能登半島
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能登半島地震支援
活動レポート②
地域おこし協力隊全国ネットワーク企画担当の藤井裕也です。
1日1日に発生した能登半島地震を受け、地域おこし協力隊全国ネットワークではいしかわ地域おこし協力隊ネットワークと現地で活動する隊員さんやOBOGと連携して被災地を支援したいとの思いから、まず被災地の現状と支援活動の可能性を探るため石川県を訪れました。現地からのレポートを全3回にわたってお送りします。今回2回目のレポートは能登半島地震で大きな被害を受けた珠洲市です。珠洲市では道路と電柱が少しなおっただけで発災時から復旧は進んでいない状況でした。
3月5日、珠洲市で公衆浴場あみだ湯を運営する新谷健太さん(珠洲市協力隊OB)を訪問しました。
災害により自宅は全壊、運営していたゲストハウスや拠点も津波が浸水し損壊しているということでした。そのような中、2019年頃から事業承継の話があったあみだ湯を災害支援の拠点として運営されていました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240120-OYT1T50161/
「発災直後の状況をみて、この町は終わったなと思ったが、幸い命があれば若いし動けるなと思った。移住した地域の界隈に残っていたメンバーの中で、土木のおじさんがすさまじい勢いで道を直していたのを見て、自分も何かできるだろうと考えた。珠洲市に少しでも人が残って欲しい。」
珠洲市の多くの地域で水道が止まっている中、このあみだ湯は井戸水を汲み上げた銭湯であり、薪でお湯を沸かすことができる施設。オーナーが高齢だったこともあり、「なんとか銭湯を復活して、いったん地域の皆さんに心を休める場所を」と思い、引き継いで運営を担われています。現在、あみだ湯は地域の公衆衛生を担う拠点、物資拠点になっていますが、今後ボランティアを受け入れられる環境整備を行い、宿泊ができるようにしていきたいとのことでした。
新谷さんは、課題は「人手」だといいます。自身も被災されていますが、地域のことに優先的に取り組まれてこられ、休みなく活動されている新谷さん。あみだ湯の掃除や管理、その他地域の子どもを対象にした学童の運営などにも関わっており、活動を応援する人が足りていない状況がありました。
次回は七尾市の状況をレポートします。