発表日 : 4月14日(火)
タイトル : 4/14付:メーリングサービス業の実態調査結果
−8年度の売上高は前年度比10.3%の伸び−
郵政省は、「郵政関連業実態調査(メーリングサービス業)」(平成9年10
月)を実施し、その結果を別紙のとおりとりまとめました。
なお、本調査は郵便事業に密接に関連する「メーリングサービス業」について
その実態を把握するため、総務庁承認統計として実施したものです。
【調査結果】
1事業所の平均
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平成7年度
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平成8年度
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平成9年度実績見込
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メーリングサービスの売上高
(対前年度比)
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570百万円
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629百万円
(10.3%)
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669百万円
(6.4%)
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メーリングサービス
の総発送代行数
〔取扱郵便物等数〕
(対前年度比)
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3,976万通・個
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4,346万通・個
(9.3%)
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4,992万通・個
(14.9%)
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【調査要領】
調査対象
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調査方法等
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回答事業所者数
(有効回答率)
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メーリングサービス業を行う
全国の事業者(202社)
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アンケート(調査票送付、
各社自記入)により実施
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89社
(44.1%)
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○メーリングサービス業とは:郵便物等の差出人から依頼を受けて
郵便物等の区分け、発送を行う業務(発送代行)をいう。
本情報はインタ−ネットの郵政省ホ−ムペ−ジ「統計データ」のペ−ジ
(http://www.zaimu.mpt.go.jp/tokei)に4月15日(木)から掲載されます。
連絡先:大臣官房財務部企画課統計企画室
(中西室長補佐、増元係長)
(電話:03−3504−4739)
別 紙
[事業の概要]
○ 8年度の売上高は、1事業者当たり前年度比10.3%増の6億3千万円、
9年度は6.4%の伸びを見込む。
○ メーリングサービス業の従事者(9年9月末)は、1事業者当たり71人、
その内訳は常時雇用従業者48.2人、臨時・日雇20.2人、有給役員等
2.6人。
1事業所の平均(n=68)
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平成7年度
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平成8年度
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平成9年度実績見込
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メーリングサービスの売上高
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570百万円
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629百万円
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669百万円
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[業務の内容]
○ メーリングサービスの業務内容は、「封入、梱包による売上高が51.
6%、「区分け、発送」23%、「あて名書き」8.8%等となっている。
[発送代行数]
○ 8年度の平均発送代行数(年間)は、1事業者当たり前年度比9.3%増
の4,346万通(個)であり、事業者のほぼ半数(45.1%)は「1千
万通(個)未満」の取扱い。9年度は14.9%の伸びを見込む。
1事業所の平均(n=71)
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平成7年度
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平成8年度
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平成9年度実績見込
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総発送代行数
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3,976万通・個
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4,346万通・個
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4,992万通・個
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内
訳
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・1千万通・個未満
(うち300万通・個未満)
・1千万〜5千万通・個未満
・5千万〜1億通・個未満
・1億通・個以上
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32社
(19社)
23社
7社
9社
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32社
(18社)
22社
5社
12社
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33社
(17社)
19社
6社
13社
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[発送手段]
○ メーリングサービス業で取り扱った総発送代行数の90.4%が、郵送に
よるもので、封書63.9%、はがき21.6%、小包4.9%。前回調査
(平成7年度調査)に比較し、はがきが2.4ポイント増している一方で封
書が3.8ポイントの減少。
[発送物の内容]
○ メーリングサービス業で最も取り扱いが多い発送物はダイレクトメールで
あり53.8%を占める。次いで、新聞・書籍・雑誌で14.6%。前回調
査と比較しダイレクトメールは微増(1.8ポイント増)、新聞・書籍・雑
誌は4.7ポイント減少。


[今後の業展開]
○ 今後の事業展開については、「業務内容の多角化」(47.7%)、「設
備や人員を増やして業務の拡大」(37.2%)を挙げた事業者の割合が高
く事業の積極的な取組の姿勢がみられる。
○ 具体的な業務計画としては、「データベースの管理・販売」(65.5%)
を挙げた事業者の割合が最も高く、次いで「印刷」(32.8%)、「倉庫
・運輸・配送」(31.0%)となった。


[経営上の問題点]
○ 経営上の問題点では、「受注量が不安定」(74.1%)、「好不況の波
が激しい」(43.2%)を挙げた事業者の割合が高く、景気の影響が大き
く、これらの問題点を指摘した事業所が前回調査よりも多かった。
