発表日  : 2000年 1月20日(木)

タイトル : 「20世紀デザイン切手」シリーズ第7集の発行







  郵政省は、「20世紀デザイン切手シリーズ郵便切手(全17集)」を 
平成12年12月まで、原則として毎月「ふみの日」(23日)に発行し
ます。                              
                                 
・20世紀から21世紀へ ― 時代区分順にシリーズで切手を発行   
    〜全17集、2000年(平成12年)12月まで発行〜    
                                 
・第7集は「「大言海」大槻文彦」など8題材を選定       
                                 

 「20世紀デザイン切手」シリーズ第7集               
               ・・・「大言海」から・・・の発行    
  「20世紀デザイン切手」シリーズ
   郵政省では、我が国の20世紀を象徴し、21世紀へ向けて、夢と希望のあ
  る題材を、芸術、スポーツ、科学・技術、世相等の各種ジャンルに求めてシリ
  ーズ切手を発行します。

 第7集として1932年から1936年までの題材8種類を1シート10枚構成
で発行します。
 シート単価は、80円郵便切手8種類、50円郵便切手2種類の740円としま
す。

 第7集の切手のデザインについて 
(敬称略)
                                 
「大言海」大槻文彦 
                おおつきふみひこ
 国語辞書「大言海」は、国語学者大槻文彦が編んだ「日本辞書ことばのうみ(言
海)」の増補改訂版として、1932年(昭和7年)に第1巻が刊行されました。

                       じょでん
大槻文彦は稿半ばで死去しますが、遺稿を兄の大槻如電が引き継ぎ、全4巻が完結
しました。「大言海」は、その後の国語辞書の範となりました。
                           (資料提供:冨山房)


東京音頭 
                さいじょうやそ    なかやましんぺい
 1933年(昭和8年)、作詞を西条八十、作曲を中山晋平が手がけた「東京音
頭」が発表されました。この曲は、前年に発表された「丸の内音頭」の旋律と「小
原節」の前奏を用い、発展を続ける昭和初期の東京を唄で描いて大ヒットしました。
                   (資料提供:中山晋平記念館)
                   (発行:シンコーミュージック(株))

エノケン一座 
             えのもとけんいち
 1929年(昭和4年)、榎本健一は浅草で劇団「カジノ・フォーリー」の旗揚
げに参加し、軽快な動きと愛きょうある表情で一躍人気者となり「エノケン」の愛
称で親しまれました。1932年(昭和7年)には、一座の名称を「エノケン一座
」と改称、映画や舞台で活躍し、エノケンは日本の喜劇王と呼ばれました。
                     (写真提供:(株)マツダ映画社)


プロ野球結成 
 1934年(昭和9年)、第2回日米野球の全日本チームを母体として、大日本
東京野球倶楽部が結成され、翌年には米国遠征を果たしました。大阪タイガースは
1935年(昭和10年)に、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金
鯱は1936年(昭和11年)に誕生し、7チームによって日本職業野球連盟が創
立され、初のペナントレースが開催されました。
                       (資料提供:野球体育博物館)
                       (写真提供:読売新聞社)

忠犬ハチ公 
 忠犬ハチ公は、飼い主である東京帝国大学の上野英三郎博士の帰りを駅に毎日迎
えに行っていたが、博士が急逝した後も改札口で待ち続けているという記事が「い
としや老犬物語−今は世になき主人の帰りを待ち兼ねる七年間」と題して新聞に掲
載されたことで、一躍人気者となりました。1934年(昭和9年)には、東京・
渋谷駅前に帝展審査員の安藤照が制作した銅像が建立されました。現在の銅像は1
948年(昭和23年)に再建されたものです。
                 (資料提供:渋谷区立白根記念郷土文化館)
                 (資料提供:忠犬ハチ公銅像維持会)
                 (写真提供:共同通信社)

「宮本武蔵」吉川英治 
   よしかわえいじ
 作家吉川英治による「宮本武蔵」は、新聞連載小説として1935年(昭和10
年)から始まりました。回を重ねるごとに人気が高まり、当初200回完結の予定
が、途中7ヶ月の休載をはさんで、1939年(昭和14年)まで1,013回に
及びました。連載をまとめた単行本は1936年(昭和11年)から刊行されまし
た。
                       (資料提供:吉川英治記念館)

蒸気機関車D51登場 
 1936年(昭和11年)からD51形蒸気機関車の製造が始まりました。D5
1は、輸送量の増大に応えるために開発されたもので、日本の代表的蒸気機関車と
して、1945年(昭和20年)までに我が国最多の1,115両が製造され、「
デゴイチ」の愛称で親しまれました。
                       (写真撮影者:西尾克三郎氏)

リュウキュウカラスバト 
 リュウキュウカラスバト(学名Columba Jouyi)は、沖縄諸島、北大東島、南大
東島の森林に生息していましたが、1936年(昭和11年)の南大東島での採集
記録以後、記録が無いため、絶滅したと考えられています。原因として、生息地の
森林が開拓により少なくなったことや、カラスバトよりも大きいため捕獲しやすか
ったためと言われています。
                       (資料提供:山階鳥類研究所)

シート余白部分 
 雪原を走るD51
                        (写真撮影者:広田尚敬氏)


連 絡 先:郵務局営業課切手文通振興室   
(担当:君和田課長補佐、郵趣切手係 小西係長) 
電   話:03(3504)4371    


                                   別紙 1 発行する切手の内容
 名   称 
    20世紀デザイン切手シリーズ第7集郵便切手    
 販売期間 
   平成12年2月23日(水)から平成12年5月22日(月)まで   
 種   類 
      
      
       50円郵便切手及び80円郵便切手       
(8)・(9)の蒸気機関車D51登場は50円郵便切手、それ以外は
80円郵便切手                      
 意   匠 
      
      
      
      
      
      
      
      
      
    (1)「大言海」大槻文彦               
    (2)東京音頭                    
    (3)エノケン一座                  
    (4)プロ野球結成                  
    (5)プロ野球結成                  
    (6)忠犬ハチ公                   
    (7)「宮本武蔵」吉川英治              
    (8)蒸気機関車D51登場              
    (9)蒸気機関車D51登場              
   (10)リュウキュウカラスバト             
切   手
 発 行 日 
        平成12年2月23日(水)        
 発行枚数 
    7,000万枚(10種連刷・各700万枚)    
 印面寸法  
      
      
      
縦33.5mm×横25.0mm  (1)(2)(3)          
縦33.5mm×横28.05mm (6)(7)           
縦36.5mm×横28.05mm (4)(5)(8)(9)        
縦34.8mm×横28.05mm (10)            
 版式刷色 
            グラビア6色            
総合デザイン
        森田 基治(郵政省・技芸官)        

2 発売概要
 販売地域 
         全国の郵便局等にて販売         
 シート構成 
  10枚(50円郵便切手×2枚+80円郵便切手×8枚)  

3 通信販売
 (1) 郵便振替による申込み
   平成12年4月24日(月)までに、全国の普通郵便局及び特定郵便局全局
  に備付けの「切手注文専用振替用紙」でお申込みください。
 (2) 郵便貯金の自動払込みによる申込み
   特殊切手やふるさと切手を継続して購入御希望の方は、1回の申込みで継続
  して切手の購入ができる郵便貯金の自動払込み制度を利用した通信販売サービ
  スが便利です。郵便局に備付けの「自動払込利用申込書」により平成12年2
  月18日(金)までにお申込みください。

4 郵趣のための押印サービス
 (1) 押印サービスの実施
   初日用通信日付印による押印サービスを次表のとおり実施する。
区別
  
  
 押印方法 
      
      
  取扱郵便局名  
          
          
  記念押印 
  引受消印 
黒 活
絵入り
黒 活
絵入り
  
窓口
  
  
  
 記念押印機 
      
 注の3に示す郵便局 
          
 − 
   
 ○ 
   
 − 
   
 ○ 
   
 手 押 し 
      
 注の4に示す郵便局 
          
 ○ 
   
 ○ 
   
 ○ 
   
 ○ 
   
  
郵頼
  
  
  
  
 記念押印機 
      
      
 東京中央郵便局   
 (渋谷郵便局名に  
  よるもの)    
 − 
   
   
 ○ 
   
   
 − 
   
   
 − 
   
   
 手 押 し 
      
 渋谷郵便局     
          
 ○ 
   
 ○ 
   
 ○ 
   
 ○ 
   
(注)1 「黒活」は、和文ハト印、欧文ハト印及び機械ハト印の総称で、「絵入
    り」は、初日用通信日付印のことです。(意匠については、「5 特別日
    付印の意匠」を参照。)
     なお、「記念押印機」は特別日付印用郵便切手記念自動押印機のことで
    あり、機械ハト印は含みません。
   2 「郵頼」は、郵便による押印の申込みのことです。
   3 「記念押印機」の使用局は次の9局です。
     札幌中央局、仙台中央局、横浜中央局、東京中央局、長野中央局、名古
    屋中央局、大阪中央局、岡山中央局及び福岡中央局
   4 「窓口で手押しを行う局」は、全国の中央局及び主要局です。詳細は最
    寄りの郵便局でお尋ねください。

 (2) 郵便による押印
   所要の切手代金(郵便為替の「普通為替」又は「定額小為替」によること。)
  を添え、次の要領で、記念押印及び引受消印の各別にお申込みください。
  ア 記念押印
    切手をはる位置及び押印箇所を指定した封筒、台紙又はこれに類するもの
   で材質が紙であるもの(1枚の大きさが23.5cm×12.0cm以内のもの)に返信
   用封筒(返送先を明記し、必要な郵便切手をはり付けたもの)を添え、送付
   してください。
    なお、申込封筒の表面には、それぞれ次のとおり朱書きしてください。
   (ア) 手押しによる押印・・・・・・「20世紀7集記念」  
   (イ) 記念押印機による押印・・・・「20世紀7集押印機記念」

  イ 引受消印
    あて名を明記した定形郵便物の大きさの封筒又は私製葉書を送付してくだ
   さい。
    なお、申込封筒の表面に「20世紀7集引受」と朱書してください。

  ウ 申込先(郵頼指定局)
  押 印 方 法  
    申      込      先    
          
 手押しによる押印 
          
〒150-8799 東京都渋谷区渋谷1−12−13  
          渋谷郵便局 郵便窓口課      
      「20世紀7集・手押し」初日印係 
          
記念押印機による押印
          
〒100-8799 東京都千代田区丸の内2−7−2  
          東京中央郵便局 切手普及課 気付 
 渋谷郵便局「20世紀7集・押印機」初日印係 

  エ 申込期限
   平成12年2月9日(水)(当日消印有効)

5 特別日付印の意匠
 (1) 初日用通信日付印の意匠

        (手押し用)         (記念押印機用)

    

 (2) 和文ハト印等の意匠

    (和文ハト印)   (欧文ハト印)    (機械ハト印)