インターネット対応機器(家電、記憶媒体等)の注意点

  最近のインターネット対応機器(デジタルカメラや、携帯音楽プレイヤー)、さらには手の中に隠れるほど小さなサイズのUSBメモリやSDカードなど、自宅や取引先とのデータのやり取りにこうした外部記憶媒体などを利用するケースが増えてきています。特にUSBメモリは、コンピュータのUSB端子に接続するだけで手軽に利用でき、多くの利用者に支持されています。

  しかし、小さくて持ち運びが楽であるため、紛失してしまう危険性が高いという点に注意しなければなりません。また、データをそのままメディアに記録していた場合、紛失時にメディア内の情報が漏洩(ろうえい)する危険性が非常に高くなります。もちろん、このことは外付けハードディスク、CD-RDVD-Rなど、持ち運び可能なメディア全般について言えることです。

  これらの持ち運び可能なメディアを外部へ持ち出した際には、以下のような危険性が考えられます。

  • メディアを入れたカバンを置き忘れることにより紛失して情報漏洩
  • ワイシャツのポケットなどに気軽に入れておいたために紛失して情報漏洩
  • 自宅のパソコンにデータを移して作業。その後、ウイルスに感染して情報流出

  こうした可搬性のあるメディアを利用する際の情報漏洩に対するリスクを軽減するためには、次のような対策が考えられます。

  • 盗難、紛失に備えて、持ち運ぶ必要のない機密情報、プライバシー情報は保存しない。
  • USBメモリや外付けハードディスクでは、製品にサイバーセキュリティ対策機能の仕組みやソフトウェアが装備されているものも多いので、外部に持ち出すために利用する場合にはできるだけそのような製品の購入を検討しましょう。

  最近ではスマートフォンタブレット端末と連携する機能をもった家電製品(テレビ、冷蔵庫、空調など)が発売され、普及しつつあります。こうしたインターネット技術を利用した機器の場合、その操作端末にもなるスマートフォンタブレット端末も安全に利用する必要があります。万が一スマートフォンタブレット端末がウイルスなどに感染した場合、家電製品などの誤動作の原因にもなりかねません。スマートフォンタブレット端末の注意点にもあるように、セキュリティ対策を適切に行って、利用することが必要です。