電波監理審議会(第799回)議事要旨(平成9年7月28日公表)
1 日時
平成9年7月11日(金)15:27〜16:08
2 場所
郵政省審議会会議室(郵政省12階)
3 出席者(敬称略)
(1)電波監理審議会委員
河野 俊二(会長)、塩野 宏(会長代理)、岩男 寿美子、辻井 重男
(2)電波監理審議会審理官
井上 陽二郎
(3)幹事
渡辺 信一(審議会室長)
(4)郵政省
品川放送行政局長ほか
4 議題
(1)諮問事項
ア 日本放送協会の株式会社次世代デジタルテレビジョン放送システム研
究所に対する出資の認可について
イ 宇宙通信株式会社所属放送衛星局の予備免許について
(2)報告事項
ア 無線局免許申請等処理状況(平成9年度第1四半期)について
イ 平成8年度の一般放送事業者の収支状況について
5 議事模様
(1)日本放送協会の株式会社次世代デジタルテレビジョン放送システム研究
所に対する出資の認可について
日本放送協会の株式会社次世代デジタルテレビジョン放送システム研究
所に対する出資の認可申請について、郵政省から説明があった。
・ 株式会社次世代デジタルテレビジョン放送システム研究所は、平成6
年度から地上波デジタルテレビジョンに関する基盤的技術の調査研究を
行っているが、今般、研究開発の計画の進展に合わせて2,150万円
の増資を行うこととした。
主な質疑応答は以下のとおり。
・ 日本放送協会の出資割合に関する質問があり、郵政省から3.2%で
ある旨、説明があった。
・ 出資計画の変更に関する質問があり、郵政省から平成6年度の諮問に
おいて出資の年度計画を示した上で了承いただいているが、デジタル化
の動きに合わせた出資計画の変更であることから諮問した旨、説明があ
った。
審議した結果、適当である旨の答申を行った。
(2)宇宙通信株式会社所属放送衛星局の予備免許について
宇宙通信株式会社の放送衛星局の予備免許について、郵政省から説明が
あった。
・ 本件は、宇宙通信株式会社が本年7月26日打ち上げ予定の通信衛星
「スーパーバードC号機」を用いて受託国内放送業務を行うため、放送
衛星局の開設を申請をしてきたものである。概要以下のとおり。
申請者 宇宙通信株式会社
申請内容 放送衛星局の開設
放送の種別 標準テレビジョン放送、超短波放送及びデータ放送
周波数等 12.50GHzから12.75GHzまでの16波
64.9W又は72.1W
主な質疑応答は以下のとおり。
・ 郵政省が申請者に求めている事業収支見積りの審査における位置付け
について見直すべきではないかとの質問があり、郵政省からBSのよう
に受託放送事業者が複数想定される場合、比較審査の段階において重要
な要素となり得る旨、説明があった。
審議した結果、適当である旨の答申を行った。
(3)報告事項
ア 無線局免許申請等処理状況(平成9年度第1四半期)について
平成9年度第1四半期における放送関係に係る免許申請及びその処理
状況について、郵政省から説明があった。
主な質疑応答は以下のとおり。
・ 放送用周波数を手当てしていながら未だ放送局の開設に至っていない
地域の状況に関する質問があり、郵政省から関係地域の自治体、経済界
等に対して郵政省の考え方を示した上で一定の整理をしていきたい旨、
説明があった。
イ 平成8年度の一般放送事業者の収支状況について
平成8年度における一般放送事業者の収支状況について、郵政省から
説明があった。
主な質疑応答は以下のとおり。
・ 福岡放送のCM問題に関し、放送局が違法行為を行った場合の審議会
としての取り扱いについて質問があり、郵政省から電波法及び放送法に
違反した場合、運用停止処分等について審議会に諮ることとなるが、今
回の件は電波法・放送法に基づく処分にはならないものと考える旨、説
明があった。
(文責:電波監理審議会事務局。速報につき、事後修正の可能性あり。)