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資料2−3−1 練馬区における実証実験事業について



1本実証実験の目的
 障害者のIT利活用を促進するために、地域の中で、人的支援体制を構築し、その効果を実証する。
2実証実験実施主体
 練馬区の協力を得てNPO法人練馬ぱそぼらんにおいて協働実施する。
3実施主体と協働機関(NPO法人と練馬区との基本合意)協定書の取り交わし。協定書での確認項目は、目的、事業の主体、事業の内容、対象者、役割分担と責務、費用の分担、事故等による損害、意見調整、個人情報の保護、有効期間、その他。
【参考】協定のうち、個人情報に関わる項は以下のとおり。
9個人情報の保護
 事業を実施するにあたって、NPO法人と区は、個人のプライバシーに関わる情報の保護について十分に配慮するものとします。
(2) 事業を実施するにあたっては、区からNPO法人に対して個人情報の提供を行う場合には、本人の同意を得ることとします。
(3) 事業に従事する者、または従事していた者は、その業務に関して知りえた個人情報を他人に知らせ、または本事業以外の目的に使用しないものとします。
4事業概要
(1) 訪問サポート事業(旧称:IT導入・利用サポート事業)(以下、訪問サポート事業の説明)
サポート内容は、IT導入からメール操作、インターネットの閲覧など、IT初心者向け。
サポート場所は、障害者の居宅。
対象者は、身体障害者(肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、内部障害)、知的障害者計60名。ただし、知的障害者は、(2)−b「障害者パソコン教室」受講修了者のみ受付。※実施NPOの支援ノウハウの不足と導入によるリスクの判定が難しいため、当実証実験では知的障害者からの一般申込の受付は見合わせる。
役割分担は、練馬区総合福祉事務所は、受付、障害者手帳・台帳確認、該当者に対する給付・助成等の説明、サポート団体等の紹介、サポート終了確認を行う。コーディネーターは、サポートの可否、支援計画書の作成、関係機関への相談、PC、および支援機器の購入相談、NPO法人への引継ぎ、終了報告(福祉事務所へ)ほかを行う。
NPO法人練馬ぱそぼらんは、サポート実施、コーディネーターへータへのサポート終了報告を行う。
個人情報の保護については、協定書に基づく。今回の実証実験では該当ケースはないが、もしコーディネーターが組織に属さない場合は、支援従事の際、契約書や誓約書等が必要と思われる。
危機管理については、ボランティア保険(賠償責任ほか)、福祉サービス総合補償(障害、賠償責任ほか)加入、従事者への研修を行う。
使用帳票は、総合福祉事務所は、訪問IT支援申請書を使用する。(参考資料「資料2−3、2−4共通」の「訪問サポート事業申込書」を参照。)コーディネーターは、IT支援計画書、終了報告書を作成する。NPO法人(支援者)は依頼確認書を作成。
(2) IT講習事業(a)IT体験コーナー(以下、IT体験コーナーの説明)
サポート内容は、常設IT体験コーナーにおける障害に応じた機器やソフトの紹介と体験希望者には予約制にて操作説明サポートを行う。
サポート場所は、自由体験は特に制限を設けない、予約サポートは、身体障害者(肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、内部障害)40名
役割分担は、練馬区担当部署(調整中)が、設置場所の確保、設置機器の管理、障害者からの操作説明サポートの申込、練馬ぱそこぼらんへの連絡を行う。NPO法人練馬ぱそぼらんは、操作説明サポート、支援機器やソフトの説明、IT導入希望者には福祉事務所を紹介。
個人情報の保護については、協定書に基づく。
危機管理については、動産総合保険・法人用特定動産契約、ボランティア保険(賠償責任ほか)、機器取扱・管理覚書(NPO法人と練馬区の間で締結)
その他、パンフレット「IT導入・利用Q&A」、ユーザー補助操作マニュアルを提供。
使用帳票については、練馬区担当部署(調整中)にIT体験予約申込書を提出。
ワークフローについては、別紙(資料2−3−2の2を参照)
(2) IT講習事業(b)障害者パソコン教室(IT講習事業基礎)(以下、障害者パソコン教室の説明)
講習内容は、パソコン基礎、メール操作やインターネット閲覧を主とした簡単な操作の講習を行う。
実施場所は、練馬区職員研修所。
対象者は、身体障害者(肢体不自由、視覚障害、内部障害)、知的障害計32名
役割分担は、練馬区障害者福祉施設課が、区報での周知、受付事務、会場および機器確保、講習会当日の立会いを行う。
NPO法人練馬ぱそぼらんは、受講者の選定、会場設営、支援機器の手配、講習ほかのすべてを行う。
個人情報の保護については、協定書に基づく。
危機管理については、ボランティア保険(賠償責任ほか)、ボランティア行事用保険(障害、賠償責任)。
使用帳票については、練馬区担当部署(調整中)に障害者パソコン教室申込書を提出。練馬ぱそぼらんにおいて受講生名簿を作成。
その他、障害種別ごとのテキストを作成。
ワークフローについては、別紙(資料2−3−2の3を参照)
(3) その他(イ「補助者養成講習」、ロ「補助者養成講習(入門)」、ハ「ホームページバリアフリー事業」)
イ 補助者養成講習(以下、補助者養成講習の説明)
講習内容は、福祉情報技術コーディネーター3級相当を想定した講習を行う。
実施場所は、練馬区施設内会議室(調整中)
対象者は、支援者・補助として、すでにサポートに携わっている人20名。
役割分担は、練馬区障害者課が、区報での周知、受付事務、会場確保を行う。NPO法人練馬ぱそぼらんは、受講者の選定、会場説明、機器の手配、講習ほかのすべてを行う。
個人情報の保護については、協定書に基づく。
危機管理については、ボランティア保険(賠償責任ほか)、ボランティア行事用保険(障害、賠償責任)。
使用帳票はについては、練馬区担当部署(調整中。)に支援者養成講習申込書を提出。練馬ぱそぼらんが受講生名簿を作成。
その他、福祉情報技術テキストの作成、福祉情報技術コーディネーター3級模擬テストの実施。
ワークフローについては、別紙(資料2−3−2の4を参照)
ロ 補助者養成講習(以下、補助者養成講習の説明)
講習内容は、支援の基礎講習(入門者向け)を行う。
実施場所は、練馬区施設内会議室(調整中)。
対象者は、支援者・補助者をめざす人30名。
役割分担は、練馬区障害者課が、区報での周知、受付事務、会場確保を行う。NPO法人練馬ぱそぼらんは、受講者の選定、会場説明、機器の手配、講習ほかのすべてを行う。
個人情報の保護については、協定書に基づく。
危機管理については、ボランティア保険(賠償責任ほか)、ボランティア行事用保険(障害、賠償責任)
使用帳票は、練馬区担当部署(調整中)に補助者養成講習申込書を提出。練馬ぱそぼらんが受講生名簿を作成。
その他、テキスト(パソボラAtoZ)ほかを使用。
ワークフローについては、別紙(資料2−3−2の5を参照)
ハ ホームページバリアフリー事業(以下、ホームページバリアフリー事業の説明)
講習内容は、委員会を立ち上げ練馬区のホームページのアクセシビリティの点検、改善項目の取りまとめを行う。障害者の社会参加の機会提供と、その補佐をはかる。
実施場所は、練馬区施設内会議室(調整中)
委員兼モニターは、障害者当事者(上肢不自由者、視覚障害者、知的障害者)6名
役割分担は、練馬区公聴広報課および障害者課が、会場確保、オブザーバーを行う。NPO法人練馬ぱそぼらんは、委員の募集、選定、委員への開催通知の発送などその他、必要資料の提出、取りまとめ書作成を行う。
個人情報の保護については、協定書に基づく。
危機管理については、ボランティア保険(賠償責任ほか)、ボランティア行事用保険(障害、賠償責任)
使用帳票は、練馬ぱそぼらん(調整中)が委員開催通知、受講生名簿、アンケートほか作成。
ワークフローについては、別紙(資料2−3−2の6を参照)
5実施スケジュール(予定)
(1) 訪問サポートは、本年6月末から来年2月半ばまで
(2a) IT体験コーナーは、本年7月半ばから来年2月半ばまで。
(2b) 障害者PC教室は、本年9月、10月中各2回。
(3イ) 支援者養成講習は、本年11月中1回。
(3ロ) 補助者養成講習は、本年7月中1回。
(3ハ) ホームページバリアフリー事業は、本年7月、9月、10月、11月、12月各1回。





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