ソフトウェアを最新に保とう

  パソコンやスマートフォンタブレット端末などのコンピュータは、本体(ハードウェア)を通じて、キーボードなどから入力した情報を、内部のソフトウェアが処理することで動いています。

  こうしたソフトウェアには、オペレーティング・システム(OS)と呼ばれる、コンピュータを動かす基本的なソフトウェアや、ホームページを閲覧する際に使うWebブラウザ、メールを送受信するのに使うメールソフトなど、利用目的に合わせたさまざまな種類のものがあります。

 今では、パソコンやスマートフォンに限らず、多くの機器にコンピュータが搭載され、ソフトウェアで動いています。その点ではパソコンやスマートフォンと同様です。

  しかし、こうしたソフトウェアには、時間の経過とともに、脆弱性(ぜいじゃくせい)と呼ばれる不具合が発見されることがあります。脆弱性は、プログラムの不具合や設計ミスに起因して起こるものですが、それらが発見されるたびに、それを修正するための修正プログラムが、メーカーから配布されています。代表的なソフトウェアでは、最近は、「ソフトウェアの更新が必要です」という形で通知が表示されることが多くなっています。

  脆弱性を残しておくことは、さまざまな攻撃のきっかけを与えてしまうことになりますので、通知が来たら、面倒がらずに毎回更新することが重要です。

 パソコンやスマートフォン以外の、インターネットに接続された機器(家電製品やカーナビゲーションなど)も、ソフトウェアの更新が提供されることがあります。多くは自動的に更新されるようになっているので、その機能を無効にしないよう留意しましょう。
なお、古い機器ではメーカーのサポートが終了し、脆弱性が発見されてもソフトウェアの更新が提供されないことがあります。そのような機器をインターネットに接続したまま使い続けるのは危険です。その場合は機器自体の買い替えも考える必要があります。