どんな症状ですか?
それでは、具体的な症状からテレビジョンの受信障害の原因を調べてみましょう。
ゴーストが発生している
- 画面が右側へ二重・三重またはそれ以上の像が出る。
- 障害が強いと画が乱れる。
原因
- 電波がビルなどで遮られたり、反射されることにより起こります。
原因の見つけ方
- ご近所のテレビの映りぐあいを聞いてみましょう。
- いつ頃から障害が出てきましたか。同じ時期にビルなどが建たなかったですか。
- 障害の発生範囲やビルなどの建築状況から原因が推定できます。
解決策
- 建造物によって映りが悪くなった場合は、原因者の負担による解決が定着しています。早めに話し合いましょう。
パルスノイズが発生している
- 画面にメダカの群のような点々が横に走る。
- 画面の下から上へ動きながら、帯状に点々が入る場合もある。
- 妨害が強いと、画がゆれたり見えなくなることもある。
原因
- 電気掃除機やドライヤーなどのモーター類、電気コタツなどのサーモスタット類、ネオンサインなどの雑音により起こります。
原因の見つけ方
- 他の部屋のテレビやご近所のテレビの映り具合いはどうですか。携帯テレビなどで付近の状況を調べてみましょう。
- 障害の継続時間や発生時間帯を調べましょう。
- 障害の程度がひどい場所や発生時間等から原因が推定できます。
- 原因と思われる機器の電源を切って障害が止まるかどうかで原因の特定ができます。
解決策
- 電気器具が原因の場合は電気店、メーカー等に点検、修理を依頼してください。
- 送電線が原因の場合は、電力会社に対処をお願いしてください。
ビートが発生している
- 画面全体に縞模様(波縞、斜線状)が入る。
- 音声に通話音が入る場合もある。
- 妨害が強いと、太い縞模様や真っ黒(真っ白)だけになり、音声にも障害が入る。
原因
- テレビ受信用ブースター、パソコンやテレビゲーム、高周波ウエルダー、無線機の不具合などにより起こります。
原因の見つけ方
- ご近所のテレビの映りぐあいはどうですか。携帯テレビなどで付近の状況を調べてみましょう。その家だけだったら原因は宅内にあります。
- 障害の継続時間や発生時間帯、発生するチャンネルなどを調べましょう。
- 障害の程度がひどい場所や発生時間等から原因が推定できます。
- 障害が連続的に発生するような場合は、ブースター、パソコン、テレビゲーム等、特に特定のチャンネルで連続的に発生するような場合はブースターの不具合が考えられます。
- 障害が数分間隔で断続的に発生するような場合は、高周波ウエルダーや無線局の不具合が考えられます。
- 原因と思われる機器の電源を切ったり、無線局などでは試験電波を出してもらって障害が発生するかどうかで原因の特定ができます。
解決策
スノーノイズが発生している
- 画面全体に細かい雪が降ったようにザラザラした感じになる。
- ときどき色が消えることもある。
- 風が吹くとちらつく。
原因
- アンテナ又はアンテナ線の不良、テレビ受信機の調整不良や故障等が原因です。
- ビルの直下、山間地などで電波が弱くなっている場合もあります。
原因の見つけ方
- アンテナの向き、アンテナ素子の欠損、ケーブルの接触不良がないか、テレビ受信機のチャンネル調整がズレていないか、など点検してください。
解決策
- アンテナ等を点検しても良くならない場合には、電気店等にご相談ください。
- 電波が弱くなっている場合は受信ブースターの使用等で改善できることもあります。
デジタルテレビについて
- デジタルテレビの受信障害画面は、モザイク状になるか、まったく映らないかのどちらかになります。画面症状から原因の推定は難しくなりますが、障害の原因としてはアナログテレビと同様の事柄が考えられます。
- アナログテレビの受信障害原因の見つけ方・解消策を参考にして、原因を調べてください。
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