発表日 : 1999年 3月19日(金)
タイトル : 旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎)の重要文化財指定
−郵政省として初めての指定−
(概要)
にしかわきょうたろう
● 文化財保護審議会(会長 西川杏太郎)は、3月19日(金)、旧伊勢郵便
局舎(宇治山田郵便局舎)を重要文化財に指定するよう文部大臣に答申しまし
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た。
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● 郵政省が明治時代に建築した普通郵便局舎で、唯一、木造建築物として現存
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しているものです。
● 郵政省が建築した郵便局舎等の建築物が、重要文化財の指定を受けるのは、
初めてです。
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● 今回の重要文化財指定を記念して、平成11年3月21日(日)午前11時
15分から郵政大臣出席のもと、記念セレモニー等を開催します。
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別紙のとおり
『旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎)』
愛知県犬山市字内山1番地 博物館明治村
※ 旧伊勢郵便局を博物館明治村へ移築後、「宇治山田郵便局」と呼称
木造平屋建・ドーム及び双塔付・銅板葺 建築面積 601.9平方メートル
ア 郵政事業に係る資料等の常設展示場
イ 同施設内には「博物館明治村簡易郵便局」を設置
■明治42年 5月:山田郵便局完成(所在地:三重県宇治山田市 伊勢神宮外宮
前)
■昭和30年 3月:伊勢郵便局に改称(宇治山田市から伊勢市への市名変更によ
る。)
■昭和42年11月:伊勢郵便局、別位置へ新築移転
■昭和44年 4月:新築移転後、旧伊勢郵便局を博物館明治村へ移築
また、移築後、郵政事業に係る資料等の常設展示場として
使用
■平成11年 3月:重要文化財指定の答申
平成11年3月21日(日)午前11時15分より
『博物館明治村』宇治山田郵便局前
愛知県犬山市字内山1番地
のだ みのうら いしだ いいだ
野田郵政大臣、箕浦名古屋鉄道(株)社長、石田犬山市長、飯田博物館明治村館長
ほか
ア 重要文化財指定を記念し、野田郵政大臣直筆による局標看板の掲出
イ 重要文化財指定記念企画商品として、ふみカード、ゆうペーン、絵入り官
製はがき及び記念押印台紙の発売
ウ その他
「記念写真パネル展」の実施等
連絡先:大臣官房施設部管理課資産管理運用室
(担当:仲川室長補佐、資産管理係 多田係長)
電 話:03−3504−4308
別 紙
「旧伊勢郵便局舎(宇治山田郵便局舎)」重要文化財指定理由
旧伊勢郵便局舎は、明治41年11月25日起工、翌年5月14日の竣工であ
る。
しろいしえんじ いしわたりきさぶろう
設計は逓信技手白石圓治、工事監督は逓信技手石渡喜三郎で、施工は地元の
おかだ さいじろう
岡田斎次郎である。
もと伊勢神宮外宮の大鳥居前に建っていたが、昭和42年11月に新局舎への
業務移転にともない、博物館明治村に移築された。
円形状の中央棟とその両脇にV字型に連なる東西翼屋からなる特徴ある平面形
式や独特で斬新な洋風意匠は、当時の郵便局建築の様子をよく示しており、我が
国の建築史上高い価値が認められる。また、明治時代の本格的な木造郵便局舎で
現存する唯一の事例として貴重である。
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