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「料金設定の在り方に関する研究会」(第2回)議事要旨
― 公開 ―


日時
平成15年1月30日(木) 1000分〜1200
場所
総務省6階第3特別会議室
出席者
 (1)
  構成員(五十音順、敬称略)
加藤 真代、酒井 善則、菅谷 実、舟田 正之

(2)
 総務省: 有冨総合通信基盤局長、鈴木電気通信事業部長、吉田料金サービス課長、田中料金サービス課課長補佐

議事要旨
 (1)    開会
(2)    事業者ヒアリング
 (NTTドコモ、KDDI、C&WIDC、平成電電、TTNet、NTT東日本、NTT西日本より、提出資料に基づき順次説明。)

(3)    質疑応答・意見交換
 (上記ヒアリング事業者に加え、Jフォン、ツーカーセルラー、NTTCOM、フュージョン、ソフトバンクBB、テレコムサービス協会が出席。)
   主な質疑
   誰もが料金設定をできるようにすべきとのTTNetの意見についてどう考えるか。
   (NTTドコモ)「ワンタッチ」の接続は非効率であり、主要な機能を有する携帯事業者が設定すべき。また、携帯事業者以外の事業者が料金設定すると、携帯事業者毎に接続料が異なるため、着側がどの携帯事業者かによって利用者料金が異なることとなり、利用者に分かりずらく、複雑な利用者料金になるおそれがある。当社は、今後も利用者料金引下げに取り組んで行く。
   (NTT東日本)通常は発側課金であるため、固定事業者のみに認めるべき。現行の携帯接続料水準であれば、利用者料金も下がる。
   (TTNet)中継事業者を選択した利用者は、当該選択された事業者が料金設定し、選択しない利用者は携帯事業者が従来どおり料金設定すればよい。当社は着側の携帯各社別に利用者料金を設定する気はなく、利用者に分かりにくいものとはならないと考えられる。
 ネットワークの非効率性については、現在の固定におけるルーチングにおいても発生している場合があり、非効率だからダメというものではない。マイラインについては、携帯着という5つ目の区分を追加すれば可能と考える。

   利用者料金ではなく接続料だけで回収する場合、携帯事業者の経営に与える影響が大きいということか。
   (NTTドコモ)そのとおり。千数百億の減収となる。
   (KDDI)当社も500億超の減収となり、年間利益が消えることになる。接続料と利用者料金はそもそも違うものと考えている。
   (C&WIDC)国際的には携帯側が料金設定するのは例外的。投資コストなども接続料で賄っており、事業モデルを調整すればよい
   (NTTドコモ)携帯側が料金設定を持っているというのは、世界でも数少ないのは承知している。しかし、米国では着側利用者からも料金を徴収しているなど、料金設定が世界的に統一されていなければならないということはないのではないか。国民のコンセンサスが得られていればいい。

   現行の携帯接続料であれば、固定側が料金設定を持つと利用者料金が下がるということだが、これ以外にどのような優位性があるか。
   (TTNet)携帯接続料についても、固定網で行ってきたような議論になる。携帯接続料は、携帯側の設備を中心として議論され、固定側は、その接続料をコストとし、自身の営業等を工夫し、競争が進展すると思う。

   請求書には、中継事業者別に明細が記載されているのに、携帯事業者別に明細が記載されていないのはなぜか
   (NTT東日本)我々は、携帯事業者との合意に基づき代行して徴収しているだけである。各社別にすると料金が高くなるが、技術的には可能である。

   電波の有効利用上問題が生じるとのKDDIの意見について伺いたい。
   (C&WIDC)現在英国では、24時間の利用状況を考慮した時間帯別接続料が設定されている。固定側は、これを基に料金設定するので問題ない。

(4)    次回ヒアリング等
研究会より次回ヒアリングまでに事業者に対し以下を依頼。次回ヒアリングは2月14日(金)午前中を予定。
1) 中継を認めた場合の料金シミュレーションの作成。(対:平成電電)
2) マイラインの5つ目の区分として携帯を追加した場合(デフォルトは携帯)の期間と費用はどの程度かについて試算。(対:NTT東西)

(5)    閉会

    以上


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