増(ふ)えるデータトラヒックと国境(こっきょう)を越(こ)えるデータ

世界的にデータの流通量が増えています。ネットワークを流れる情報(じょうほう)のことをトラヒックといいます。

日本のインターネットにおけるデータ流通量は、新型(しんがた)コロナウイルス感染症(かんせんしょう)の感染拡大(かくだい)直前の2019年11月から2022年11月までの3年の間に約2倍以上に増加(ぞうか)しました。

インターネットトラヒックの推移
図1:インターネットトラヒックの推移

また、データは国境を越えて流通していますが、このデータ量も急激(きゅうげき)に増えています。一方で、国境を越えたデータ流通を規制(きせい)する「データローカライゼーション」に関する法律(ほうりつ)のある国もあります。

データローカライゼーションとは、サービスを提供(ていきょう)するのに必要な特定のデータはすべてその国の中になければならないという考え方にもとづくルールです。会社の活動がグローバルになる中で、プライバシー保護(ほご)、自分の国の産業の保護、安全保障(ほしょう)の確保(かくほ)、法律の執行(しっこう)、犯罪捜査(はんざいそうさ)などを目的としています。

増え続けるデータ流通量
図2:増え続けるデータ流通量