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資料2−2 実証実験概要について



1 市区域モデル(練馬区)
(1) 訪問サポート事業
サポート内容はIT導入からメール操作、インターネットの閲覧程度
(2) IT講習事業
障害に応じた機器やソフトの紹介と体験。常設IT体験コーナーのほか、障害別(軽度・重度・知的・視覚障害)に設けたIT講習を実施し、メール操作やインターネット閲覧を中心とした簡単な操作の講習を実施。
(3) その他 
・コーディネーターの計画に基づいて支援を行うことができる支援者、補助者の講習を実施。
・現在のボランティアへの障害に関する理解の講習や、福祉情報技術コーディネーター3級相当を想定
・障害者自身によるITを用いたバリアフリー化推進の取組として、練馬区ホームページのアクセシビリティの点検、改善項目の取りまとめを行う。

2 県域モデル(神奈川県)
(1) 訪問サポート事業
IT導入から文書作成、表計算、ホームページ作成までを想定した継続的なスキルアップ講習
(2) IT活用支援講習
文書作成、表計算、イラストレーター、ホームページ作成、視覚障害者上級コース4コースの講習を実施。
(3) 福祉情報技術研修(初級)
ホームヘルパー、ケアマネージャー等福祉関係者に対して基礎的なIT支援、地域関係機関等に関する研修を行なう。
(4) 福祉情報技術研修(上級)
コーディネーターになるべき人材を想定して、既存の福祉情報技術関連教材による研修に加え、障害者のIT支援に向けて実技を含んだ技術研修をおこなう。

3 今回の実証実験におけるサポートランク別報酬体系ならびにサービスメニュー単価
※支援人材の種別は以下のとおり。
(1) コーディネーター 
・障害を理解し、利用者の状況に合わせたITサポートを1人でこなせる
・福祉情報技術コーディネーター1級相当に加え、実技、支援計画策定などの研修が必要
A スーパーバイズコーディネーター(要実務経験)
地域リソースを把握し、組織・人のコーディネートができる(関係機関調整書作成)
B コーディネーター
利用者に対する効果的なサービス・人のコーディネートができる(支援計画書作成)
(2) 支援責任者(サポート責任者)
・福祉情報技術コーディネーター2級相当に加え実技研修が必要
・ITサポートの総合的な実践ができる(支援計画書を書くスキルはない)
(3) 支援者(サポート実践者)
・「障害の理解」(将来的に福祉情報技術コーディネーター3級相当)とITスキル
・ITスキルを活かして基本的な操作支援ができる
(4) 補助者(サポート補助者)
・支援責任者、支援者のアシスト
・原則として支援責任者、支援者と共に支援

※各モデル地域における主なサービスメニューと単価は以下のとおり。
(1) 練馬区のサービスメニューと単価
A 訪問サポート
スーパーバイズコーディネーターが訪問して関係機関調整書作成1回当たり5000円
コーディネーターが訪問して支援計画書作成1回当たり5000円
支援者による支援1回当たり1000円
補助者が必要に応じてアシスト
サービスメニュー利用単価は今回は利用者負担なし
B IT体験コーナー
支援者による支援1回当たり1000円
補助者は必要に応じてアシスト
サービスメニュー利用単価は今回は利用者負担なし
C IT講習事業(基礎)
コーディネーターが講師。1回当たり10000円(計15回)
支援者による支援1回当たり1000円。(対象者9人。計27回。フォローアップ講習込み)
補助者が必要に応じてアシスト
サービスメニュー利用単価は障害の程度等に応じて1回当たり500円(1から2回)又は1回当たり1000円(2回)
D HPバリアフリー事業
検討委員、協力者(サポート責任者相当)1回当たり3000円
(2) 神奈川のサービスメニューと単価
A 訪問サポート
スーパーバイズコーディネーターが事業全体の運営管理・関係機関調整
コーディネーターが訪問して支援計画書作成。1回当たり5000円
支援責任者が訪問支援。1回当たり5000円(2人で支援。計4回)
補助者が必要に応じてアシスト
サービスメニュー利用単価は1回当たり2000円(計4回)。サービスメニューは別紙参照
B IT活用支援(上級・就労)
スーパーバイズコーディネーターが事業全体の運営管理・関係機関調整
コーディネーターが講師として1回当たり15000円(計8回)
支援責任者がアシスタントとして1回当たり3000円(計8回)
補助者が必要に応じてアシスト
サービスメニュー利用単価は1講習当たり10000円
C 福祉情報技術研修会(初級)(支援者養成研修会。対象:福祉関係者)
スーパーバイズコーディネーターが事業全体の運営管理・関係機関調整
コーディネーターが講師として1回当たり15000円(計8回)
サービスメニュー利用単価は1講習当たり1000円
D 福祉情報技術研修会(上級)(コーディネーター養成研修会。対象:支援者・補助者)
スーパーバイズコーディネーターが事業全体の運営管理・関係機関調整
スーパーバイズコーディネーター又はコーディネーターが講師として1回当たり15000円(計8回)
コーディネーター又は支援責任者がアシスタントとして1回当たり3000円(計8回)
サービスメニュー利用単価は1講習当たり10000円

別紙 神奈川訪問IT活用サポート事業(案) 
1目的
 ITを導入した障害者に対して、スキルアップ向上を目的とした継続的な支援を行なう。
2内容
 主な講習内容として代表的なアプリケーションソフト等に関し、基礎技術を応用して、利活用できる技術を取得する。なお、講習にあたっては、事前にITネットワークのコーディネーター等が支援計画を作成し、実施する。各講習で利用するソフトウェア等は受講者が用意するのとする。機器やソフトウェア導入に関してはコーディネーターと相談してから進める。
(1) サポートコース名「フリーコース」サポート希望者のレベルとサポート希望内容に応じたカリキュラムを作成して行う。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(2) サポートコース名「ワード基本コース」ワードの基本操作をマスターし、案内文などの文書作成ができるようにする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(3) サポートコース名「ワード応用コース」ワードの基本操作を復習しながら、表の作成、デジカメ等の画像の挿入、応用文章の作成をできるようにする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(4) サポートコース名「エクセル基本コース」エクセルの基本操作をマスターし、簡単な会計処理ができるようにする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(5) サポートコース名「エクセル応用コース」エクセルの基本操作を復習しながら、グラフの作成、データーベースの作成の基本をマスターする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(6) サポートコース名「インターネットコース」電子メールの利用とウェブ(ホームページ)の閲覧と検索等が確実にできるようにする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(7) サポートコース名「ホームページ作成コース」ホームページ作成のアプリケーションソフトを利用して作成の基本をマスターする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(8) サポートコース名「年賀状作成コース」年賀状作成のアプリケーションを利用して作成の基本をマスターする。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(9) サポートコース名「スクリンリーダー基本コース」視覚障害者の方を対象に、スクリンリーダー(音声ソフト)を利用して、ウインドウズパソコンの基本操作をマスターします。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(10) サポートコース名「スクリンリーダー応用コース」視覚障害者の方を対象にスクリンリーダーを使って電子メールの利用とホームページ閲覧の基本をマスターします。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。
(11) サポートコース名「オペナビコース」オペレートナビを使ったパソコン操作の基本をマスターします。時間及び回数は各3時間、計4回。サポート料は各回2000円、計4回。





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