生活を便利にするインターネット利用

教育・医療(いりょう)・行政(ぎょうせい)など、公共分野でのICT(アイシーティー)の活用も進んでいます。

教育分野では、学校でパソコンやタブレットなどを1人1台導入(どうにゅう)し、さまざまなデジタル教材を学校と家庭のどちらでも使えるようにしたり、校外学習などに活用したりする試みが始まっています。学習の記録を残すことで、理解(りかい)度を把握(はあく)したり、わからないところを学び直したりするなど学習に活かすこともできます。

クラウドサービスの導入により、生徒が自ら学ぶ「アクティブ・ラーニング」、1人ひとりに合った学習を進める「アダプティブ・ラーニング」、特別支援(しえん)教育に役立つ「アシスティブ・テクノロジー」の活用も進んでいます。

医療分野では、これまで病院ごとにバラバラに持っていたデータを共有・活用できるようネットワーク化して、連携(れんけい)できるようにしようとしています。個人(こじん)1人ひとりに合った医療データを提供(ていきょう)・共有することで、国民が健康で長生きできたり、医療費(ひ)を減(へ)らしたりできると考えられます。

行政分野でもICTを活用することで、行政業務(ぎょうむ)を効率(こうりつ)化したり、みんながサービスを便利に使えたりできるようになってきています。例えば、行政手続をすべてインターネット上でできるようにすることは、低コストな上、国民にとっても便利です。

また、災害(さいがい)時に災害現場(げんば)と情報(じょうほう)を共有したり、住民に広く知らせたりすることも、ICTを使うことによって実現(じつげん)しています。

インターネットを活用した学校での教育の例
図:インターネットを活用した学校での教育の例