参考3
米英におけるユニバーサルサービス基金の概要
1 概要
(1) 米国
米国においては、1986年からユニバーサルサービス基金制度が導入された。こ
の制度は、サービス提供のための平均加入者回線費用が全米の平均加入者回線費用
を15%以上上回る地域における事業者に対し、その上回る一定の部分について、電
気通信事業者が拠出する基金から補助が行われるものである。
1996年のユニバーサルサービス基金の見込み額は、 7億 3,457万ドルで、長距
離通信市場の 1.2%にあたる金額となっている。
(2) 英国
英国においては、現在OFTELがユニバーサルサービス基金の導入を提案し
ている。
OFTELは、すべての電気通信事業者がその原資を拠出することが、ネット
ワークを提供している企業とネットワーク・サービスを購入している企業の両方
を含めた業界全体、さらにネットワークの拡大の恩恵を受けるすべての顧客が、
単純かつ公平にユニバーサルサービスの費用を負担することになると説明してお
り、その概要は以下のとおりである。
・ 資金は、全ての電気通信事業者(電話サービスを提供するCATV事業者を
含む)が収入に比例して拠出
・ 対象は、不採算地域におけるサービス提供事業者
・ 基金の規模は、概ね5000万〜1億ポンド程度(市場全体の0.5 〜 0.8%)
2 米国におけるユニバーサルサービス基金
(1) 補助金配賦基準
(2) 基金からの支給額の推移
(単位:万ドル)
| 1986年 | 1987年 | 1988年 | 1989年 | 1990年 | 1991年 | 1992年 | 1993年 | 1994年 |
支給額 | 5,600 | 12,600 | 18,300 | 26,500 | 33,900 | 48,500 | 60,900 | 70,500 | 72,500 |
出典:FCCモニタリングレポート('95.5)
3 米国におけるユニバーサルサービス(補助金の流れ)
