資料1-1

UWB無線センサーネットワークの周波数共用条件に関する調査検討会 開催趣旨

近年、倉庫、工場などにおける作業者の安全管理や物品管理の効率向上、オフィース等の商業施設におけるセキュリテイ管理やエコ対策などの用途において、人や物品の動線把握、個別位置を管理するセンサーシステムに対する要望が高まっている。

UWB無線は、非常に広い周波数帯域にわたって電力を拡散させる無線システムであり、センサーネットワーク向けの低速(インパルス型)のUWB無線はオフィースや倉庫など反射波の多い屋内空間でも安定した通信が可能であり、数十センチメートルの高精度な測位を可能にするという特徴がある。

一方、UWB無線は、他の無線システムと周波数共用を図っており、その導入に当たっては他の無線システムとの周波数共用等の技術的条件を検討する必要がある。

近畿総合通信局では、平成21年度にハイバンド(7.25ギガヘルツから10.25ギガヘルツ)のUWB無線を利用したセンサーネットワークについて、実環境(倉庫)に於いて測位精度、建物構造による電波の遮蔽効果等の技術試験を実施し、センサーシステムへの有効性と他の無線システムへの干渉状況を確認した。

今般、前記の試験結果を踏まえ、UWB無線センサーネットワークを実環境(オフィース等)に構築して利用モデルの有効性の検証を行うと共に、既存無線システムとの周波数共用可能な条件導出に必要な普及密度及び既存無線システムへの干渉計算モデルを検討することにより、UWB無線センサーシステムの技術基準策定に反映することを目的とする。

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