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平成21年度近畿管内における電波監視の概要

報道発表/平成22年4月15日

  総務省近畿総合通信局(局長:稲田 修一)は、平成21年度における管内近畿2府4県の電波監視の概要をとりまとめたので公表します。

不法無線局は、免許を受けずに電波を発射し、放送や航空、海上、消防、救急用の通信や携帯電話等の重要無線通信に混信・妨害を与え、人命・財産の保護や社会生活に大きな影響を及ぼします。このため、当局では、電波監視や指導、捜査関係機関との共同取り締まり等を強化しています。

平成21年度においては、不法無線局の出現局数に多少減少傾向が見受けられるものの、依然として高い傾向を示しています。

当局では、今後も引き続き混信・妨害への迅速かつ的確な対応、不法・違法無線局対策の強化及び未然防止のための周知・啓発活動を積極的に行い、良好な電波利用環境の維持に努めます。

連絡先
近畿総合通信局 電波監理部
担当:長谷川、片桐、上川、山城
電話:06-6942-8516

別紙

電波監視の概要

1 不法無線局の出現局数

  不法無線局は、電波を監視して発射源を確認するほか、アンテナを設置した車両や船舶の登録情報と無線局免許情報から確認します。不法市民ラジオや不法パーソナル無線が減少している反面、不法アマチュア局や小型漁船に不法に設置された船舶無線(以下「不法1WDSB」という。)が昨年度より増加しており、依然として高い数値となっています。

表1 不法無線局の出現局数

単位:局
種別 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
不法市民ラジオ 138 238 237 197 67
不法アマチュア局 3 186 42 159 195
不法パーソナル無線 135 122 255 151 20
不法1WDSB 201 256 1,013 732 767
その他 0 0 6 122 196
総計 477 802 1,553 1,361 1,245
○ 「その他」の統計区分を平成20年度から見直しています。

図1 不法無線局の出現局数

図1 不法無線局の出現局数

2 不法無線局に対する指導、告発及び無線機器の鑑定件数

2-(1) 不法無線局に対する指導件数

  不法無線局については、当庁舎にある遠隔方位測定設備(DEURAS)と現地の電波監視車両と連携して所在を確認し、法令を遵守するよう文書指導を行っています。
  平成21年度に指導した種別では、不法アマチュア局及び不法1WDSBの指導件数が全体の9割以上を占めています。

平成21年度、外国船舶が外国規格の無線機を日本国内で使用したために、航空機が離着陸の際に滑走路の距離を測定する無線システムに障害を与えたり、また、消防無線に妨害を与えるなどの事例が発生しています。

またこれまでにも、一般の方が外国規格の無線機を使用したために、重要無線通信に妨害を与えた例もあり、使用者が知らずに無線通信を妨害することがないよう、外国船舶の代理人をはじめ、無線機器の販売店、さらには国民・消費者に対して、周知啓発を実施しています。

表2-(1) 不法無線局に対する指導件数

単位:件
種別 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
不法市民ラジオ 69 141 131 154 19
不法アマチュア局 0 51 110 129 196
不法パーソナル無線 101 94 199 93 13
不法1WDSB 0 40 409 632 597
その他 2 25 4 54 25
総計 172 351 853 1,062 850
○ 「その他」の統計区分を平成20年度から見直しています。また、21年度のその他は簡易無線局6局、外国製トランシーバー19局です。

図2-(1) 不法無線局に対する指導件数

図2-(1) 不法無線局に対する指導件数

2-(2) 不法無線局に対する告発件数

  重要無線通信に妨害を与え、または、再三の文書指導に従わない等の悪質な違反者には、捜査機関に対して告発を行っています。
  平成21年度の告発件数では、不法アマチュア局が目立って多くなっています。

表2-(2) 不法無線局に対する告発件数

単位:件
種別 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
不法市民ラジオ 60 38 55 18 8
不法アマチュア局 9 10 25 8 30
不法パーソナル無線 20 41 51 18 13
不法1WDSB 15 12 0 8 10
その他 1 0 0 0 0
総計 105 101 131 52 61

図2-(2) 不法無線局に対する告発件数

図2-(2) 不法無線局に対する告発件数

2-(3) 無線機器の鑑定件数

  捜査関係機関が検挙で押収した無線機器については、依頼により鑑定を行っています。鑑定の対象機器は、捜査関係機関の取り締まり状況を反映して不法市民ラジオ、不法アマチュア局及び不法パーソナル無線が中心となっています。 また、近年は、盗聴器やワイヤレスカメラに対する鑑定依頼もあります。

表2-(3) 無線機器の鑑定件数

単位:件
種別 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
不法市民ラジオ 93 84 66 33 32
不法アマチュア局 16 33 31 28 53
不法パーソナル無線 44 88 68 31 24
盗聴器等 2 1 2 4 2
その他 0 2 1 2 8
総計 155 208 168 98 119

図2-(3)-1 無線機器の鑑定件数

図2-(3)-1 無線機器の鑑定件数

図2-(3)-2 平成21年度無線機器の鑑定件数

図2-(3)-2 平成21年度無線機器の鑑定件数

3 無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

  航空、海上、消防、救急用の通信や携帯電話等の重要無線通信に対する混信・妨害申告が依然として後を絶たない状況にあります。また、電波が健康に影響を与えるのではないかとの不安から電波の安全性に関する照会・相談も寄せられています。

表3 無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

単位:件
区分 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
重要無線通信の局 126 73 47 39 48
業務用無線局 18 15 12 11 18
アマチュア無線局 116 107 119 93 195
その他の無線局 34 27 23 29 19
電磁障害 49 37 33 27 53
生体電磁環境 86 74 130 103 106
総計 429 333 364 302 439
  1. 「その他無線局」の中には、市民ラジオ、特定小電力無線局、外国製無線機等が含まれています。
  2. 「電磁障害」は、家電、電子機器等から発射される不要電波による障害です。
  3. 「生体電磁環境」とは、電波が健康に影響するのではないかといった不安から寄せられる電波の安全性に関する照会、相談です。
  4. 「アマチュア無線局」の統計分類を平成21年度に見直しました。

図3-1 無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

図3-1 無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

図3-2 平成21年度無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

図3-2 平成21年度無線局に対する混信・妨害申告と電磁障害等の照会・相談件数

3-(1) 重要無線通信妨害の申告件数

  不法無線局をはじめ、設備不良や誤操作による誤発射を原因とする重要無線通信に対する混信・妨害が後を絶ちません。
  平成21年度においても、携帯電話がつながりにくくなったり、消防車や救急車の活動に支障を与えたり、航空機の離着陸や船舶の安全航行に影響を及ぼすなどの人命や国民生活に密接に関わる重要無線通信が脅かされました。
  これらの重要無線通信妨害への対応は、直ちにDEURASで監視し移動監視を実施するなど監視体制を強化しています。

表3-(1) 重要無線通信妨害の申告件数

単位:件
無線局の用途 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
電気通信事業 73 25 1 0 2
放送事業 2 0 0 0 0
消防業務 12 19 15 10 13
航空通信 12 6 17 9 18
海上通信 6 2 11 13 5
鉄道事業 9 10 0 4 5
その他 12 11 3 3 5
総計 126 73 47 39 48
○ 「その他」の中には、水防・道路用・電気・ガス事業用無線局等が含まれます。

図3-(1) 平成21年度重要無線通信妨害の申告件数

図3-(1) 平成21年度重要無線通信妨害の申告件数

3-(2) 生体電磁環境に関する照会・相談件数

  生体電磁環境に関する問い合わせは増える傾向にあります。特に、携帯電話基地局に関する照会・相談件数が多数を占めています。
  電波の人体への影響に関しては、国際的なガイドラインが作成されており、我が国においてもガイドラインと同等の電波防護指針が決められています。電波防護指針には十分な安全率が適用されていますので、これを守って設置された無線局は安全と言えますが、電波は目に見えないことから不安に思われる方からの問い合わせが多く、丁寧な説明に心掛けています。

表3-(2) 生体電磁環境に関する照会・相談件数

単位:件
区分 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
携帯電話基地局 48 45 91 66 68
電波防護指針 21 15 20 22 19
その他 17 14 19 15 19
総計 86 74 130 103 106

図3-(2) 生体電磁環境に関する照会・相談件数

図3-(2) 生体電磁環境に関する照会・相談件数

4 無線機器の販売店調査

  不法無線局の未然防止と免許情報告知制度の周知、指定無線設備※や技術基準不適合設備の販売状況を把握するため、毎年、無線機器等の販売店を調査・指導しています。
※ 「指定無線設備」:総務大臣が指定する不法無線局に使用されるおそれがある無線設備。

表4 無線機器の販売店調査

単位:店
平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
調査店舗数 33 31 23 19 20
指導店舗数 15 5 5 0 1

5 周知・啓発活動

5-(1) 流通分野に対する電波利用ルールの周知・啓発

  毎年、対象地域を定め、微弱な電波の範囲を逸脱している無線機器及び技術基準不適合機器を販売しないように店舗への周知・啓発活動を行っています。
  店舗の中には、微弱電波の範囲を超えるFMトランスミッター※やワイヤレスチャイム等を違法品と知らないで販売している店舗もあり、関係法令等の周知・啓発を行っています。 
※ 「FMトランスミッター」:FM電波により携帯音楽プレーヤー内の音楽ファイルを自室のコンポーネントや車載FMチューナで聴くための送信機器。

表5-(1) 不適合機器販売状況調査件数

単位:店
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度
店舗数(店) 207 201 177 133

5-(2) 電波利用環境保護に関する周知・啓発

  電波利用環境を保護する重要性や電波利用の基本ルールをはじめ、電波をより身近なものとして理解を深めるため、さまざまな周知・啓発活動を行っています。

表5-(2) 電波利用環境保護に関する周知・啓発

形態 対象等 放送回数、配布枚数
放送メディアによるCM 管内各府県 295回
電車による中吊り広告 管内主要鉄道事業者 4900枚
主要駅のポスター掲示 JR西日本主要駅(13カ所) ポスター 26枚
関係団体に対する協力依頼 自治体、トラック協会等1000団体 ポスター 3000枚
資料 1万7160枚

5-(3) 生体電磁環境に関する周知・啓発

  電波が健康に影響を与えるのではないかといった疑問や不安に応え、電波の安全性について正しい理解を得るため、工学、医学、行政各分野の専門家を講師に毎年、管内の2カ所で市民を対象にした「電波の安全性に関する説明会」を開催しています。 また、電波防護指針を分かり易く説明した説明資料「電波と安心な暮らし」を自治体、消費生活センター、ご相談を頂いた市民等に送付しています。

ア 平成21年度「電波の安全性に関する説明会」の開催結果

神戸市(平成21年9月18日) 参加者116名
奈良市(平成22年2月26日) 参加者 90名

イ 電波防護指針に関する説明資料(PDF:5.64MB)を配布しています。

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