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中出力型電子タグシステムが制度化により利用拡大へ
〜950MHz帯簡易無線局を全国で初めて登録〜

報道発表/平成22年6月8日

  総務省近畿総合通信局(局長:稲田 修一)は本日、950MHz帯簡易無線局の開設を目的に登録の申請があった積水ハウス株式会社(代表取締役社長:阿部 俊則)に対して、登録状を交付しました。
  950MHz帯簡易無線局は、本年5月24日に制度化されたもので、今回の登録は、全国で初めてとなるものです。

従来、電子タグシステムの用途として使用されてきた高出力型950MHz帯パッシブタグシステムは、移動範囲が一の構内に限られる構内無線局として免許又は登録を受ける必要がありました。このため、トラック等の車輌に搭載し、複数の事業所を移動して使用することは認められていませんでした。

この度の中出力型の950MHz帯簡易無線局の制度化により、移動範囲を全国として登録することが認められ、公道上での使用や複数の事業所を移動して使用することが可能になりました。

これにより今後、多種多様な業者や用途で、電子タグシステムの利用拡大が進むものと期待されます。

本登録の概要

登録人 積水ハウス株式会社
無線設備の規格 950MHz帯簡易無線局に係るもの
無線設備の移動範囲 全国
周波数及び空中線電力 954.2MHz 0.25W
開設の目的 建築現場で発生する廃棄物の物流管理
開設見込み無線局数 420局
[制度化の背景]

950MHz帯パッシブタグシステムを含む電子タグシステムについては、生産・物流分野において、かねてからその利用が注目されていました。同システムは技術の進展とともにコスト改善等が進み、特に食品・医薬品等の安全・安心管理、高齢者支援、交通安全支援など幅広い分野への利活用が進みつつあり、ユビキタスネット社会の実現に向けて非常に重要な役割を担うことが期待されています。

950MHz帯パッシブタグシステムは、これまでも工場等での利用を想定した比較的長距離の通信が可能な高出力型及び小売店舗の倉庫等での利用を想定した持ち運び可能な低出力型が制度化され、広く利用されてきました。その一方で、近年、トラックの荷物の積み下ろし等の場面において、低出力型よりも通信距離が長く、持ち運び可能な電子タグシステムのニーズが高まっていました。

このような背景を踏まえ、平成22年5月24日に中出力型950MHz帯パッシブタグシステムの導入等に関して必要な制度整備が行われたものです。

連絡先
近畿総合通信局 無線通信部 陸上第三課
担当:山本、西廼
電話:06-6942-8561
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