平成10年12月18日
株式会社 タイタス・コミュニケーションズ
日本電信電話株式会社の指定電気通信設備にかかる
接続約款の変更案に対する弊社の意見
- はじめに
今回の接続約款の変更案に対して弊社の意見を述べさせていただく前に、「接続料の算定に関する研究会」の委員の方々を始め、関係者の方々が取られた労に対して、まず厚く御礼を申し上げます。本年3月に最初の接続約款が認可されてから、限られた短い期間で、オープンな形で問題点を議論し様々な改善がなされたこと、高く評価しております。今後も電気通信市場における競争の促進と活性化のために、引き続きこのようなプロセスとられることを望んでおります。
- 平成9年度決算にもとづいた接続料金の変更案について
今回の接続料金の変更に関して、自己資本利益率の見直しやISM交換機能の平成10年度の原価・需要見込により算定されたことに対して、弊社は評価をしております。どちらも参入事業者から提出されていた意見を反映していただいたものであり、特に後者に関しては、弊社も高い水準のISDNアクセスチャージが競争を阻害している旨強く意見を申し述べてまいりました。今回、将来原価・将来需要により前回の半額程度に下げられたことは評価いたしますが、競争促進の為に、ISDNのみならず他の接続料金についても低廉化を促がす施策を望みます。
- 弊社着信接続料金の算定に関する問題点について
弊社は現在、GCとZCの間を専用型中継伝送機能の利用によりZC接続をしております。
専用型中継伝送機能を用いた接続について、次の点で疑問を持っております。
- この場合の相互接続点はNTT GC局、接続個所はNTT ZC局となっておりますが、
相互接続点をNTT ZC局とし、専用型中継伝送機能を業務委託回線とする考え方も可
能だと考えます。競争促進の為、接続形態の選択オプションを拡大することは重要で
あると考えますので、柔軟な運用を希望します。
- 接続料金は専用線約款に準じるとなっていますが、現状では6Mb/sの容量を1回線で
もオーバーすると50Mb/sの約款料金が適用となっています。しかしながら、実際に専
用線を利用する場合は50Mb/sではなく、複数の回線を最も値段が安くなるように組
み合わせて使うのが通常であります。接続料金の算定においても、容量に対して最も
安い品目の組み合わせにより算定することを認めていただきたく考えます。
- 保守費、工事費及び手続費の実額記載と水準について
前回の接続約款では明記されてなかった保守費、工事費及び手続費の算定根拠となる作
業単金及び作業時間が明記されたことは、評価致します。しかしながら、作業単金の昼間
1時間当り9,089円という水準は、世間的にみて適正な水準であるのか、疑問を禁じ得ま
せん。効率化による引き下げを促がすような施策を望みます。
以 上
