IP(アイピー)アドレス、ドメインネーム、URL(ユーアールエル)って何?

コンピュータなどのインターネットにつながるすべての機械には、IP(アイピー)(Internet Protocol:インターネット プロトコル))アドレスという番号が割(わ)りふられています。IPアドレスは1台1台すべて異(こと)なります。つまり、IPアドレスがわかればどの機械かわかります。

すべての機械が持っているIPアドレス
図1:すべての機械が持っているIPアドレス

このIPアドレスをわかりやすく置き換えたものが、ドメインネームです。郵便を送る時には送り先の住所が必要です。ドメインネームは、電子メールやウェブサイトを見る際に必要なコンピュータのインターネット上の住所に当たります。このドメインネームとその下にあるファイルの場所を示したものがURLです。

IPアドレスをわかりやすく置きかえたドメインネーム
図2:IPアドレスをわかりやすく置きかえたドメインネーム

ドメインネームの一番後ろはトップレベルドメインといって、「.jp(ドットジェイピー)」は日本を表します。ドメインネームの後ろから二番目は第2レベルドメインであり、例えば「.ed」は学校を表します。その前は組織(そしき)の名前をさすので、図のドメインネームは「日本にある東京小学校」という意味になります。

メールアドレスの解説(かいせつ)図
図3:メールアドレスの解説(かいせつ)図

第2レベルドメインには、いろいろな種類があります。「.ed.jp」は小中学校、「.ac.jp」は大学、「.co.jp(ドットシーオードットジェイピー)」は会社、「.or.jp(ドットオーアールドットジェイピー)」は法人、「.ne.jp(ドットエヌイードットジェイピー)」はネットワークサービス、「.go.jp(ドットジーオードットジェイピー)」は政府機関(せいふきかん)です。

トップレベルドメインは、大きく分けて3つあります。

国別トップレベルドメインは、世界のすべての国に割りあてられた2文字のドメインです。「.jp」は日本、「.us(ドットユーエス)」はアメリカ、「.br(ドットビーアール)」はブラジル、「.au(ドットエーユー)」はオーストラリア、「.kr(ドットケーアール)」はかん国、「.fr(ドットエフアール)」はフランス、「.eg(ドットイージー)」はエジプト、「.ng(ドットエヌジー)」はナイジェリアをさしています。

トップレベルドメインは、全世界共通で使えます。「.com(ドットコム)」は会社などの営利組織(えいりそしき)、「.org(ドットオーアールジー)」は非営利組織(ひえいりそしき)、「.net(ドットネット)」はネットワークサービス向けのトップレベルドメインです。

国際(こくさい)トップレベルドメインは、国際機関が使うものです。「un.int(ユーエヌドットアイエヌティー)」は国際連合、「unesco.int(ユーエヌイーエスシーオードットアイエヌティー)」は国際教育科学文化機構(きこう)、「itu.int(アイティーユードットアイエヌティー)」は国際電気通信連合、「upu.int(ユーピーユードットアイエヌティー)」は万国郵便(ゆうびん)連合です。

トップレベルドメインの例
図4:トップレベルドメインの例

ウェブサイトにアクセスするとき、ブラウザに入力するURLにはドメインネームが入っています。ドメインネームはIPアドレスに置きかえられて伝えられます。ドメインネームをIPアドレスに置きかえるコンピュータは、ネームサーバと呼(よ)ばれます。このためドメインネームではなくてIPアドレスをそのまま入力してもウェブサイトにアクセスできます。

ネームサーバの働き
図5:ネームサーバの働き