| (廣 |
瀬構成員)コミュニケーションは「事」に分類できると思う。ピュアなコミュニケーションは「事」中心であり、「物」はその外側にあると常識的には考えられる。VRを含め情報通信技術がどんなに進歩しても、「物」の形にして残しておかないと満足できないところが私自身にもあり、それがなぜかを考えることは今後のICTを考える上で重要となろう。一方で、情報文明は物(物質文明)から事への流れである。事は説明を必要とするため時間を使うが、物は一見して理解できる。時間軸の観点から言うと、物の方が有利であり、時間浪費型の文明になってしまっている可能性がある。
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| (松 |
山構成員)廣瀬先生と結論的には反対の意見になるが、時間がかかることは必ずしも悪いことではなく、時間をかけて楽しめる仕組みを作ることこそ、ユニバーサル・コミュニケーションの本質ではないか。意味(伝えたい意図)のないコミュニケーションが社会的に重要視されている。例えば、命の電話のように、聞き手からメッセージを発してはいけないが、できるだけ相手にしゃべってもらうコミュニケーションモデルもある。
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| (廣 |
瀬構成員)今のコミュニケーション技術では自分自身で時間をコントロールできない。物が相手だと自ら話を打ち切れるが、人に対してはそれができない。
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| (原 |
島座長)時間の大切さをもっと考える必要があろう。たいてい便利になれば忙しくなるものだが、不便を解消する技術だけでなく、人間を忙しくしない技術があってもよいのではないか。
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| (東 |
倉座長代理)コミュニケーションにおいては発信者と受信者がいるが、忙しくされるのを煩わしく思うのは、主に受信者である。受信者の立場も考えてコミュニケーション全体のモデルをきちんと考える必要がある。「どこでも」、「いつでも」、「誰でも」、「何でも」のように、"でも"という概念はユニバーサルに通じるところはあるが、「私だけ」、「あなただけ」という"だけ"という機能がないと皆が満足いくものはできない。ユニバーサルの中にパーソナルを含み両立させる必要がある。今まではコミュニケーションモデルの追究が足りなかった。情通審・研究開発戦略委員会(以下、戦略委という。)で挙げられた「安全・安心」、「ユニバーサル・コミュニケーション」、「新世代ネットワーク」の三本柱の中でも、ユニバーサル・コミュニケーションは一番重要なポジションにある。ネットワークというインフラを活用し、安全・安心という出口に結び付ける役目を果たし、両方にかかわっている。
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| (福 |
永構成員)平田構成員のプレゼンにあった「研究開発課題選定に当たって」の部分に共感を覚えた。ユニバーサル・コミュニケーションをベースに、どういうプラットフォーム上にテクノロジーを展開することによって、その技術がどのくらい連続的に成長していくかという観点を入れてほしい。今のマルチメディア技術を統合するような形にしていけば、映像や音に強い漢字文化を持つ日本が国際的な競争力を得ることが可能となる。
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| (原 |
島座長)地球上100億人の様々なコミュニケーションを自由に設計し得るプラットフォームは何であろうか、という考え方も出来る。
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| (平 |
田構成員)ユニバーサル・コミュニケーションを展望するときに10年後というターゲットは最初の一歩に過ぎない。次にどう繋げていくかが重要である。30年、50年先を見据えた取組を国として認めるシステムが要る。何が出来るかより、次に繋げられる事に重点を置いた評価も大切である。
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| (淺 |
川構成員)個と個のコミュニケーションの捉え方として、ミクロに扱えても全体が見えない。フィールドワークのような観点で社会を観察して、その中で何が行われるかモデル化していくアプローチが必要だが、企業では取り組みにくいので、国が主導して進めてほしい。
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| (所 |
構成員)物については「安き」、事については「易き」に流れている。これは受け身文化を助長している。ユニバーサル・コミュニケーションとして、自己実現に繋げるという、別の軸となる考え方を持つと、元気、安心、感動、便利へ繋がっていく。また、ICT分野では、標準化、寡占化、独占化が進む中で、日本独自の技術をベースとして世界と競争することが無くなってきている。国内市場だけを対象としていては、産業として既に成り立たなくなっている。日本の産業を強くするために、強い部分をより強くしていく必要がある。世界ナンバーワンをいくつ育てて、どれだけ産業に結び付けるかという視点も入れて欲しい。
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| (原 |
島座長)ある意味では、日本にとって良い時期であり、アフター5(5時以降)・アフター65(65歳以降)産業は日本の得意とする部分であると感じている。もっと力を入れてよい分野ではないか。
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| (所 |
構成員)数年前からCool Japan、つまりマンガやポップスなどのコンテンツが国際的に注目されるようになってきた。実はこれらの分野は、国としては何もしてこなかった分野であり、それが良かったのだろう。そういった部分を更に強くしていくにはどうしたら良いか考える必要がある。一方、今まで強かったのに、最近弱くなっているというのもある。弱い部分の全てを助けることはできないが、かと言ってすべてを捨てると、例えば、インフラ系などを全部アメリカなどから買ってくる、ということにもなりかねない。日本のエレクトロニクスや通信などの産業が、どうやったら世界の中で存続できるかという点もポイントになってくる。
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| (榎 |
並構成員)ユニバーサル・コミュニケーションの目標を成し遂げていくと、便利であるが忙しくなったり、脳機能の解明がマインドコントロールに結び付くなど、負のイメージが強くなっていくおそれがある。安心・安全やネットワークインフラは国がやる目的として分かりやすい。しかし、もう一つの柱であるユニバーサル・コミュニケーションの目的が、ともすると危ない方向へ進む懸念がある。国がやるべき目的として、「文化の相互理解を通じて世界平和に貢献する」といった大義名分が必要になるのではないか。
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| (原 |
島座長)先ほども話があったが、ユニバーサル・コミュニケーションはネットワークインフラを如何に安心・安全に繋げていくかという点で重要である。安心・安全は受け身的であり、世界中の人にどう感動を与えていくかも大事。 |