ICT自身のグリーン化」と「ICTによるグリーン化」

ICT関連の機械(きかい)(パソコンや携帯(けいたい)電話基地局(けいたいでんわきちきょく)など)に使われる電力量は年々増(ふ)えています。使われる電力量が増え続(つづ)けていけば、排出されるCO2(二酸化炭素:にさんかたんそ)も増えてしまい、地球温暖化(おんだんか)が進む可能性(かのうせい)があります。

地球温暖化を抑制(よくせい)してグリーン社会の実現(じつげん)に貢献(こうけん)するため、ICT関連では大きく二つに分けてその取り組みが行なわれています。

ICT関連の機械の電力消費を削減(さくげん)する「ICT自身のグリーン化」

ICT関連の機械が使用する電力を、新たな技術(ぎじゅつ)で製造(せいぞう)・運用することで減(へ)らし、発電時に出てしまうCO2の量を減らす試みです。

たとえば、少ない部品で同じ性能(せいのう)を持つハードウェア(パソコンなど)は消費電力が少ない傾向があります。ソフトウェア(アプリ)も無駄(むだ)な電力を使わないで同じことを実現できるよう日々開発が進められています。

ICTで使う電力そのものを削減する「ICT自身のグリーン化」の一例
図1:ICTで使う電力そのものを削減する「ICT自身のグリーン化」の一例

ICTを活用してエネルギー消費を削減する「ICTによるグリーン化」

仕事を効率化(こうりつか)したり、人や物の移動(いどう)を減らしたりして電気やガソリンなどの使用量を減らすこともグリーン化につながります。

ICTを活用する、たとえば動画配信・音楽配信・電子書籍(しょせき)などのデジタルサービスを利用すると、人が移動したり、物を運んだりすることが少なくなります。そうすることで電車や車に必要な電気やガソリンを減らすことができ、結果としてCO2の出る量を減らすことができます。

ICTによるグリーン化の一例(いちれい)「人や物の移動を減らす」
図2:ICTによるグリーン化の一例(いちれい)「人や物の移動を減らす」