「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」
(第3回会合)議事要旨
1 日時
平成18年12月11日月曜日 13時から15時
2 場所
総務省 第1特別会議室
3 出席者
(1)構成員(五十音順、敬称略)
浅原重夫、荒井清実、岩下恭士(いわしたやすし)、大戸正彦、音好宏、近藤則子、笹川吉彦、指川正(さしかわただし)、高岡正、橋紘士(たかはしひろし)、多田暁、堤靖芳(つつみやすよし)、鶴渕哲男、寺島彰、畠山経彦(はたけやまつねひこ)、藤原一史、古川柳子、宮本一郎
(2)説明者
高田特別非営利活動法人CS障害者放送統一機構理事長、早河社団法人日本民間放送連盟字幕放送研究部会
(3)オブザーバ
青木情報支援専門官(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課地域生活支援室)
(4)総務省
寺崎政策統括官、勝野審議官、松川情報通信利用促進課長、高田情報通信利用促進課課長補佐
4 議事概要
(1)開会
(2)議題
○利用者からの要望
資料3の1について近藤構成員からの発表があった。
○障害者団体の取組
資料3の2について高田理事長からの発表の後、質疑応答をおこなった。
【質疑応答の内容】
・高齢者や障害者に対し、デジタル機器の使い方について説明したり、コーチする人が必要。社会にある社会資源に対して積極的に働きかける必要がある。
・新しい機械のデザインは、あらゆる人が使うことを前提とすべき。
・最近のデジタルテレビは非常に機能が多いので、メーカーとしても、音声案内、製品の多様化、リモコンについても見やすくとか、努力している。広報関係についても国際福祉機器展などを利用して少しずつ努力している。
・「バリアフリー」は、ユーザーの幅の広さをまだまだ認識されていないと感じざるを得ない。裾野を広げ認識が高まれば、製作現場に跳ね返り、フィードバックされる。
・特定の機器に使えるリモコンではなく、ユニバーサルデザインのものにしてほしい。
・CS障害者放送統一機構への公的運用の助成が必要だと思う。
○放送事業者からの意見
資料3の3についてはたけやま構成員から、資料3の4について早河部会長からの発表の後、質疑応答をおこなった。
【質疑応答の内容】
・オープンキャプションは要点だけが出るので、聴覚障害者に十分情報が伝わらない。字幕とオープンキャプションは違うことを認識してほしい。
・ニュースは原稿を読んでいるから解説放送が必要ないとのことだが、状況報道については、概要の説明が必要だと思う。ニュースにおける外国語の発言内容は、全然分からないので、取組んでほしい。
・ニュースにおける外国語の日本語吹き替えは、副音声で乗せれば、技術的に不可能でないが、ニュースの間、アナウンサーを貼り付けることが必要となるため、この影響がどのくらいか考えなければならない。字幕を自動音声・合成音声で表示できる研究をしている。
・1週間前に作品ができていないと解説放送がつけられないということで、ドラマはそうだと思うが、それ以外の番組については、それほど時間は必要としないのではないか。
・ニーズがどのくらいあるかを検討しながら、解説放送拡充の検討をしていきたい。
・視聴覚障害者向け放送を法律で義務付け、国が予算をとることが必要。国がしっかりと責任を持ち、情報提供することが基本だと思う。
・ラジオを活用すればいいと言うが、ラジオとテレビでは報道の内容が全然違う。その辺りの認識を変えていただきたい。
・日常的な話ではなく、大災害時のラジオの有用性について申し上げた。被災時にラジオが最大のメディアになったことがあり、ラジオの使い方もあわせて多様なメディアの使い方を考える必要があると思う。
・障害者の権利という観点から、アクセシビリティの問題を考える必要がある。権利保障とすれば、国の責任も発生するし、民間企業、一般視聴者がどういう負担をするのか、社会的合意を得る必要があるという問題につながるだろう。そうした議論を国がリードしてほしい。
○報告書骨子(案)について
資料3の5について事務局からの発表の後、質疑応答をおこなった。
【質疑応答の内容】
・字幕、解説、手話放送における課題で、緊急放送を加えてほしい。視聴覚障害者だけでなく一般の人に対してのものでもあるので、できるだけ整備すると入れてほしい。
・アクセシビリティを高めることは急務。放送局としても取り組むが、関係者が、各分野で主体的に取り組む必要がある。また、一般の視聴者に理解をしてもらうことも必要。関係者が、協力し合う体制がなければならない。
・放送事業者、行政は、視聴覚障害者と具体的問題について話し合う時間・場所をつくってほしい。
・今の字幕放送では、スクロール機能がなく、字幕の色や場所が変えられない。これらはオプション機能であっても標準機能ではないため、障害者のニーズに応えるデジタル放送規格をつくってほしい。
・これから放送事業者は大変な時代であり、いろんな条件が厳しくなる時代で情報保障をどうきちんとしていくかという問題。柱立てはご了解いただいたものとし、作業は適宜進めたい。
(3) 閉会
以上
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