て余していたE君は、何となく電子メールに記載されているリンクをクリックしてしまいました。

  すると、そこには次のように表示されていたのです。

ご入会ありがとうございます。あなたの個体識別番号は以下の通りです。

  2468XXXXX

  サービスのご利用料金は1ヶ月間で8,000円です。1週間以内にお振り込み頂けなかった場合には、ご自宅にまで回収にお伺いすることになります。その場合には、延滞料金30,000円および回収にかかる実費と交通費で32,000円、合計62,000円を追加して頂戴することになりますのでご了承ください。なお、お支払い頂けない場合には、裁判所からご連絡がいくことになります。

  びっくりしたE君は、怖くなって指定された口座番号に料金を振り込むことにしました。

  これは典型的なワンクリック詐欺の手口です。パソコンには電子メール、携帯電話やスマートフォンにはSMSメッセージ等を送りつけて、そこに記載されているWebサイトを訪問した人に対して、脅迫めいた手口で料金の振り込みを迫るというものです。

  知らない人からの電子メールに記載されたリンクをクリックしないようにしましょう。また、誤ってクリックしてしまった場合でも、正規に契約を完了していない場合の料金請求は無効となるため、支払いなどをすることなく慌てずに行動してください。自分の行った操作が契約したことになるのかどうかがわからない場合には、総務省電気通信消費者相談センター、消費生活センター、警察などに相談しましょう。