インターネットはネットワークとネットワークをつなげた大きなネットワークです。インターネットは、ローカルエリアネットワークとプロバイダのネットワークからなっています。
LANとは、Local Area Network(ローカル エリア ネットワーク)のことです。ローカルエリアとは、会社や学校、家などの閉(と)じられた場所のことです。LANとは、そのような閉じられた場所にあるパソコンなどがつながったネットワークのことです。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット、車やテレビ、電子レンジなどの家電もつなぐことができるようになっています。
LANなどを使ってパソコンなどをインターネットに接続するためには、プロバイダ(ISP:Internet Service Provider:インターネット サービス プロバイダ)などに接続する必要があります。LANとプロバイダの間は、たいてい光ファイバーなどの専用回線(せんようかいせん)でつながっています。また、LANをプロバイダに接続するために、「ルータ」という機械を家や学校、会社などに置きます。ルータは家や学校、会社などのLANとインターネットをつなぐ門のようなもので、データを正しいあて先に届(とど)ける役割(やくわり)を持っています。
プロバイダにはさまざまな種類があります。大きなプロバイダの下には別の小さなプロバイダがつながり、その下にも別のさらに小さなプロバイダがつながり、さらにその下にも別のもっと小さなプロバイダがつながる構造(こうぞう)になっています。通常(つうじょう)、大きなプロバイダは全国的なサービスをしていますが、小さなプロバイダは地域(ちいき)を限定(げんてい)した形でサービスを提供(ていきょう)しています。
大きなプロバイダの多くは、アメリカのプロバイダと回線でつながり、インターネットの国際的(こくさいてき)な接続を行っています。これは、インターネットはもともとアメリカで始まったこともあり、世界各国のプロバイダがアメリカのプロバイダを中心にしておたがいにつながっているためです。プロバイダの中にはアメリカ以外にヨーロッパやアジアの国々のプロバイダともつながっているところもあります。各国とも、インターネット・エクスチェンジ(IX:アイエックス・Internet Exchange)を中心にして大きなプロバイダ同士がおたがいにつながっています。
全世界のインターネット接続を大きな視点(してん)で見ると、世界各国の大きなプロバイダがおたがいにつながるのと同時に、各国の国内でIXを通じておたがいにつながっています。
これが、インターネットが世界のネットワークといわれる理由です。インターネットにはさまざまなとくちょうがあります。世界各国がいつもつながっていることで、世界のどこかのインターネットに障害(しょうがい)が起きて通信できなくなってもほかの部分は問題なく動き続けるため、全体として動かなくなることがないというのも大きなポイントです。
スマートフォンなどの携帯電話やタブレットなどのように、携帯電話会社などをプロバイダとすることにより、外でもインターネットにつながることができます。