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インターネットをご利用の皆様へ

平成9年5月21日

社団法人テレコムサービス協会

事業者倫理研究会


 インターネットは、世界規模で急速にその利用が進みつつあり、企業におけるイントラネットの導入や電子商取引の進展をもたらしているほか、個人の情報発信や情報へのアクセスの機会を飛躍的に拡大させております。
 他方、インターネットの普及に伴い、他人を誹謗中傷する情報やわいせつ情報がホームページやニュースグループに掲載されるなどの新たな社会問題が発生しております。
 このような状況において、当協会は、第二種電気通信事業者の団体として、表現の自由を尊重しつつ、違法又は有害な情報の流通の防止に配慮する観点から、不特定多数を相手方とする「公然性を有する通信」サービスの提供に当たり、どのように対処すべきかについて検討し、ここに「電気通信事業における「公然性を有する通信」サービスに関するガイドライン(案)」を取りまとめました。
 このガイドライン(案)は基本的な考え方をまとめたものであり、サービス提供上の運用指針として、さらに「運用マニュアル(案)」をまとめてあります。
 前述のとおり、「公然性を有する通信」サービスの提供に当たっては、表現の自由や通信の秘密の確保と違法又は有害な情報の流通の防止とのバランスをどのようにとるかという微妙な問題を抱えており、かかる問題について当協会としても十全な対処方法を見い出せている訳ではありませんが、このガイドライン(案)が、現在既にインターネット接続サービスを提供している事業者にとっても、今後インターネット接続サービスを提供しようとしている事業者にとっても、1つの参考になればと考えております。
 また、我々としては、こうしたガイドラインは事業者側だけで策定するのではなく、インターネットを利用する方々のご意見を広く伺った上で修正を加えていくことが必要であると考えており、ここに案を公開し、インターネットをご利用の皆様方のご意見・ご感想を伺わせていただきます。
 さらに、インターネットは現在もなお進化を続けているネットワークであり、このガイドライン案についても適時見直しを行うことにより、インターネット利用の実態にかなったものとし、利用者の皆様方と協力してインターネットの発展に寄与していきたいと考えております。
 インターネットをご利用している方及びインターネットに関心を寄せている方すべてのご協力をお願い致します。

社団法人テレコムサービス協会 Eメール・アドレス:telesa@mxa.meshnet.or.jp