凡例 第1章 特集 ITがひらく21世紀 第2章 情報通信の現況 第3章 情報通信政策の動向 情報通信年表・注記・調査概要

第1章 第2節

3 モバイル通信

(1)利用者像

20代の携帯電話又はPHSの利用率は、78.0%

 「生活の情報化調査」によれば、51.7%の人が少なくとも1台の携帯電話又はPHSを利用しており、複数台利用している人は、4.8%となっている。しかし、年齢別にみると、その利用状況は大きく異なっている。特に10代〜40代の利用率が高く、10代は63.2%、20代は78.0%、30代は67.0%、40代では58.2%となっている。しかしながら、20代をピークに、年代が上がるにつれて利用率が下がっていく傾向にあり、50代、60代では、利用していない割合が50%を超えている(図表1))。
 携帯電話とPHSについて、それぞれの利用者を男女別にみると、携帯電話利用者の57.2%を男性が占めるのに対し、PHS利用者の60.0%は女性である(図表2))。利用者の年齢層についてみると、携帯電話では20代から40代までの割合がそれぞれ20%を超えており、50代も16.3%を占めているが、10代は7.3%と低いことも特徴的である。PHSでは、10代から40代までの割合がそれぞれ20%前後となっているほか、50代も13.3%を占めており、幅広い年齢層で利用されていることが分かる(図表3))。
 また、通話以外のデータ通信系のサービスの利用形態(携帯電話等単体で行うショートメッセージサービスや文字による情報提供サービス(iモード、EZweb/EZaccess、J-スカイ等))については、ショートメッセージの利用が最も進んでおり、携帯電話又はPHS利用者の29.2%が利用している。各サービスの利用状況を年齢別にみると、ショートメッセージは、特に、10代による利用率が高く、86.6%となっている。着信メロディのダウンロードも10代の利用率が高く、19.4%であった(図表4))。

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「生活の情報化調査」により作成

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「生活の情報化調査」により作成

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「生活の情報化調査」により作成

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「生活の情報化調査」により作成