郵便局ビジョン 2010

(用 語 解 説)




*1 ISDN(サービス総合デジタル網)
 音声、ファクシミリ、データ、映像等の情報をすべてデジタル信号に統一することにより、これらの多種多様なサービスを同じネットワークで提供しようとするもの。

*2 コンテント
 情報通信に対して情報そのものを指す。映画ソフト、新聞記事、ビデオソフト、音楽ソフト等。

*3 CALS(光速商取引)
 情報通信を利用し、企業間においてデータのやり取りをスムーズに行えるようにするとともに、文書・取引・図面・製品データの標準化を行い、データの再利用を行えるようにし、無駄な作業を排除することを目的としたシステム。

*4 テレワーク
 テレビ会議、電子メール、電子会議といった情報通信手段を利用して企業などに通勤せずに勤務する労働の形態。

*5 サテライトオフィス
 テレワークを行うために都心の本来のオフィスを離れて設置される(職住接近型の)オフィス。

*6 電子マネー
 金額情報をデジタルデータに置き換え、現物の通貨と同様に利用可能としたシステム。ICカード(後述)に金額情報を読み込ませるカード型と、ネットワーク上で電子的に決済するネットワーク型に大別される。

*7 範囲の経済
 複数の財・サービスを個々の企業が提供した場合の費用の合計より、一つの企業がそれらを同時に提供した場合の費用の方が低いこと。

*8 情報リテラシー
 氾濫する情報の中から必要な情報を理解し、選択し、整理し、創造し、発信できる能力。

*9 情報スーパーハイウェー
 米国のゴア副大統領が提唱した、全米を光ファイバで結ぶ次世代通信網。米国の経済競争力強化と生活水準向上を目指し、州を越えて企業・家庭・教育・医療を結ぶ高速大容量通信ネットワークをインフラとして整備しようという構想に基づく。

*10 オンラインショッピング
 情報通信により商品やサービスの注文及び決済を行うことができる販売形態。家にいながら商品の選択・注文から支払までが可能。

*11 規模の経済
 財・サービスの生産量が多くなればなるほど生産量1単位当たりの費用(平均費用)が低くなっていること。

*12 新郵便番号制
 郵便物の区分作業の機械化を大幅に拡充し、郵便事業の効率化を図ることにより、将来にわたって低廉で良質な郵便サービスを安定的に提供することを目的に、町名等あて名住所の漢字部分を7けたで表す新しい郵便番号制度。平成10年2月2日から導入することとされている。

*13 新郵便処理システム
 7けたの新郵便番号で、あて名住所の漢字部分を数字化し、区分機で新郵便番号と住所表示番号(丁目、番、号、番地等)を合わせた住所全体を表すコードをバーコードに変換して郵便物に印字し、道順に並べる処理方法のこと。

*14 郵政短時間職員
 1日4時間勤務で、任用、服務、処遇は常勤職員とほぼ同様の扱いとし、朝夕の繁忙時における郵便物の区分業務等に長期継続的に勤務する職員。

*15 ICカード
 IC(集積回路)を内蔵したカードで、従来の磁気カードの数十倍の記憶容量を有している。このため、より密な個人情報を書き込むことが可能であるほか、高い情報保護性を備えている。

*16 潜在的国民負担率
 財政赤字は、その時点の国民負担率に反映されないものの、将来の国民の負担になるとの考えに基づき、国民負担率(国民所得に占める税及び社会保障負担の割合)に一般政府(国及び地方)財政赤字比率(対国民所得比)を加えたもの。

*17 社会保障基金
 国の社会保険特別会計(厚生保険、国民年金等)、共済組合(国家・地方公務員共済組合等)、基金(厚生年金基金、国民年金基金等)及び健康保険組合など、社会全体あるいは大部分を対象として社会保障給付を行うことを目的とするもの。

*18 軽度疾病者保険(弱体保険)
 軽度の疾病にかかっている者等の死亡率は一般の健康体の人々より高く、普通の保険料率の生命保険への加入は認められないため、これらの人々を被保険者として、割増保険料条件や保険金削減支払条件等の特別条件付きで提供される保険。

*19 リバースモーゲージ
 資産(住宅等)はあっても現金収入が少なく、生活費や福祉のサービス費用が賄えない高齢者等を対象に、保有資産を担保に資金を提供し、生活資金や福祉サービス費用に充ててもらう制度。

*20 外部性
 ある経済主体(個人・企業)の行動が市場を経ることなく、他の経済主体に与える有利又は不利な効果。

*21 ALM(資産負債管理)
 短期・中期の経済、金融環境の予測を前提にした上で、資産と負債の両面を総合的に管理して、適正な流動性、収益の極大化、リスクの極小化を図ろうとするもの。

*22 逆イールド
 利回り(イールド)と残存期間(満期)との関係は、一般的には残存期間が長いほど利回りが高くなる(順イールド)が、これとは逆に残存期間が短いほど利回りが高くなることを逆イールドと呼ぶ。なお、逆イールドとなる可能性があるのは、金利のピークアウト時のように将来の利回りの低下が予想される場合である。