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光引込線に係る電柱添架手続きの簡素化等に関する検討会
(第3回)議事概要





日時 平成17年6月20日(月)14時00分〜1650
場所 総務省低層棟1階総務省第1会議室
出席者 各事業者出席者一覧のとおり
総務省料金サービス課 鈴木課長、泉企画官、深町補佐、片桐補佐


【議事要旨】
検討会における論点について議論
  論点1 添架ポイントについて
  具体的な工法については、関連法令(道路法、有線電気通信設備令等)、各電柱保有者が定める技術基準等の基準を満たせば、自前敷設する際の工法は自由であり、個別の添架方法については、個別の協議に委ねられることとされた。
(東京電力エリアの場合)
  6.1mメートルポイントに単独添架ができない場合、他のポイントを使用する際に下記のことが確認された。
  6.1mメートルを最初の添架ポイントとし、6.1mメートルポイントに単独添架できない場合には、6.4mメートルでの単独添架を検討する。その場合、6.4mメートルポイントでも単独添架ができないときは、NTTとの一束化を検討することとする(6.7mメートルポイントへの単独添架を検討するかについてはペンディング)。
  2本の電柱間で、6.4mメートルポイントをとばして6.1mメートルポイントから6.7mメートルポイントへ添架ポイントを変更することは、ケーブルが交差するため望ましくない。
(関西電力エリア)
  電柱の形態について、様々な形態があることが認識され、6.1mメートルポイントに空きがある場合は、6.1mメートルポイントで単独添架を行うことに関して合意された。

  論点2 電柱添架申請等の同等性について
  NTT東西から電力会社へ電柱添架の申請を行う際の手続において、電柱所有者としてそれぞれが保有している情報(電柱の移設計画等の情報)の確認の省略、共架設備・工法等の確認の省略、一括契約による契約の簡素化等、電柱を相互に保有し利用する関係において手続を省略できる部分について、簡素化を行っているものがあることが確認された(なお、東京電力においては、NTT引込線の手続きを通知で行っている場合もある)。
  NTT東西においても、小芯区間の光ファイバ添架、メッセンジャワイヤの添架に関しては電柱管理者において強度確認を行っているため、他事業者が添架申請する際も同様に強度計算を行うべきとの認識が示された。
  電力事業者から、今回の引込線のような定型かつ大量の申込みに対しては、1)あらかじめ共架設備の仕様・工法等についての事前協議を行うことにより都度の設備確認を効率的に実施し、また、2)あらかじめ基本契約を締結することにより都度の契約については一定期間分を一括して締結する等を内容とする簡素化案が提示された。
  第1回検討会においてNTT東西から提示のあった電柱添架手続簡素化案(将来敷設予定の光引込線を含めた強度計算)について、電柱強度の「予約」が可能となるため、電柱の有効かつ公平利用の観点から考慮すべき点があるのではないかとの考えが示された。

【主な発言】

添架ポイント
務省:6.1mメートルを添架ポイントとして最初に申請してもいいというのは前回までに合意されたものと認識している。その先の議論として、6.1mメートルに空きがない場合の議論をしたい。JT-SBBは6.4mメートルを検討し、それでも空きがなければ一束化との考え。KDDIは6.1mメートルと同様の「手続き簡素化」が担保されるなら6.4mメートルでの検討の余地はあるとの考え。一方でNTTは6.1mメートル、6.4mメートル、6.7mメートル全てで空きがない場合に一束化を検討するとの考えである。この辺の違いであるが、6.7mメートルまで検討をすることについてどう考えるか。
JT -SBB:NTTの6.1mメートルには既に引込線用のフックがついており、1)トランスのかさ上げ工事が生じない、2)引込線以外に線が張られていない、といった理由から優先的に検討をさせていただきたいと当初からお願いをしてきたつもり。当初の考え方を変えてしまうのはいかがなものか。
務省:では改めて聞くが、6.7mメートルはなぜ3番目の候補とならないのか。
JT SBB:6.1mメートルでNTTとケーブルの受け渡しをしてから、6.4mメートルが空いていないからといって、そこを跨いで6.7mメートルへ斜めに線を張るというのは、電柱管理上も好ましくないと考える。東京電力では、同一電柱で複数ポイントを使用することは禁じられており、電柱間で上のポイントに渡すことになるから、6.4mメートルを跨いで斜めに飛ばした際に他事業者のケーブルがある場合には線がクロスしてしまう。
務省:複数ポイントの使用が禁じられているというのは本当か。
JT -SBB:そう理解している。6.1mメートルから6.7mメートルに行こうとすると縦引きが発生する。東京電力からは、電柱間で斜めに飛ばしてくれと言われているが、そうなれば確実に6.4mメートルにある他事業者の線と交差し接触する。東京電力にご確認いただけないか。
務省:KDDI資料の6ページの図を見るとすれば、ポイントを変える場合に電柱上で縦引きを行っている。通常もポイントの変更の際には電柱の縦引きは行われており、JT-SBBの認識は違うのではないかと思うのだが、ご説明いただけるか。
京電力:6.1mメートルから6.4mメートルに上がる場合については、JT-SBBの説明のとおり斜めに引いてもらうこととしている。一方、この図にあるようなケース、6.1mメートルで引いていた線が、5.8mメートルを飛び越して5.5mメートルのスパイラルの中に入るようなケースはこれまでに無い形態であるので、即答はできない。ただし、一般論としては、6.1mメートルから6.7mメートルに斜めにとばすことは好ましくないと考える。
務省:KDDIが6.7mメートルを3番目の候補としない理由は。
K DDI:JT-SBBと同様の理由である。

務省:NTTに聞くが、6.1mメートルから6.7mメートルへ6.4mメートルを飛ばして行くことは有り得る話か。
NT T東:そのような議論をする以前に、JT-SBBにおいては、6.7mメートルメートルについては検討もされていないが、先ほどの懸念があるから断念しているということでいいのか。選択肢としては考えられないということか。単独添架を求めているのではなかったか。
JT -SBB:有り得ないと考えている。6.1mメートルポイントを起点と考えており、ポイントをまたいで上下に斜めに走るケーブルの管理は非常に困難である。
NT T西:6.7mメートルでずっと引ける状態であってもダメか。
JT -SBB:6.1mメートルが起点になると考えており、有り得ない。
NT T西:理由がわからない。どうして、6.7mメートルでずっと引ける状態なのにダメなのか。
JT -SBB:そもそも6.1mメートルからという話で作っている資料であるから考えていない。
NT T東:ということは、5.5mメートルもないということか。
JT -SBB:そのとおり。
NT T東:5.8mメートルか6.4mメートルしか考えられないということか。
JT -SBB:そのとおり。NTTの線が張られていない6.1mメートルからスタートするという考えでいると理解している。
NT T東:KDDIも同様の考えか。
KD DI:少し違っていて、例えば、6.1mメートルから6.4mメートルに1ポイント上に引いていて、途中で6.4mメートルにもNG箇所があればそこから6.7mメートルに行くことは有り得る話だと考えている。
NT T東:要するに1ポイントずつのポイント移動であれば考えられると。
KD DI:そのとおり。6.1mメートルから5.5mメートルポイントへの移動については、NTTの引込線が5.5mポイントから6.1mポイントへ電柱上で一旦上げて敷設していることもあり、そのようなポイント移動と同様のやり方でやらせていただきたい。

務省:議論を整理すると、6.1mメートルを最初の添架ポイントとしてよい、ということは共通の認識である。しかしながら、その先の一束化に移る際の条件として、6.4mメートルがダメな場合は一束化を考えるという接続事業者側の意見と、6.4mメートル、6.7mメートルについて検討すべきで、どちらにも空きがない場合には一束化を検討するというNTTの意見がある。その部分の議論は残っているのだが、この点は手続きの簡素化方策の内容とも関係すると思われるので、6.7mメートルの件についてはペンディングとさせていただき、次の論点に移りたい。
務省:KDDIが資料1ページで今回新たな提案をしているのだが、何か意見はあるか。
NT T西:1ページの図については、やってみないと何ともいえない。当社のクロージャが付いている電柱であれば必ず干渉すると思われ、ケーブル同士もぶつかる懸念がある。
KD DI:クロージャを小さいものとするよう開発中であるし、設置する際には、なるべくそのようなことが起きないようにしたいと考えている。一束化の話に行く前に、このような考え方で工夫をすれば解決できるのではないかということで提案したもの。
NT T東:クロージャが開かなくなるとかいった、細かい話はあるとして、KDDIが提案している5.5mメートル、5.8mメートルのポイントが実際にどういう扱いになるのか、さらに検討が必要になるのではないか。少なくとも今すぐには答えられない。一束化の工法になるのか、新たなポイントの追加になるのか整理が必要。
務省:6.1mメートルが第1で、空きがなければ6.4mメートルを検討。(6.7mメートルをペンディングとして)それでもダメなら一束化という流れの中で、一束化の手続の中で考えればいい話なのではないか。
KD DI:この考えが可能であるならば、6.4mに単独添架する案よりもこちらの案のプライオリティを上げていただきたい。
NT T東:電柱の中心に当社の設備があるように記載されているが、これは違うのではないか。確かに6.1mメートルポイントのフックは電柱の中心についていることが大半だとは思うが、5.5mメートル、5.8mメートルの設備は電柱の中心にはほとんどついていない。
務省:当方の認識だが、5.5mメートル、5.8mメートルについて、基本的に設備は道路側についているのではないか。
KD DI:5.5mメートル、5.8mメートルについても電柱の中心についている状況があると考え提案したもの。
NT T西:個別具体的に個々の電柱に着目すれば確かにそういうケースもあるかもしれないが、一般的にルート単位で存在するものではない。
KD DI:JT-SBBの資料の13ページの図のイメージである。とにかく使っていないポイントを使いながら引いていけないかということ。これなら連続的に引いていける。
NT T西:この案のようにできるかどうかについては、6.1mポイントの電柱直付けの議論について申し上げたのと同様、具体的な設備の仕様・工法等を見て判断したい。
務省:KDDIの提案がJT-SBBの資料の13ページ図と同じであるのなら、6.1mメートル、6.4mメートルがダメな場合にどう引いていくのかという議論の1つであると考えられるので、一束化に関する手続きの簡素化の中で議論をしていきたい。

務省:これまで東京電力エリアを前提で話していたが、今回は関西電力からも資料が提出されている。関西電力の2枚目の資料に関連するが、トータルでは電柱を何本所有しているのか。
西電力:約250万本である。
務省:NTT西が26万4千本とすると、1対10ということか。
西電力:これは共用柱の話であるので、NTT単独柱は考慮されていないのでは。
務省:単独柱を加えるとどのくらいになるか。
NT T西:正確な数字は持ち合わせていないのだが、本数ベースで行くと4対6(NTT西 対 関西電力)くらいになるのではないか。また、光ファイバを敷設している電柱だけを考慮すると、6対4(NTT西 対 関西電力)くらいになると思われる。
務省:実態としては、いろいろな電柱が混在しており、NTT西においても14mメートル以下の電柱が3割くらいあると。
NT T西:そのとおりだが、何ポイント取れるかということが重要である。当社資料の7ページにおいて、150本程度のサンプル数ではあるが9割くらいの電柱で5ポイント確保できている。また、14mメートル柱の6.1mメートルポイントには8割程度ケーブルが引かれていないことを確認している。そういう意味でも新たにこのポイントを開放すればそれなりの効果が得られると考えている。
務省:関西電力が示しているような、4ポイントしか取れないような電柱についても検討しなければならない。5ポイント以上取れる電柱については、東京電力エリアと同様に考えるということにするというのはいかがか。
西電力:当社資料の最後にもあるように、実質4ポイントしか取れない電柱が大半である。もちろん、それ以上の長さの電柱もあるが、数は少ない。6.4mメートルの空きについては、そこが関西エリアでは最上ポイントとなり、そこにケーブルが無いということは考えられないだろう。現場で実質4ポイントでも、5.8mメートルをNTT西が引込みだけに使用しているのであれば、5.8mメートルポイントを横断していくケースも考えられるのではないか。東京エリアの6.1mメートルと同じ考えになるが、住宅地では5.8mメートルが空いているケースが多いと認識している。

務省:4ポイントしかないところはフックの設置をどうしているのか。
NT T西:電柱の仕様で、6.1mメートルに穴が空いており、そこに設置している。
西電力:それはNTT西の要請に基づいて当社が電柱を立てる場合の話ではないのか。将来的に高圧線を設置するポジションを見込んでいるので、それを考えれば4ポイントしかない。
NT T西:変圧器を全ての電柱に設置する訳ではないのではないか。
西電力:おっしゃるとおりだが、地域特性によって異なる。住宅地などでは2、3本に1機は設置している。
NT T西:であれば、空いている所を考えるべきで、4ポイントありきの議論をするべきではないのではないか。
西電力:議論が混乱していると思うが、当社は電力供給が第1順位である。その上で空いているところを通信等に使ってもらっている。JT-SBBの資料の12ページの図のように5.8mメートルの近傍にNTT西のフックがついている電柱が大半なのであろう。というわけで、関西電力柱の下から2段目は引込みだけに使っている場合が多い。東京電力エリアでいう6.1mメートルに似ているので同じように考えたらどうかということである。関西では5.5mメートルのNTT西のスパイラルハンガーの中に接続事業者の光引込線を入れるかどうかにとらわれず、引込線がある5.8mメートルポイントにおいて横断方向に空間があるなら接続事業者が光引込線を引けばいいのではないか、と考えている。
務省:多くの要素を含んだ議論になっている。何を原則にして考えるのかというよりは、場合分けが必要なのではないか。そこは手続きの議論の中で考えていきたいと思う。
NT T西:将来的に塞がる可能性があるので、現時点で物理的にポイントが空いているように見えても必ずしも使える訳ではないということは、物理的にポイントが空いているように見える場合でも5.8mメートルを使うべきという趣旨なのか。
西電力:6.1mポイントの一般添架ポイントに空きがあって事業者のニ−ズがあれば、そこは添架可能である。誤解のないようにお願いする。
務省:ポイントの話はこのくらいにさせていただく。

電柱添架申請等の同等性について
務省:JT-SBBから多くの質問事項が提出されているが、確認したいことはあるか。
JT -SBB:当社資料4ページ目の確認事項だが、今後の申請の簡素化において重要となる部分と認識している。1)NTTの利用部門と管理部門のフロー、2)NTT柱と電力柱の管理方法、3)強度計算のシステム化ができているか、こちらについて確認させていただきたい。
NT T東:これらの要素が何か影響を与えるのか。現在、新たな簡素化ルールの検討を進めているとの認識であり、その議論を進める中で、簡素化前ルールの運用状況について確認されたいとする趣旨を教えて欲しい。
JT -SBB:申請の簡素化という部分で考えてみたいという趣旨である。別途、当社としては電子申請を提案させていただいた。
務省:NTTとの同等性の観点で内容を教えてくれないかということではないのか。
NT T東:従来は設備の区別無く1ヶ月以内で処理をしていた。ただし、今回の引込線についてはNTTとの同等性の議論があったので、簡素化について提案したもの。この提案が不十分でもっと何とかしてくれというのであれば、それは議論させていただきたい。
JT -SBB:当社の最終目標は、Bフレッツと同様にできること。NTTの3月末の報告が本当に有効なのか検証する必要性を感じている。
NT T東:それは、実際の運用の中で検証していくべきものではないのか。
JT -SBB:今回の資料はあくまでも最大限の要求事項と理解していただきたい。
務省:強度計算についてはどうか。
NT T東:当社の資料の10ページであるが、簡素化対象となるものと、これまでどおりのものを区分している。少芯ケーブルについてはNTT柱においては強度計算している。電力柱については事前申請している。その中で、引込線については通知で行っていることもあるので、そこの手続きは同等としたもの。
JT -SBB:NTTが電力会社に申請するときも同様か。
務省:電力会社にお答えいただきたい。
京電力:当社資料の3ページで説明したいが、NTTとは従来から電柱を共用し、互いの設備を互いの電柱に設置してきた経緯がある。太いケーブル等、強度への影響が考えられるものについては当然、いろいろな確認をしながらやっている。加えて、互いに電柱を所有・保守をしている立場として信頼関係の上で仕事をしているという部分もある。
  NTTとの手続きについて説明すると、ケーブルについては3ページの通常の手続きで行っている。引込線については、基本的には同様の手続きで行っているが、事前に工法・設備を連絡してもらっているときは、通知で行っている。基本的には同様の手続きをとっていると考えていただきたいが、設備に応じた管理をしている部分もあるということになる。
務省:関西電力はどうか。
西電力:東京電力資料の3ページをベースに話をさせていただければ、関西電力エリアでは設備に応じた区別はせず、このフローで全て行っている。ただし、NTTとCATVでは、契約単位がCATVでは申込みの都度だが、NTTについては一定期間分をまとめて処理している。NTTと接続事業者の手続きの全てを同じにしろというのなら改善の余地はあるかもしれない。
務省:次の確認事項については、どういう意味か。
JT -SBB:これは前回の資料9ページの確認。あらかじめ強度確認する場合に、メタルと光を別々に考えているのか、一括で考えているのか。確認したかった。
NT T東:メタルと光で、L字金具を使用しており、メタルと光を一括で考えている。
務省:確認だが、これまではメタル前提であり、これからは光をどんどん引いていくわけであるが、メタルが14条既にあったとして、光をそこに10条引きたいとしたら、もう一度、きちんと強度計算をしているのか。
NT T東:そのような状況になれば、計算は必要である。ただし、現状そこまでいっていない。また、そういうケースも考えて、当社ではクロージャから放射状に引込線が延びていくのではなくて、ユーザ宅近くまで少芯ケーブルを引くといった工夫をしている。
務省:メタルを撤去して、そこに光を引くなら強度の問題はないのではないのか。
NT T東:メタルを撤去するかしないかは、ユーザ意向等も考慮する必要があり、一概には言えない。
務省:NTTも新たにメッセンジャワイヤやクロージャ等を設置するときには強度計算をしているのだから、接続事業者も当然同じことをすべきという主張でよいか。
NT T東:そのとおり。

KD DI:基本的なことをお聞きしたい。1)事前に電柱を建てるときに強度計算をしているといっているが、NTTの場合はどのくらいの期間で強度計算を行っているのか開示していただけないか、2)NTTの簡素化案に対して、東京電力資料4ページで、将来的な管理は困難とある。NTTは簡素化して、電力会社が簡素化はやらないとなると、そこがボトルネックになってしまうのではないか。
務省:昔、コロケーションの問題があったように、使用の目途もないのにリソースを事前に押さえるだけ押さえてしまうということを、東京電力が懸念しているというのが主旨と理解している。ただし、事前にちゃんと手続きを踏めば簡素化努力をしようということではないのか。
京電力:おっしゃるとおりであり、予約的な意味は持たせられないということ。後から来た申込みを拒否はできない。何条分というのを見込んで申請というのは予約なのでダメということ。
KD DI:そこは理解した。1点目については開示可能か。
NT T東:何を持って期日を特定すればいいのか難しい。
KD DI:引込線部分だけでよい。
NT T東:そのようなデータは取っていない。申し込まれてから開通までのトータルな数字は把握しているが。
KD DI:サンプルでもいいのだが。
NT T西:すべての諸条件が整っていて、あとは引込線を添架するだけなら数時間でできるが、申請の手続からというのであればわからないということである。
KD DI:事前の申込みから何日かかるのか知りたい。
NT T東:1ヶ月以内と言っているが。
務省:ただ期間を教えてくれといわれても、よくわからないのではないか。何もない地域で0から始めた場合ということか。NTTについて言えば引込線分も含めて事前に申請しているので引込線だけにかかる期間というのは明確にはわからないのではないか。
KD DI:では、期間は0なのか。事前に通知して承諾をもらうのではなかったか。実際どうやっているのかわからない。接続事業者がやるとなると強度計算を含めてかなりの期間がかかるはず。
NT T東:当社のように事前にメッセンジャワイヤ、クロージャを設置し、準備していれば引込線を添架する際は通知だけでよく、同じようにできるでしょうと言っている。
KD DI:本当にそうすればいいのか。
NT T東:当社資料10ページのとおり、事前に申請してくれれば引込線に関しては、通知だけでいいですよと提案している。ただし、メッセンジャワイヤや小芯ケーブルも通知でやらせてくれといわれても、それは当社も強度計算をしているので対象外ですよということ。
NT T西:1.2mmミリメートルの引込線で当社と同じくやるなら事前通知でやりましょうということ。それが、2.6mmミリメートルとかいう話しになれば影響が強くなるはずだから、検討が必要。
NT T東:ポイントを確保して、メッセンジャワイヤを引くときに引込線も考慮という形態である。KDDIの提案にあるが、引くかどうかわからないけれども、全て引いた場合にどうなるのかと確認を求められても、それは困る話。結局、予約の形態となり、本当にニーズのある利用者が使えなくなり、それはできない。
JT -SBB:少芯2.6mmミリメートル鋼線で張ったところには、一括で1.2mmミリメートルの引込線何本という見込みで申請してもいいということでよいか。
NT T東:そういう主旨である。ただし、100本引くといわれてもそれは困る。そういう意味では、電力会社と同様な懸念はあるわけで、限られたスペースを有効に使用したいという部分を考慮した具体的な運用方法を検討する必要がある。
JT -SBB:当社は支持線を引くので、引込線は電柱には留めない。2.6mmミリメートル鋼線の強度の範囲内でやろうと考えている。
NT T西:その辺の話は個別協議で話し合いたい。

京電力:NTTは事前にある程度条数を見込むとしているが、当社はそういうことはできない。メッセンジャワイヤを1本張って、それに引込線を這わせていくということを聞いているが、実際にどういうものを使うのか等、具体的な話は聞いていないので、今後、個別協議させて欲しい。
  先ほどのNTTとの手続きについて補足をさせてもらいたい。資料5の3ページのフロー図において、可否判定の<主な確認事項>で、NTTとの間で確認を省略している事項は、「共架設備・工法等」「電柱の移設・地中化計画」「先行申込」。改修準備の<主な実施項目>で省略しているのは、「土地権利者等との調整状況の確認」「一束化の場合における既設事業者との調整状況の確認」等である。あと、個々の添架申請ごとに契約は行っていないなど、大量、継続的に設備構築している関係で異なる点はある。
西電力:申込みに関しては、東京電力と全く同じである。

務省:手続き面については、大体議論ができたのではないか。次回は手続き面の議論を深めるとともに、一束化と費用についての議論をしていきたい。

その他の議論
NT T西:いろいろな工法を検討するのは大変なので、自由な工法をやってくれといったが、その中でも電柱の縦引き箇所の問題があったと認識している。前回、関西電力にも質問をしたが、折れないようにすればいいのか、ここで確認をしていただきたい。

ビデオ上映)

  きちんと対処をし、鋼線入りの当社のケーブルであれば、引っ張ったり、踏んだりということで、あまり影響(損失)が無いことがお分かりいただけたかと思う。まして、光ファイバが折れることはない。
務省:電柱の縦引きについては、視察した限りでは例が無いとは言えないと思うので、電力会社において検討していただきたいと思う。


以上


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