電波監理審議会(第785回)議事要旨(平成8年7月9日公表)





1 日時
  平成8年6月21日(金)15:30〜16:35

2 場所
  郵政省審議会会議室(郵政省12階)

3 出席者(敬称略)
 (1)電波監理審議会委員
    猪瀬 博(会長)、佐藤昭一(会長代理)、塩野 宏、河野俊二、
   岩男寿美子

 (2)電波監理審議会審理官
    山口睿樹

 (3)幹事
    佐村知子(審議会室長)

 (4)郵政省
    五十嵐三津雄電気通信局長、楠田放送行政局長ほか

4 議題
 (1)諮問事項
  ア 電波法施行規則及び無線設備規則の各一部を改正する省令の制定について
  イ 放送用周波数使用計画の一部変更について
  ウ 株式会社サテライトニュース等3社の委託放送業務の認定について
  ウ 株式会社イマジカ等10社の有料放送の契約約款の認可について

 (2)報告事項
  ア 「多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会」の中間取り
   まとめについて
  イ 日本放送協会平成7年度決算及び業務の概要について
  ウ BS−4後発機の在り方に関する検討について

5 議事模様

 (1)電波法施行規則及び無線設備規則の各一部を改正する省令の制定について
    アナログ周波数帯域へのデジタル方式携帯・自動車電話の導入等に関す
   る省令案について、意見の聴取の手続を主宰した審理官から提出された意
   見書及び調書に基づいて審議した結果、省令案は適当である旨の答申を行
   った。

 (2)放送用周波数使用計画の一部変更について
    関東広域圏を放送対象地域とする日本放送協会の標準テレビジョン放送
   (総合放送)及び全国を放送対象地域とする日本放送協会の標準テレビジ
   ョン放送(教育放送)の中継局の送信場所、周波数及び空中線電力を定め
   るとともに、全国を放送対象地域とする衛星デジタル放送の放送用周波数
   を追加するための周波数使用計画の一部変更である旨、郵政省から説明が
   行われた。

   審議した結果、放送用周波数使用計画の一部を諮問書のとおり変更するこ
  とは適当である旨の答申を行った。

 (3)株式会社サテライトニュース等3社の委託放送業務の認定について
    株式会社サテライトニュース等3社からの委託放送業務の認定申請(概
   要以下のとおり。)及び審査結果について、郵政省から説明が行われた。

  ・ 株式会社日本サテライトニュースからの業務認定申請の主な内容
    認定申請者     株式会社日本サテライトニュース
    資本金       10億円
    使用する周波数   JD10(12.643GHz)
    主な放送内容    資格取得講座を中心とした放送
    業務開始予定    平成8年11月1日
    放送の種類     標準テレビジョン放送

  ・ 株式会社デジタルプラネット衛星放送からの業務認定申請の主な内容
    認定申請者     株式会社デジタルプラネット衛星放送
    資本金       3千万円
    使用する周波数   JD14(12.703GHz)
              JD2(12.523GHz)
    主な放送内容    音楽をベースのにした総合生活情報の放送
    業務開始予定    平成8年11月1日
    放送の種類     標準テレビジョン放送、超短波放送

  ・ 株式会社日本レジャーチャンネルからの業務認定申請の主な内容
    申請者       株式会社日本レジャーチャンネル
    資本金       1億円
    使用する周波数   JD4(12.553GHz)
    主な放送内容    モーターボート競走等の実況中継
    業務開始予定    平成8年11月1日
    放送の種類     標準テレビジョン放送

  (意見等)
    株式会社日本レジャーチャンネルの主たる出資者について、今回は問題
   ないと思うが、国に近いようなものが参入していくということはあまり好
   ましくないと思う。国に近いようなものが出てくることに対して審査基準
   というか、今後いろんなものが出てくるので今からどのように整理するの
   か、検討しておく必要がある旨の意見が出され、郵政省からは今後検討し
   ていきたい旨の発言があった。

   審議した結果、いずれも認定することが適当である旨の答申を行った。

 (4)株式会社イマジカ等10社の有料放送の契約約款の認可について
    株式会社イマジカ等10社の有料放送の契約約款の認可申請(概要以下
   のとおり。)及び審査結果について、郵政省から説明が行われた。

  ・ 契約約款認可申請の概要(有料放送サービスの料金)  (単位:円)
    申請者  株式会社   株式会社    株式会社   株式会社
         イマジカ   シーアンドイー ジェイネッ  ジャパンスポ
                        トサービス  ーツチャンネル
    加入料  2,800   2,800  2,800  2,800
    基本料    290     290    290    290
    視聴料    600 (※1)600(※3)300  1,200
     〃         (※2)300(※4)900
     〃                (※5)300

    申請者   株式会社  にっかつ放送 株式会社     株式会社
          第一興商  株式会社   日本経済新聞社  ネオサテライ
                                トビジョン
    加入料   2,800 2,800  2,800    2,800
    基本料     290   290    290      290
    視聴料(※6) 500   300    600      300
     〃 (※7) 500
     〃 (※8)1,200

    申請者  パイオニアミュー    株式会社ペイ・パー
         ジックサテライト    ・ビュージャパン
         株式会社
    加入料  2,800         2,800
    基本料    290           290
    視聴料    600           (略)

      ※1 英会話の教養番組等を中心とした放送
      ※2 公共交通機関及び旅行情報等を中心とした放送
      ※3 劇場用映画等を中心とした放送
      ※4 ゴルフに関する情報等を中心とした放送
      ※5 自然等のドキュメンタリーを中心とした放送
      ※6 カラオケ等を中心とした放送
      ※7 自然の景色、動物の生態等を中心とした放送
      ※8 最新ベストヒット等ジャンル別に構成した放送

   審議した結果、いずれも認可することが適当である旨の答申を行った。

 (5)報告事項

  ア 「多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会」の中間取り
   まとめについて
    多チャンネル時代における視聴者と放送に関する懇談会が取りまとめた
   多チャンネル時代における放送の在り方に関する論点の集約及び諸外国に
   おける放送体制、放送制度との比較の中間報告について、郵政省から説明
   が行われた。

  イ 日本放送協会平成7年度決算及び業務の概要について
    日本放送協会の平成7年度決算等の概要について、郵政省から説明が行
   われた。

  ウ BS−4後発機の在り方に関する検討について
    BS−4後発機の在り方に関する検討について、郵政省から説明が行わ
   れた。


   (文責:電波監理審議会事務局。速報につき、事後修正の可能性あり。)