著作権(ちょさくけん)・しょうぞう権って何?

われわれにもある著作権

著作権とは、自分が作った作品に関する権利(けんり)のことです。大きく分けて、作品を作った人の人格(じんかく)を守るための権利と、作品を作った人が作品の使用料を受け取ることができる権利の二つがあります。

作品は作った人の許可(きょか)なくみんなに見せたり、名前を公表したり、内容(ないよう)を変えたりしてはいけません。これは、たとえ小さな子どもでも作品を作った人全員が持つ権利です。

著作権、しん害していませんか?

映画(えいが)、アニメ、テレビ番組、音楽、マンガ、小説など、あらゆる作品に著作権があります。このようなものをコピー・はん売したり、インターネット上などで他の人に見られる状態(じょうたい)にしたりすると、著作権しん害に当たります。法律(ほうりつ)にい反した行いです。

作品は、だれかが時間と手間をかけて作り上げたものです。作者ではない人が勝手に公開したり、無料で楽しんでしまうと、もう作品を作り出せなくなり、わたしたちも新しい作品が楽しめなくなるかもしれないのです。

しょうぞう権、しん害していませんか?

しょうぞう権を知っていますか。しょうぞう権とは、勝手に写真にとられたり、とられた写真を勝手に公開されない権利です。わたしたち全員が持つ大切な権利の一つです。

テレビや雑誌(ざっし)などでタレントやアーティスト、スポーツ選手などがコマーシャルに使われているのを見たことがあるでしょう。このような有名人が名前やかお写真などを勝手に使われない権利も、しょうぞう権に当たります。

つまり、町で知らない人の写真をとってSNS(エスエヌエス)などに公開したり、好きなタレントの写真を勝手にインターネットなどで公開したりすることは、しょうぞう権しん害に当たるというわけです。

何も考えないと著作権やしょうぞう権をしん害してしまうこともある
図:何も考えないと著作権やしょうぞう権をしん害してしまうこともある